見出し画像

映画「カラオケ行こ!」11回目、および12回目を見た後の私的な覚え書き。



⚠ネタバレしかない。 
⚠オタクの私的な覚え書き。 
⚠オタクの妄言多謝。 
⚠「カ!」原作は、映画前に一度読了済みだが、原作との違いをあーだこーだ言うつもりは一切なし。 
⚠「ファ!」未読。 




休みを連日、映カ!で埋められる幸せも、来週で終わってしまうのか…その後、DVD発売まで、どう生きていったらえぇねん…(だから、強く生きろ)
まぁ、うだうだと、先の未来を嘆くより、今が大事だと、心のなかの聡実くんも言ってくれている気がするので、とりあえず、連休最終日も、2人のハッピーエンドをきちんと見届けてきたので、大満足。

都内は、2日間とも午前中の回に入場→ほぼほぼ満席で、場所柄なのか?年配の方が割と多い印象、あとカップルな。
そして、彼氏のほうが、ゲラが多い。
12回見たなかで、隣の席に年配のご夫婦と、若めなカップルが座った時があったけど、どちらも男性陣のほうが、声出して笑ってた。
年配の方は、893大集合カラオケ教室の♪残酷な天使のテーゼで、咳込むくらい、爆笑していたし、若めなカップルのほうは、和田くんの「やらしっ!学校で、やらしっ!!」にめっちゃウケてたので、笑いのツボも人それぞれだなーと、ほっこり。
県北は心配になるくらい、空いていたけど、まわりを気にせず、ゆったり見られるのは、すごく得した気分だったし、今回初めて都内のTOHO系のプレミアムシートを利用したけど、隣の席の人を気にしなくていいから、あれもすごく良かった。
なんだか、ここ最近、持病?だと思うが、観る前に何かを食べたとしても、絶対に観ている途中、胃の上部から「ギュルギュル」音が忙しなくしてくるので、隣の席の人に、本当に毎回申し訳なくなる…ごめんなさい、お腹が空いてるわけや、ないんです…ちゃんと、これでも食べて見に来てるんです、と言い訳したくて、たまらんくなる…恥ずかし。


本当に、何回見ても、冒頭の聡実くんの合唱のシーンには、ゾクゾクするし、目が釘付けになってしまう。
眩しい光に照らし出された市民ホールの舞台上で、狂児が「天使の歌声に出会った」と表現するのに相応しい、透明感溢れたボーイソプラノから、伸びやかに紡ぎ出される♪戸惑いながら、覚悟している、という歌詞は、本当に、聡実くん、そのものをあらわしている気がしてならない。

そんな聡実くんの晴れやかな合唱を根底に、この映画は、何度見ても、すごく軽やか、だなーと思う。
893という、非常にヘビーな職業の主要人物が登場して、劇中にもコワモテな皆さんが勢ぞろいしたり、それこそ恐喝や、カバンで一撃といった暴力シーンや、事故の加害的瞬間などが、ファンタジーとは言え、きちんと散りばめられているのに、全編を通して、そこまで空気が重たくなることはない。
それは、きっと、この映画が、聡実くんの成長期の記録、使い古された言い方をすれば、その瑞々しい人生の、青春の1ページに過ぎないから。
けれども、聡実くんにとっての、晴天の霹靂とも言える突拍子もない893との出会いは、それこそ運命的だったとも思える。
子どもの彼を、時には奪うように、時には寄り添うように、時には翻弄して、それでも出来る限りの優しさで包むように、大人の世界へと導いた、ひどく心に残る、強烈な闇のような男との出会い。
それは、真っ白だった聡実くんのキャンバスのなかに、墨汁を一滴、落としたみたいに、徐々に、じっとりと、染み渡っていき、侵食していくように、聡実くんの心に染み着いて、そう簡単には忘れることなど出来そうもない出会いだったことだろう。
それでも、そんな2人の出会いには、やはり聡実くんの眩しい光のような学校生活や、ゆっくりと育まれていく893との奇妙な「愛」のカタチが根本にあって、彼らを見ているコチラ側としては、なんだかキラキラした、あたたかな気持ちのまま、ひどく懐かしい気分にも浸りながら、心穏やかに、そんな2人を眺めていられるのだ。

映画の最後の最後、あのくだりが、いらないという意見もあるとは思うし、あっても間違いではないし、賛否両論なのは十も承知だが、個人的には、あの狂児の最後がなければ、あの映画は、ハッピーエンドではないと思っている。
あのくだりが、もしも存在せず、そのあとの2人の人生が、もしも交わらず、出会うことのないままの平行線が、その未来だとしたら、オタク的には、悲しすぎる…そんなの、ハッピーエンドじゃない。
そのあとの未来の先も、2人の笑った顔が予感できるのが、幸せな結末だと、個人的には、勝手に思っている。
そうでなければ、こんなに何度でも繰り返し、見たくはならないだろうし、な。

そして、個人の視力の問題か、それともデザインを読み取るセンスの問題なのか、何回見ても、狂児が背中に飼っているはずの鶴が、よくわからんという、な(半笑)
なんとなく、あそこらへんが、鶴かなぁ~という箇所はあるんですが、いつになっても、正解がわからないので、とりあえず、大好物な合唱コンクールの聡実くんを凝視するために、鶴は一旦、いつも忘れることにして、ずっと忘れたままになる。
しょうがない、歩く18禁の事案よりも、天使のが好きなオタクなもんで(照)

ぬれぬれスケスケの、完全に一般人ではないフェロモンがダダ漏れの男が、合唱コンクールの看板を見ながら、佇む後ろ姿を見て、からの、聡実くんを市民ホールの階段下で見上げる男の後ろ姿を見て、察すること→入場料の千円を払って、10時の開演開始時、びしょびしょだったワイシャツが背中の真ん中あたりまで乾く、コンクール最後まで、中学生の合唱を静かに聞いていた893…多分、受付のスタッフと、狂児が座ったであろう後方席のまわりの中学生のお母さん方は、かなりザワついただろうなーと思うと、毎回笑える。
この人…なに???関係者?誰の??って、絶対なってる…ぷー、くすくす。
そして、そんな朝早くから、たんぽぽ音楽教室に通うハイエナの兄貴と、それを阻止できなかったと落ち込む893…カオスすぎる。

このあたりで、狂児の好きなシーンをと、鑑賞11回目にして、ふと思い、考えたら、狂児って、たいがい、聡実くんと一緒にしかいないから、単品で好きなところってなると、なんやろか………となる。
聡実くんと一緒のシーンには、あんなに熱量注いで、あーだこーだ言ってるのに…愛が…愛が足りへんかったのか…それは…ごめんなさい(真顔)

しいて言えば、聡実くんセトリの♪紅ミルフィーユのところの♪少年時代で、めっちゃヨレヨレになってんのには、毎回にやける…どんだけ、やつれてんねん。
毎度毎度、♪紅を歌うのに、あんなに全力で挑む男、普通に怖いけどな…その歌に、情念こめすぎやろ…何があったんや…
最後、聡実くんに「間に挟まんといられへんのですか」ってツッコミいれられたあと、フラフラな感じで「…せやな」って、力無く答えて、また徐ろに、途中で停止されたカラオケを再生するのに、聡実くんのほうは見ず、右手だけで、すまん、すまんってジェスチャーするところ、非常におっさんくさくて、個人的には、いつも半笑いで見てしまう(ホントに好きか?)

好きな掛け合い?やり取り→聡実くんとお母さんの、まず亀の傘のところ。
「お父さんがくれたから、仕方なく使うてただけや」
「仕方なく使い続けなさい」からの、お母さんの「傘はー?」の、声!
さすが、合唱部部長のお母さんて感じで、すごく張りがある。
あとは、みんな大好き、鶴の傘のところ。
「お父さん責めてるんちゃうで」
「ほな何?私責めてるん?」
打てば響く、やり取りで、岡家は楽しそうやなーって、毎回ほっこりする。

あ、狂児に対して、個人的にイラッとするところも、覚え書きとして、羅列しときましょうかね(軽)
この、イラッについては、聡実くん擁護派オタクなもんで…仕方ないよ、そんなもん、聡実くんを泣かす男が悪い。
雷鳴背負って登場、市民ホールの階段下で、ようやく降りてきた聡実くんを見上げて、からの「…はぁー」…待ち伏せしてたくせに、重たい溜め息すな。
カラオケ天国に、怯える天使を拉致、からの懇願「一曲。一曲だけ聴いて」→低い声で「あー、あー」と発声練習、次の瞬間には、めちゃめちゃ裏声で歌いはじめるから、さっきの低い声は一体なんやったんや…お前ェ…となる。
中学校の校門前に、やべぇ高級車を横付け→亀の傘にて待ち伏せ、からの、無駄に爽やかな「じゃあ、合唱部の練習、見せてもらおかな!」…笑顔、うさんくさ。
聡実くんが、うっかり覗いてしまったミナミ銀座の路地裏から、ぬるっと登場、からの「オレの才能ちゃうかな、聡実くんを見つける才能」…なに、その一点突出的才能…怖いって…嬉しそうに、なに言うとんねん。
ハイエナがたんぽぽに成り下がった話、からの「お告げやと思ったわ」…言い方、ゾワゾワする…聡実くん、やっぱり、早めに逃げたほうがえぇでって、しょっぱい気持ちになる。
カズコは、おかんだった話の「誰がや!ピンピンして実家におるわ」からの「それで大抵のことは、切り抜けられる。よぅ覚えとき」→ここのくだりは、全編、聡実くんの、あの「大人って汚いんやな」という気持ちに、一ミリの狂いもなく同調。
狂児、お前ェ、純粋無垢な聡実くんをもてあそぶなや…
そして、やはり最後の「聡実くんを置いて、死なれへんしな」である。
これはもう、完全にアウト案件。
狂児…めちゃくちゃ、惑わしてくるじゃん…
ほんと、これについては、間合いを詰めた立ち位置、言い方、目線、などなど、全てをひっくるめて、狂児という男の、首根っこを掴んで、揺さぶりたくなる…
一体、どういうつもりなのか、小一時間、問い詰めたい、マジで。
あれ?
狂児について、好きなシーンよりも、イラッとするところのが多いなんて…これは、やっぱり愛、やろか(絶対に違う)

映画軸の、この狂児という男については、前出の覚え書きでも書いた通り、年代的に近いからか、無意識化のダダ漏れフェロモン攻撃をくらって、よろめきはするけれども、それが自分ではなく、中学生な聡実くんに向かっているという客観的事実を踏まえて、宇宙人と同じく、その肩にグーパン、お見舞いしたくなる。
多分、それも、愛、かな(100%違う)
そして、本当に、本当に、オタクの視力的な問題だとは思うが、初見時から、映る角度によって、狂児が、スピードワゴンの小沢さんに見えてしまう瞬間がある…あと、椎名桔平…
これ、多分、聡実くん世代は、絶対にわからんやろな~と思ってしまう。
フリーザや、まんじゅう怖い的な、昭和ネタというか…椎名桔平…わかる人、いますでしょうか?(恐る恐る)


映画軸の聡実くんと狂児に、こんなにヤラれるとは、原作を1回読んだときは、全く予想だにしていなかったので、映画公開終了したら、絶対に脱け殻になる自信しかない…
原作を愛されている方々には、大変恐縮な話ではあるけれども、個人的には、この映画軸での2人が断トツに好みすぎて、多分、これ以上にはならない気がする。
本当に、個人的な、いちオタクの理論として、漫画原作ありきの、これが「映画化」ならば、それはまさしく、公式の造りたもうた2、5次だと解釈して、そこの狭い範囲内で、活動していくしかないよな…創作書くなら、ピクシブあたりか(めちゃめちゃ二次)
映画軸オンリーのカ!の二次的な創作物が、どのくらい、世間様に需要されるのかはわからないけれども、ほかからの供給が無いならば、自家発電するしかないオタクなので。
ピクシブとかで見かけたら、なまぬるい気持ちで、見守ってほしいなぁ…(遠い目)