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歴史と自然と古典と書物への愛があり、「本と人生という大学から生涯学ぶ」 古本日記や書評…

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歴史と自然と古典と書物への愛があり、「本と人生という大学から生涯学ぶ」 古本日記や書評など、「知的生活」について総合的に綴ります。ベーコンの「知は力なり」について思案することがある。 ©️本アカウントの創作はすべて@Kazuに既得します.

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    @Kazuが執筆する、複線的読書記録。私自身が出会い、魅了された本の数々と読書にまつわる記事

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    @Kazu 筆の古本日記をまとめています。

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    私自身が思索した痕跡をアウトプットする「思索メモ」という創作をまとめています。

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    @Kazuがお届けする、読書の楽しさを共有したり、再認識できることを目的としたエッセイをまとめています。読書が好きな人にも、そうでない人にも、読書について、発見があることを目的にしています。

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    私自身が執筆した自己批評の習慣を持つことの意義についての記事をまとめました。

最近の記事

重要な本の備忘録・読書日記

しっかりしたレビューではない。最近読んでいるある本と以前図書館で貸し出した本が頭の中でリンクした。 その二冊をご紹介をかねてメモしておきたい。後々ちゃんと感想を書けたらいいなあと思う。 この一冊は最近読んでいる。女性自然科学者を顕彰する猿橋賞の創設者で、自然科学者の猿橋勝子さんの自伝的エッセイ。学ぶこと、生きることの意味を私もあらためて考えたくて読み始めた。 この本は表紙のデザインが素敵であった。そして分厚い。 興味のあるところだけ摘まんで読み、図書館で貸し出した。 2割

    • 200年後、500年後、千年後から今を見てみよう。200年後には、私たちを記憶している人はいないだろう。500年後には、現代の著名人は歴史の教科書の中にしかいない。徳川家康は日本史ファンのスターだが、ほとんどの人のアタマの中には日常的にいない。千年後には、文明は別物かもしれない。

      • 人間には様々な制約があるのが一般的だ。生きる時代、生まれる地域や国も、学校や環境も偶然に左右されることも多い。しかしこれらのコントロール外のことではなく、コントロールできることに最善の努力を尽くして学習できる。知的資源を探そう。塾に通えなくとも、図書館を活用すれば、恩恵は大きい。

        • 学ぶ権利は、万人が生まれながらに持つ。メリトクラシーが議論されるなかで、この尊いことを時々思い出してもよい。どんなに学習進度が遅くとも、どんなに理不尽な環境にいようとも、たとえ障壁があろうとも、学習する権利は万人にあることは忘れたくない。ベストエフォートで学習すれば、道は拓ける。

        重要な本の備忘録・読書日記

        • 200年後、500年後、千年後から今を見てみよう。200年後には、私たちを記憶している人はいないだろう。500年後には、現代の著名人は歴史の教科書の中にしかいない。徳川家康は日本史ファンのスターだが、ほとんどの人のアタマの中には日常的にいない。千年後には、文明は別物かもしれない。

        • 人間には様々な制約があるのが一般的だ。生きる時代、生まれる地域や国も、学校や環境も偶然に左右されることも多い。しかしこれらのコントロール外のことではなく、コントロールできることに最善の努力を尽くして学習できる。知的資源を探そう。塾に通えなくとも、図書館を活用すれば、恩恵は大きい。

        • 学ぶ権利は、万人が生まれながらに持つ。メリトクラシーが議論されるなかで、この尊いことを時々思い出してもよい。どんなに学習進度が遅くとも、どんなに理不尽な環境にいようとも、たとえ障壁があろうとも、学習する権利は万人にあることは忘れたくない。ベストエフォートで学習すれば、道は拓ける。

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          9本

        記事

          有徳の生涯をおくった古人をたえず心に銘記しておくこと。ストア派のロールモデルの考え方である。有徳の賢者や偉大な存在を行動や言動や判断の模範として自身の心の内につねに招き入れ、公平な観察者としておくことを意味する。仏教徒のロールモデルはブッダであるという。あなたのロールモデルは誰?

          有徳の生涯をおくった古人をたえず心に銘記しておくこと。ストア派のロールモデルの考え方である。有徳の賢者や偉大な存在を行動や言動や判断の模範として自身の心の内につねに招き入れ、公平な観察者としておくことを意味する。仏教徒のロールモデルはブッダであるという。あなたのロールモデルは誰?

          ローマ皇帝、マルクス・アウレーリウスは、当時にして、地上最高の権力と地位を得ていた一方で、本当は哲学者として生きたかった。だからこそ、権力に墜落した愚かな人間にならないよう、ひたすら謙虚で誠実であれと自身を諫めることを欠かさなかった。その姿勢から学べることはまことに大きい。

          ローマ皇帝、マルクス・アウレーリウスは、当時にして、地上最高の権力と地位を得ていた一方で、本当は哲学者として生きたかった。だからこそ、権力に墜落した愚かな人間にならないよう、ひたすら謙虚で誠実であれと自身を諫めることを欠かさなかった。その姿勢から学べることはまことに大きい。

          啓蒙主義の偉大な哲学者、スピノザは自身の属する共同体から痛烈に破門された。若き天才哲学者は組織に属さない道を歩んだのだ。 ひょっとすると歴史を変えるような知者は、大学には最初から縁のなかったアウトサイダーだったりするのかもしれない。組織に属さない部外者が歴史を変えてきた例は多い。

          啓蒙主義の偉大な哲学者、スピノザは自身の属する共同体から痛烈に破門された。若き天才哲学者は組織に属さない道を歩んだのだ。 ひょっとすると歴史を変えるような知者は、大学には最初から縁のなかったアウトサイダーだったりするのかもしれない。組織に属さない部外者が歴史を変えてきた例は多い。

          先程、都内のバードサンクチュアリで野生のフクロウを見てきた。サンクチュアリとは聖域を意味する。街のなかに生き物が暮らしやすいように人間の手によって整備された観察園だ。この前の夏にはコウモリの群れを見た。大都市の街にも、まだ自然がある。都市的自然に安らぎを見いだすのも、選択の一つ。

          先程、都内のバードサンクチュアリで野生のフクロウを見てきた。サンクチュアリとは聖域を意味する。街のなかに生き物が暮らしやすいように人間の手によって整備された観察園だ。この前の夏にはコウモリの群れを見た。大都市の街にも、まだ自然がある。都市的自然に安らぎを見いだすのも、選択の一つ。

          ローマ皇帝マルクス・アウレーリウスは、瞑想に耽りながら精神的な日記を書いていた。それが『自省録』として今日にまで伝わっている。彼が行なっていたのは、「書く瞑想」である。思考や感じたこと、思ったことを整理するために、ありのままに書いた。 「書く瞑想」は私たちにも容易にできる。

          ローマ皇帝マルクス・アウレーリウスは、瞑想に耽りながら精神的な日記を書いていた。それが『自省録』として今日にまで伝わっている。彼が行なっていたのは、「書く瞑想」である。思考や感じたこと、思ったことを整理するために、ありのままに書いた。 「書く瞑想」は私たちにも容易にできる。

          誠意のこもった忠告をしてくれる友人がいることが心を健全にすると、哲学者ベーコンは語る。 ベンジャミン・フランクリンの次の格言も友人関係の立派な模範となる。 「君の失敗を友人に告げること、それが友人を大いに信頼するということだ。友人の失敗を友人に告げるより、より偉大な信頼なのだ。」

          誠意のこもった忠告をしてくれる友人がいることが心を健全にすると、哲学者ベーコンは語る。 ベンジャミン・フランクリンの次の格言も友人関係の立派な模範となる。 「君の失敗を友人に告げること、それが友人を大いに信頼するということだ。友人の失敗を友人に告げるより、より偉大な信頼なのだ。」

          人生では、程度の大小を問わず、失敗は必ず起こる。失敗から学習し、失敗を自分にとって重要な糧だと捉えることが大切だと知ったとき、それは新鮮な発見だった。 K・ケリーは次のように言う。イノベーションには失敗は不可欠な要素である。科学は前向きな失敗によって発展してきた。人生もまた然り。

          人生では、程度の大小を問わず、失敗は必ず起こる。失敗から学習し、失敗を自分にとって重要な糧だと捉えることが大切だと知ったとき、それは新鮮な発見だった。 K・ケリーは次のように言う。イノベーションには失敗は不可欠な要素である。科学は前向きな失敗によって発展してきた。人生もまた然り。

          完全・完璧な存在は、神話にはいるかもしれないけれど、人間にはいない。歴史上の偉人の伝記を読むと、そうした偉大なことを成し遂げた人たちも、数々の失敗をしては立ち上がり、学び続けた生身の人間であることがわかる。少なくとも完全・完璧でないという意味では、私たち人間は皆共通している。

          完全・完璧な存在は、神話にはいるかもしれないけれど、人間にはいない。歴史上の偉人の伝記を読むと、そうした偉大なことを成し遂げた人たちも、数々の失敗をしては立ち上がり、学び続けた生身の人間であることがわかる。少なくとも完全・完璧でないという意味では、私たち人間は皆共通している。

          学習についての私見。学習には個々人の自分に合ったペースがある。早く問題を解いたり早く答えを考えるよりも、ゆっくりと自分のペースで熟考するタイプの方法の方が後々糧になると思う。 学習の合間の休憩はしっかりと確保するのがいい。全力疾走で結果を出すよりも、ゆっくり学び続けることが大事。

          学習についての私見。学習には個々人の自分に合ったペースがある。早く問題を解いたり早く答えを考えるよりも、ゆっくりと自分のペースで熟考するタイプの方法の方が後々糧になると思う。 学習の合間の休憩はしっかりと確保するのがいい。全力疾走で結果を出すよりも、ゆっくり学び続けることが大事。

          これからの時代のキーワードは、「スローダウン」だ。幼い頃から全力疾走して外的なステータスを求め、競争する時代はコロナ以前の遺物であり、旧弊と認識を改めよう。個人間の競争は時代遅れだ。 人生100年時代、スタートから全力疾走して燃え尽きるより、ゆっくり学び続け、人生を楽しもう!!

          これからの時代のキーワードは、「スローダウン」だ。幼い頃から全力疾走して外的なステータスを求め、競争する時代はコロナ以前の遺物であり、旧弊と認識を改めよう。個人間の競争は時代遅れだ。 人生100年時代、スタートから全力疾走して燃え尽きるより、ゆっくり学び続け、人生を楽しもう!!

          静かな生活をおくることの意味・読書編集

          静かな生活を大事にしたい。そう思う。だけれども、そうした生活スタイルに惹かれたのは、おそらく最近のことだと思う。 静かな生活の大切さを認識したのは、この本を読んでからだ。 この本の17章で静かな生活の意味がメッセージされている。私はそのメッセ―ジに共感した。今回の記事では、そのアウトラインを編集して紹介しながら、静かな生活をなぜ私が大事にしたいと思ったのか、考えを整理してみたい。ただ、留意すべきは、私自身は社会人経験がほとんどないことだ。なので、これから人生をおくり、仕事を

          静かな生活をおくることの意味・読書編集

          学ぶ喜び・その原点に立ち返る

          人間が学習することにはどんな意味があるのだろうか? 私なりに考えるならば、学ぶことは喜びである。 その喜びとは、自己実現とか、目標とか、利益とか、それら付随するものをすべて取り払ってしまえば、学ぶことの真の意味とは、ストア派哲学者のセネカの言う、精神の奥深いところから発する喜びの生命。これに尽きてしまう。 そうした深い喜びとは、自分が日々よくなっていく喜びを感じることである。 そうした喜びのあるのは、最高の生活であり、自由になっていくプロセスである。 人間を自由にす

          学ぶ喜び・その原点に立ち返る