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ショートエッセイ はなやぐ本たち⑦マリー・ローランサン「夜の手帖」

「あなたの目の前を過ぎていった
 その日の埃と思い出
 白い花瓶の中の葉むら
 涙にくもった
 壁のアラベスク模様」
(大島辰雄訳 マリー・ローランサン「夜の手帖」より)

はかない幻の花をみているような詩の世界は、ローランサンの絵そのもの。
読みながら夢の世界に浸ることのできる詩文集です。
じっさい、夜寝る前に読むと、よく眠ることができました。

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