【会話文】40代夫婦でメイドカフェデビューする計画を練る話

どもども。わりとサブカルも好きな慈岳サンです。

タイトルですが、突然コンカフェなるものに行きたくなりました。理由は『おもしろそうだから』以上終了。あそびに高尚な理由など必要ありません。行きたいから行きたいのです。

さて、コンカフェと言っても様々です。いきなり濃すぎるところ(吸血鬼カフェとか監獄カフェとか)へ行くと設定にすぐ入りきれない可能性があるので、『ニワカの初心者』でも大丈夫なメジャーなジャンルをと考えます。

結果……。

メイドカフェか執事カフェかの2択にけってーい!
キングオブ安直!それしか知らないまさにニワカ!

ゆっくりするなら執事、わちゃるならメイド(萌え系)。
一応分かりやすく絞り込んだので、夫に言います。

「メイドカフェか執事カフェ行きたい」
「!?」

唐突にヘンなこと言い出した妻に、夫(アラフィフ)は一瞬フリーズ。ツカミはOK。私は粛々とリサーチし、行きたいとこ絞って単刀直入にデートに誘いますので、提案ロケーションによっては夫的にはだいぶ『唐突に言われる』のです。

「お帰りなさいませご主人様のやつ」
「おっいいね」

あっ、乗ってきた。夫ははっちゃけて突き抜ける、役に入りきるという行為が苦手なので嫌がるかと思いましたが……よし、行くのは決定事項とします!( `・ω・´)キッパリ

「メイドカフェと執事カフェどっちがいい?」
「メイドカフェ」

即答でメイドさんいただきました!!
本職執事氏とメイドちゃんの夢のコラボ!!

「……と誘ってはみたが、無難に老舗大手で駅近のお店ないかなーっと」
「駅前に大手あるよ」
「お、意外すぎるところに知ってる人いた」
「場所は……ここだね」
「あーいつも通るところか」
「看板出てたよ」

灯台もと暗し。ここなら始発バスに乗れば、ちょうどランチのタイミングでお店に着けそうです。夫婦で同じ町を歩いても、見ているところが違うの面白いですね。私は全然看板に気付いていませんでした。

……ん? 看板見ただけで『大手』って分かるのか?

はいはいはーい!野暮は言いっこなし!

酸いも甘いも噛み分けた大人のおねえさまなら、「吉原でおまい最高の美女ってどんなだった?」くらいは世間話レベルで普通に聞けなきゃならぬし、男のかわいい下ネタに上品にノれなきゃならん!

あーはい、アタオカ説教は置いといて。

お店も決まったので、あとは予習。
まずはお店公式サイトを隅々まで閲覧します。

「ふむふむ…」
「熱心に何してるの」
「メイドカフェのお勉強」
「メイドさんのお勉強してるんだw」

コンカフェは世界観が大事ですからね。無駄に恥ずかしがったりノれなかったりしたら、メイドさんにも他のお客様ご主人様やお嬢様にもご迷惑を掛けてしまいます。不特定多数が集まる食事やお酒の場での盛り上げは、いわば団体芸ですからね。

内装やメイドさんの制服、料金システムを読み……。

いちばん大事なのは求人ページ!

ここ盲点なんですけど、求人ページに力を入れているお店は応募者が集まりやすく、倍率が高くなります。このお店はほとんどアイドルオーディション並の選考をしているようで、厳しくフルイに掛けられたホスピタリティーの高いメイドさんが揃っている可能性高し。

一通りテキストと画像の閲覧を終えても、慈岳サンの予習は止まりません。続きましてはYouTubeやTikTokの海へダイブ。

このお店は動画発信にも力を入れており、バーチャルメイドカフェ体験なる動画を配信されておりました。

メイドさん「わたくし、イチゴの国から来てまぁす♥️」
慈岳「ほほぅ、このメイドちゃんは同郷か」
夫「おまいもイチゴ好きだわな。つかアカデミック且つ冷静に淡々と分析すんな」
慈岳「現地でそうならないように予習しとるんだ」

イチゴメイドさんが、撮影者に対しご主人様のていでお仕えする様を視聴しつつ、引き続き研究します。

メイドさん「ここでご主人様もご一緒にぃー♪」
ご主人様「萌え萌えにゃんにゃん❤️ぴょんぴょんきゅるるん♥️」
慈岳「萌え萌えにゃんにゃん♥️ぴょんぴょんきゅるるん♥️……なるほど、オムのお絵描きのあとはこの流れか…」
夫「萌えきゅん♥️からの冷静な分析w」
慈岳「役作りをしておかねばならん。こうした場の雰囲気は、キャストやお客様と皆で作るもの」

夫「そうか、子供のころから人前に立って来たから分かることなのかな」
慈岳「たぶん。お寺もその要素があるよね。しれっと『委細承知致しました。お取り次ぎ致します』で振っていいんだよ」
夫「慈岳のほうがよほど執事だね。俺はそこまで突き抜けられないよ」
慈岳「要は主人の邪魔になるものは廃し、必要な場合だけ取り次ぐ。役目を与えられたら役に入る」

慈岳「で、一応聞くけど夫さんはこのノリに入れる?」
夫「え」
慈岳「萌え萌えきゅんきゅん♥️ってやれる? 嫌なら執事喫茶に強制変更するけど」
夫「待って待ってw逃げ場なしなの俺w」
慈岳「せっかく行くんだからやらなきゃ損」
夫「普段前に出たがらないのに何その度胸」

執事喫茶ならお上品に座って用事あったらベル鳴らせば良いだけだから、萌えきゅん出来ないならそっちのほうが夫には合っているのですがね。

慈岳「べつに苦手とは言ってない。仕事では男性に花を持たせているだけ。私はライヴもチェキもオーダーするが?」
夫「フル課金すんのかw」
慈岳「飲食だけならスタバでええやろ何考えとんねん。萌えきゅん開発で当地名物の新キャラ夫婦ユニットを作る。まかないに、2人で『おいしくなぁれ♥️萌え萌えきゅん♥️』ってやるんや」
夫「ユニットて何!? 若手さんドン引きやで!」
慈岳「引かれてナンボやろがぃ、分かってないなぁ。マジメしか能がない優等生はえてしてモテない。たまにハズすのが良い先任様なのや」
夫「てか慈岳めちゃくちゃ楽しみそうだなwww」

スカして良い子ぶってる夫の萌え萌えきゅんきゅん、レア地獄すぎておもしろい。いつも優しくて穏やかなキャラとのギャップやばい。それ見るために行くようなもんですよ。たとえ天地が引っくり返っても、絶対萌えきゅんはやってもらわねばなりません。

まぁそんなんで、私らはあくまでもお寺勤め。休みが直前まで分からない生活をしていて何時お邪魔できるか未定ですが、お目当てメイドカフェに行きましたらまたレポしますね!

グダってきたから唐突におしまい!にゃんにゃん!😸


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