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映画「カラオケ行こ!」19回目、および20回目を見た後の私的な覚え書き。


⚠ネタバレしかない。 
⚠オタクの私的な覚え書き。 
⚠オタクの妄言多謝。 
⚠「カ!」原作は、映画前に一度読了済みだが、原作との違いをあーだこーだ言うつもりは一切なし。 
⚠「ファ!」未読。



映カ!9週間というロングラン、お疲れ様でございました…
木曜で、仕事場から一番近い映画館がラストという事実を知り、定時就業終わりに、きっかり間に合う時間なため、ミラクルやわぁ〜と、どこかの893のごとく喜んで、上映ラストとラスト1日前のチケットを即手配したオタクです(ドヤ)

そんなことより、映カ!公式You Tubeの中学生三人組がグッズを見て、感想を言うだけのやつ、マジかわいすぎません??
聡実くんと狂児のアクスタを見た瞬間、聡実くんは「かわいい!」って言うのに、中川さん「足、長っ!」って言っちゃってて、朝から、吹いた。
聡実くんも、横で爆笑してたしな…あー、かわい…子犬ちゃんや。

大きなスクリーンで、聡実くんと狂児の2人を観られるのも、もしかしたら、もう一生ないのかもしれないと思ってしまうと、ギリ、行けるところの映画館のラストまでは、行き倒したい所存です。

自分の、まぁまぁ長く生きてきた人生のなかで、ひとつの作品を、こんな短い期間のなかで、ずーっと追い続けたことなんて、初めての経験で、すごくすごく楽しかったし、好きなことができるって、こんなに毎日がキラキラして、明日がくるのがワクワクするんだなと、改めて感じることができて、本当に宝物みたいな記憶になりました。
この映画に出会って、大きなスクリーンで、リアルタイムで上映を観続けられた幸運に、感謝です☆(たんぽぽ風)

そういえば、You Tubeで、リトグリ♪紅を聞いていると、コメントが流れていくんですが、そこに「この映画を1回観て、3年間分くらいの紅を聴いた」みたいな一言があって、なに言うとんねん、こちとら、一生分は聴いとるわ…という心持ちになった…どんだけ…

♪紅の曲の中盤、女声と男声の「あー」という合唱が、どんどん重なり合っての「ダッ、ダッ、ダッ」に向かうところ。
毎回、息を止めて、聴きいってしまうくらいに全てが持っていかれます、好き。
あと、あの最初と最後、まるで軽く飛び跳ねるかのような、澄んだピアノの音色のアレンジが、本来の情念的な♪紅ではなく、大人の汚さ、不条理さという概念自体もまだよくわかっていなかった中学生という、ピュアな存在を象徴しているようで、あぁ、聡実くん…(天使)(祈)となる。

前出の音声ガイドについては、あまりにも映画冒頭の「中学生を舐めるように見る893」という、公の説明にしては、それで本当に、本気で、関係各所は良かったのだろうか?と、若干心配になるレベルの描写に脳髄を揺さぶられすぎて、そのあとの内容が、あんまり、頭に入ってこなかったけれど、映画という画一的な画面から伝わってきた情報が、自分が解釈したモノと、どう違うのか、または一緒の解釈なのかという、答え合わせとして、利用するのには、最適なツールだと思いました。
聡実くんのお父さんがくれた元気お守りは、音声ガイドで「白いお守り」って表現されてるし、♪紅ミルフィーユの時、聡実くんがポッキーとポッキーの合間に食べているのが、なんなのか、ずっと気になっていたけど、ガイド曰く、ピザだったらしくて、すっきりしたしな。

「さっきの合唱、良かったで。オレが見たなかで、一番やった。その一番の中の部長ゆうことは、ここいらで一番歌がうまいゆうことや」
ここらへんの狂児の台詞、結構スルーしてたけど、よくよく聞いてると、合唱コンクールなので、学校名は公表されるだろうが、誰が部長とか、そんな、個人を特定する情報ダダ漏れなことある?ってなる。
もしくは、狂児が、あの市民ホールにいた聡実くんの中学校の関係者を捕まえて、知り得た情報なのか…
どちらにしろ、個人情報をいとも簡単に手に入れられる893、恐ろしすぎる…

個人的に、狂児が吐く溜め息に、ちょっとイラっとしてしまうところ、以下2箇所。
映画冒頭、雨が降りしきるなかで、タバコを吸おうとしたところらへんでも、息をついているが、1箇所目は既に何回も前出の覚え書きにもある、聡実くんとのファーストコンタクト。
聡実くんが早足で、市民ホールの階段を降りてきて、その階段下に、ぬるっと、狂児があらわれる、あそこのデカい「…はぁ〜」って、吐く息。
待ちくたびれたのかは知らんけど、勝手に待ち伏せてたんは、お前やからな…

2箇所目は893大集合カラオケ教室で、一番最初の氣志團を歌った舎弟に、聡実くんが、まわりの組仲間を納得させるような、きちんとしたアドバイスをしてあげて、それに、まるで、よくやったというような拍手をおくったあとの、安心したような、肩の荷が下りたような「…はぁー」って、細くつく息。
お前が、聡実くんに無茶振りしたくせに、なんや、それ…(白い目)となる。

毎回、己の思考が持っていかれる、宇宙人に捕獲される子犬ちゃんのとこ。
ここも、そのあとの、聡実くんを甘やかす狂児という、対・腐ったオタクを一撃でノックアウトさせるシーンが待っているので、結構スルーしてたけど、初見時から、怖いもんは怖い。
「オレも連れてって〜」からの「キョンキョン〜!」「タマタマ〜!」…ここのテンション、あれ、何??
聡実くんと同じく、理解しがたくて、思考が一旦停止する。
宇宙人は、まずラリってるから、まだ分かるけど、狂児のテンションよ…
渋谷センター街でパリピに囲まれるくらい、理解できなくて怖いし、そのテンションから一転、無表情?真顔で、宇宙人をカバンで一撃する、なんの感情の揺らぎもない男の顔が、普通に怖い…
そして、また一転、聡実くんに「こんなとこで、どうしたん?これ、聡実くんのやろ、はい。なんか、欲しいもん、あるんか?買うたろか。ん?どれ?」って、優しい笑顔、甘い声音で話しかける893を見てると…ほんま、情緒がオカシくなる…ガタガタや…

狂児の聡実くんに対する、初っ端からの謎すぎる優しさ(好感度の高さ)と、まとわりつく(公式公認表現)ほどの執着心。
年の離れた兄と姉がいる末っ子な狂児だけれども、子どもが好きな感じはしない。
そこらへんの子どもも、普通に「ガキやな」くらいの感想しかなさそう。

ハイエナの兄貴のたんぽぽ化は、歌ヘタ王からの脱却的な裏切り、ショックを狂児に与えて、狂児のなかでは、まさに情緒がガタガタになるくらいに衝撃的な出来事だったんだろうけれども、あそこの狂児を見てると、悲壮感さえ漂わせて愚痴る背後の893をスルーして、チャーハンを頼む聡実くんのごとく、なんか…アホちゃう?という、しょっぱい気持ちになる。
そっからの、尊敬してた兄貴を失って、朝も早くから、雨の中、市内を彷徨っていた狂児が市民ホールの合唱コンクールの看板に吸い寄せられていく展開を想像すると…
聡実くん、お願いやから、はよ、逃げて…って、強く思う。
市民ホールの雷鳴轟く階段の中段が、2人のファーストコンタクトではあるけれど、その前段階で、狂児はもう既に、聡実くんを見つけてしまっているからな…まさかの、ロックオン状態…

主に、一方的な矢印のクソデカ感情は、聡実くんの意思など無関係に、それこそ、狂児自身も意識していないところで、天使のような美しく、澄んだ声音で歌っている聡実くんを一目見た瞬間に、本能的に芽生えてしまっていたのだろう。

それは、一目惚れと、どう違うのか…

その感情に従って、やはり本能的に、聡実くんを求めた男は、聡実くんという「中学3年生の男の子」の、まさに奇跡的な瞬間の声を与えられて、ひどく嬉しそうに「えぇもん、見せてもろた!最高や!」と、感無量な感じではあったけれども。
そこでは、もう、薄暗いスナックの壁にもたれて、魂を捧げるように、自分のためだけに歌う聡実くんを瞬きもせず、じっと見つめていた、その瞳のなかの揺らぐ熱は、綺麗に隠されていた気がする。
聡実くんが、狂児の腕のなかから、狂児に向ける眼差しの熱は、あんなにキラキラと煌めいているのに…しかも、あそこの聡実くんの笑顔、音声ガイドで「綻ぶように笑う」って表現されていて、聡実くん、お花やん…って、なった(頭を抱え)


創造神(原作者)さま曰く、狂児は、お縄になったあと「悩んだけど、会いたくて会いに行っちゃった」らしいのですが…
それを前提にすると、やっぱり、狂児の言動って、最初から最後まで、結構な自分本位というか、自分優先な気がする。
映画軸のこの2人にしても、最初から、狂児からの一方的なバカでかい矢印が、聡実くんにまっしぐらで、初っ端からの謎すぎる優しさと、まとわりつくほどの執着心で、2人の関係性は、聡実くんが狂児に「カラオケ、行こ。」と告げるまで、一方的な感じに、あまり変化はみられない。

893大集合カラオケ教室で、組仲間といるときの狂児が、始終真顔(無表情?)なのに対して、聡実くんに対するときは、ファーストコンタクトから、なんとも言えない笑顔…笑顔やんな、あれ…笑顔を見せるようにしているのは、理解できる。
893という、今の立場では、聡実くんを怖がらせてしまう、逃げられてしまうから、出来る限りの柔らかな態度で、聡実くんに接しようとしたら、最初から、不審者にしか感じられないという、な…
その、狂児の本当の心情は、よくわからないけれど、綾野さんが言うように「大人の手練手管で聡実と向き合ってはいけないということを、本能的に察知できる」からこその、無意識化での、自分が出来る限りの優しさを、聡実くんに対して、表現しようとしたのではないだろうか。

でも、893大集合カラオケ教室で怖がらせた挙げ句、ぷりぷり小指をダッシュボードに入れっぱにして、これで最後だと、聡実くんに拒否られたけど、全然諦めずに「溺れる者は藁をも掴む」ように、聡実くんとお揃いの「魔法の棒」まで買ってきて、千切れかけた繋がりを再び強引に手繰り寄せ、自撮りのLINE送りつけて、既読ついたの、わかったら、即電話してくるから、な…893の人。
あそこの、自撮り含むLINE連投、からの、畳み掛けるような入電は、本当に怖い。
LINE読み終わった瞬間、音声電話かかってくる恐怖…普通に、ホラー。

狂児から聡実くんへの、一方的なバカでかい矢印をあらわす、ここの何らかの感情は、ファ!を最後まで見届けないと、きっと、読み手にはわからない、想像できないモノなんだろうな、と思う。
まぁ、最初から最後まで、893の人が、どういう気持ちで、何を考えているかなんて、一般市民のこちとらには理解できなくて、当たり前なんでしょうけど。
でなきゃ、狂児という男の得体の知れなさを、ここまで怖いとは、感じなかっただろうし、な。

あ、映画のラストのラスト、狂児の「カラオケ、行こ?」で、ハッピーエンドやわ〜と、ほわほわした気持ちで見てたけども、ほかのレビューをチラチラ、確認していくと、あの893の人、聡実くんからの、まんじゅう怖いの法則アドバイスに従って、右腕に、なんや「好きなもん」の名前、彫られてんで…あれ、ガチでヤバない???ってなるらしい…
なる…?
あ、なるか…なるわ…
普通やったら、そら、なるわ…腕に、名前やもんな…あぶな…脳みそ、腐ってる状態が常態すぎて、あそこ、ハッピーやな〜って、なんやったら、ほのぼのしてたわ…
893の人のテンションが、イカれてるとか、言ってる場合ちゃうわ(真顔)

そんなこんなで、映画軸での、狂児が聡実くんに向ける、このクソデカ感情は、今はまだ、自分の腕に天使の名前を彫る(こう書いてしまうと、ガチでイカれてんな…)というところまでしか、狂児のなかで育ってはいないけれど(そこまで、育てば、もう良くない?)
その感情に、素直に行動した結果としての、数年後の「カラオケ、行こ?」という、再び会いたいという気持ちだったならば、やっぱり、それは、ハッピーエンドの括りで、事前処理申請したいオタクです。

とか、うだうだ、言ってたら、都内は、28日くらいまで、まだ上映延長されていて、マジか?!と、なりました…いや、やってるなら、行けるとこまで、今週末も行くけども(ドヤ)