普段着和装の履き物。『ケンコーミサトっ子』は大人にも有能!

和装の履き物について、ちょっと軽めに行きましょう。
私は幼稚園時代、『ケンコーミサトっ子』なるエクストリーム草履が指定されており、大人となった今でも愛用しております!


●ケンコーミサトっ子とは

『子』と付いているほどですから、ミサトっ子草履は主に子供さんの『足育(?)』に力を入れているようです。幼稚園児のころはこれを履き、ジャングルジムに登りもすりゃあ鉄棒で逆上がりもし、元気よく園庭を駆け回っていました。

ミサトっ子草履には大人向け草履もありまして、慈岳は仕事用作務衣に合わせて黒とエンジの2色リピであります。

●普段着や浴衣にミサトっ子

このミサトッ子草履、畳表で裏面は滑り止め仕様。裸足で履くと気持ちよく、カタい本格的な和装草履が苦手な人の、導入草履として非常に優秀なのではないのかと思います。

底に弾力があり、しかも畳表ですから浴衣裸足でも和室にいるような感覚で歩けるんですよね。1足3,000円ほどですので、下手な下駄で花火大会に行くより足が平和を感じます。

裸足で履けばキモチイイこの草履、寒冷地の当地では足袋型靴下や簡易足袋(コハゼなしの足袋モドキ)とともに利用し、お寺での屋内履きにも活用している有能履き物。

感覚的には足袋をつけるより裸足の方がよく、底がしなって足に添うため、浴衣や紬、夏のカジュアル着物のお供にもたいへん良いかと思う次第です!

●半月履いたミサトっ子と新品ミサトっ子

雪深いわたくしの生息地では冬場はスノーブーツ。草履の買い替えは毎年春先です。本稿執筆時点で先陣を切ったのは紺の作務衣でしたので、↓画像の左、黒鼻緒のミサトっ子の出番が先。もう1着のエンジの作務衣用に買ったミサトっ子の出番は、まだこの次の新品です。

大体分かりますかね。ミサトっ子に限らずそれなり以上にちゃんとした草履は鼻緒がきつめにすげられており、履く人の足に合わせて少しずつ馴染んできます。最初の1週間ほどは窮屈ですが、履きならせばマイ足に合った最高の草履に育ってくれますぞ。

裏面です。底が低く畳表なので雨天の日は履けませんが、軽い雪ならむしろ何でもなく凍結路でもサクサク歩くのが雪国の民。左のミサトっ子はすでに2回の雪を体験しました。積雪2cm超えるとスノーブーツですが、今年は暖冬で杞憂に終わりましたね。例年何回かは膝まで積もるんですけども。右は新品。

●白鼻緒の履き物

ついでと言っては何ですが、白鼻緒よ草履と下駄の画像もupしておきませうか。これがまー便利でして、たいていの着物に合うのでめんどくさいときはこればかり履きます。量産品の白鼻緒は安いですしね。履き捨てでも良いかと。

左は草履、右は下駄。下駄はこないだのガチ雨の行事できったなくなってしまったのですが、こんなのはサンドペーパーでこすれば問題なし。雨や雨の翌日でなければ左の草履です。畳表の白は便利ですね。安いものなら3,000円くらいから法衣店で買えますので、履き物選びがめんどくさい方はどうぞ。うはは。

●下駄は履いてこそ

以下の右は、2年ばかり履き散らかした下駄です。いい感じに削れてるっしょ? これが下駄の醍醐味で、下駄は履けば履くほどその人に合った『歩き癖』に馴染んで履きやすくなります。

左は草履の裏なのですが、都会のようにペッカペカにキレイにされた道を歩くでもなく、四方八方の山から色んなモンが地面に飛んで来るため革底がすぐにボコボコになってしまうのです。田舎は下駄優秀ですね。私らは下駄に足袋を着ける特殊な履き方をしますが、慣れたらすごく歩きやすいです。

以上ご参考まで。

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