記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

映画「カラオケ行こ!」14回目〜16回目を見た後の私的な覚え書き。


⚠ネタバレしかない。 
⚠オタクの私的な覚え書き。 
⚠オタクの妄言多謝。 
⚠「カ!」原作は、映画前に一度読了済みだが、原作との違いをあーだこーだ言うつもりは一切なし。 
⚠「ファ!」未読。



神奈川県で、追加の舞台挨拶が決定したんですね、よっ!めでたい!!

来週で見納めかと、寂しく思っていたら、まぁまぁ、近くの上映館のラストが延びて、今月17日までらしいとの情報を得たので、なんやかんやと色々ありましたが、息を吹き返しました☆
あ、仕事の更新問題は、何ひとつ解決してませんが。

一緒に「カラオケ行こ!」を観に行った友人から、メールで、齋藤さん、今クールのドラマ「院内警察」に出ているよ~、学ランがよく似合うよ~と、教えてもらったけれども、こじらせたオタク的には、それは、ちゃうねん…と、言いたい。
それはもう、聡実くん、ちゃうねん、と。

前出の覚え書きでも書いた通り、個人的に、この映画軸での、岡聡実くんと成田狂児のニコイチが好きすぎて、こんなことになっているので、リアルな彼単品で、Fuuuuuuー!みたいな気持ちは、一切ない。(それ、どんな気持ち?)
いや、頑張って、いい俳優さんになっていただきたいとは、めちゃめちゃ思いますし、またミラクルがあるならば、お兄ちゃんになった岡聡実くんを演じてほしいとは、切に願うけれども。

これは、まぁ、一個人の、オタクの性癖とも言いますか…作中のキャラ+演じる役者さんの見た目に落ちることが、これまで、比較的多いので、演じる役者さん=御本人には、あまり興味がわかないとでもいいますか…難儀なオタクなもんで(照)

あとは、単品を好きになったら、それ以上にニコイチ、もしくは箱として、好きになるパターンで沼落ちするので、たいがい、総愛されを熱望している…性癖ィ。

あと、成人男性+ショタが、かなり刺さるのは、多分「家族ゲーム」というドラマが、根源な気がしている…あ、嵐・櫻井さんのやつじゃなくて、不良?暴走族あがりの長渕剛がラーメン屋やってたやつ。(知ってる人、おるんか…)
長渕剛が、まだパンプアップしてない、ガリガリの頃で、小さいとき、何故か、長渕剛が好きだったという不思議。
同系列作品をあげると、柳葉敏郎主演の「テキ屋の信ちゃん」とか、SMAP香取さん主演だった「スリーピース」とか。
SMAP草彅さんの「任侠ヘルパー」、嵐・大野さん「怪物くん」も好きだった…
なんか、アウトローというか、社会一般的にハミ出してしまった男のキャラと、子どもとの関係性が生み出す何かに、ヤラれている気がする…それが性癖や(真顔)


時間軸メモ。
合唱コンクールが、2019年9月8日でコロナ前になり、893大集合カラオケ教室が9月14か15日くらいで、聡実くんが狂児にブチ切れるのが10月21日で、合唱祭が10月27日。
聡実くんと狂児が、出会って、別れるまで、1ヶ月と19日くらい?

映画を観る時は、たいがい一番後方の座席の左右どちらかの端に座ります、何故ならば、俯瞰から、全体を見たいオタクやから。
でも、一番後ろに座ると、いかんせん、目が悪いので、アップ以外の引いてる画角は、役者さんの細かな表情がわからない。
なので、今回から、首がちょっと疲れるけど、前方の真ん中あたりの席を取ることにしての、以下の覚え書き。

亀の傘を人質?に、中学校の校門前に高級車を横付けして、堂々と待ち伏せする893。
「じゃあ、合唱部の練習、見せてもらおかな!」←うさんくさい笑顔で、やたら爽やかに言ってるけど、それ、軽く恐喝やからな。
しかも、そのあとの「頼むわ。もう、なりふり構ってられへんねん。なんとしても歌ヘタ王から逃れんと。な、頼むわ」の2回目の頼むわ、のとこも、うっすら笑ってて、お前ェ…真剣に、頼めやってなった。

「なんか欲しいもん、あるんか?買うたろか、ん?どれ?」
このシーン、本当に好きすぎて、何回聞いても、頭がパァンッ!ってなって、買うたるの語尾のとこが、やはり、なんだか、よくわからなくなる…(惑乱)
初見時、ここ、めちゃめちゃ甘いよな、狂児の声…と思ったけど、実際問題、綾野“狂児”の声の甘さと、比較するための基本トーン自体が行方不明な人間なので、本当に甘いのかどうかが、なんとも言えなかったけれども、そのあとに綾野剛さんの長年のファンの方が、ここのシーンの声の甘さに言及してたんで、アレは、オタクの幻聴やなかったんやなと、ガッツポーズ。
ありがとう、聡実くんを甘やかす狂児、大好物ですわ。

「こんな歌詞やったんやなぁ」
「紅やな…」
「大事な人が消え去って、心が紅に染まる…」
「えらいこっちゃで…」
聡実くんが、まるで人魚姫のように、自分の声を捧げて、全身全霊を込めて♪紅を歌う姿を見て、いつの間にか、狂児が聡実くんの大事な人になっていたという事実に気付き、狂児と同じく、茫然とした。
なんか、聡実くん…(頭を抱え)な気持ちになった…マジか…そうか、せやな…大事な人になったからこそ、愛を、歌を与えようと、組長さんから、マイクを受け取ったんやもんな…

LINE「元気をあげます」のあとのやりとり。
「えー、なんやろー」
「楽しみにしとくわ」
狂児の返しは、多分、こんな。
目をかっ開いて、瞬きもせず、凝視したけど、一瞬すぎて…
楽しみにしすぎて、待ち伏せからの、本人曰く、聡実くんを見つける才能が突出してるらしいので、まさに三角関係現場の瞬間に、センチュリーを校門前に横付けする狂児。
そして、横付けした瞬間、聡実くんを見つけて、自分でも「おっ!」となる狂児…聡実くんを見つける才能ありすぎやろ…

あそこの聡実くんの怒りについては、考えだして、深入りすると、なんとなく、ヤバい扉が開いてしまいそうなんで、軽くにしときますが、あの狂児の全力のおちょくり(和田くんの「やらしっ!」と同レベルで、ガキくさい)での、茶化しに対して、何故、あんなに怒ったのか。
中学三年間、一生懸命努力して、休みもなく練習をして、聡実くんが真剣に取り組んでいたモノを、まるで、ひどく軽いモノのように、雑に扱われたからというのもあると思うし、それこそ、大人はわかってくれない的な、やるせない気持ちもあったとも思うけど、あそこでは、もう既に、聡実くんは、狂児のことを特別な存在として、想っていたような気がしてならない…オタクの願望と言ってしまえば、それまでだが。

ずっと悩んでいた、綺麗な声が出なくなったとしても、そんな自分を受け入れてくれるという安心感。
自分がピンチの時にあらわれて、絶対に助けてくれるという信頼感。
アホなことを言って、笑い合える親近感。
子どもの自分では、全く手が届かないような暗闇を背負う男への憧憬、思慕。

色んな感情が、いくつも折り重なって、聡実くんのなかで、狂児という男が特別な存在になり、互いに、互いが、惹かれ合う。

いつの間にか、狂児は、聡実くんにとって、かけがえのない、大事な存在になっていたのに。

そんな男に、聡実くんが、ずっと大切にしていた合唱を、歌を。

憧れ、惹かれていた男に、部活の真摯な揉め事を、くっさい青春の、ただのくだらん三角関係の縺れだと、笑って、茶化されてしまったら…

自分の、特別だと思いはじめた人に、他の人との関係性を囃され、茶化されるのって、かなり、しんどいんちゃうかな…
そら、あんな、悲痛な怒り方にもなるよ。

私の後ろに座っていたお姉さん、このシーンで、えぐえぐ泣いてて、そうそう、私も初見時、めちゃめちゃ泣いてしまったなーと、思い出しました。
ほんまに、聡実くんが、かわいそうで、かわいそうで…
そんな、聡実くんの気持ちを全く知ろうともしないアホな893なんて、ほっといたらえぇねん…怒ってるのに、狂児から送られたLINEが気になって、すぐに見ちゃう聡実くんが、かわいい。
かわいそかわいい…

聡実くんが、狂児の声質を考えて、書いてきてくれたセトリ。
そして、狂児が劇中に歌う歌詞+続き部分に、劇中の合唱曲と同じで、ちょっとでも余白やら行間という隙があれば、邪念を押し抱きたいオタク(照)

♪タイガー&ドラゴン
俺の話を聞け 2分だけでもいい
お前だけに本当の事を話すから
背中で睨み合う 虎と龍じゃないが
俺の中で 俺と俺とが闘う

♪ルビーの指輪
くもり硝子の向こうは風の街
問わず語りの心に切ないね
枯葉ひとつの重さもない命
あなたを失ってから

♪マシマロ
げにこの世はせちがらい
その点で君はえらい
凡人にはわかるまい
その点この僕にはわかるよ
君とランチを食べよう
いっしょにパイを投げよう
君のスカートの模様
部屋の壁紙にしよう
君に口出しは無用
ただ静かに見ていよう
君とともにいれるよう
日々努力し続けよう

♪歩いて帰ろう
走る街を見下ろして のんびり雲が泳いでく
だから歩いて帰ろう 今日は歩いて帰ろう

♪少年時代
夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれにさまよう
八月は夢花火 私の心は夏模様

聡実くんの覚悟について。
893(大人)が、いわゆる、世間一般的な中学生(子ども)の世界に足を踏み入れるのと、普通の中学生が893の世界に飛び込むのとでは、その心理的なハードルの高さは、全く違うに決まっている。
足の長い狂児が、ひょいっと、越えてくるガードレールのように、簡単に乗り越えられるような、なまぬるいものではないだろう。
けれど、その怖い世界が、自分が住んでいる世界とは違うことを、きちんと理解して、聡実くんは、覚悟をもって、893の世界、狂児が存在する世界に、自分から、飛び込んでいく(物理的に組長の誕生カラオケ大会に乗り込んでいく)のだから、毎回いつも、男前やなーと、惚れ惚れする。
そこらへんの中学生では、どだい無理な話。

最後の最後。
シナリオブックには、三年後という、時間経過の記載あり。
「今度は負けられへんからなぁ、聡実くん、カラオケ行こ?」
劇中に、この「カラオケ行こ」という台詞自体は4回出てきて、そのうちの3回が、この狂児からの誘いである「カラオケ行こ?」→語尾は、相手に委ねるクエスチョンマークがついている。
残りの1回が、聡実くんが、本当に歌がうまくなりたいという狂児のことを信じて、歌の練習に付き合えるのは、狂児には自分しかいないのだと気付き、自分から狂児を誘うシーンでの「カラオケ行こ。」→聡実くんは、断定形。
ここにも、聡実くんの、強い意思、覚悟を感じる。

あと、最後のこの狂児の台詞「今度は負けられへんからな」と言っており、この男の言う「今度」が、その三年後の未来軸の話ならば、この男の右腕のネームサインについては、どの時点で、それが彫られたのかが、やはり非常に気になるところではある。
狂児曰く、宇宙人を半殺しにしたらしいけれども、映画軸の演出では、顔を見せないためもあるだろうが、思いっきり、布?シートみたいのを被せられていて、あれじゃあ、息してない人=お陀仏やろ…
そして、傷害致死罪と傷害罪の刑罰も違うので、三年間、刑務所に入っていたとするならば、宇宙人はやっぱり、お陀仏やろ…と、思いつつ、狂児の言う「今度」→シャバに出てきて、最初の組長の誕生カラオケ大会とすると、その前の時間軸は、狂児が刑務所に入る前となる。
狂児の、右腕の彫り物が彫られたのは、おそらく、その時間軸だと思われるので、刑務所の中でも、狂児は、聡実くんのことをずっと忘れずにいられたことでしょう。
だからこそ、三年という時間経過があったにも関わらず、狂児の、聡実くんへの電話の感じは、三年前の関係性と全く変わらない空気感に思える。
きっと、狂児は、まだ三年前と変わらずに聡実くんに対して、全てが「無意識」なんだろうけど、聡実くんは、自分の声を捧げた男のことが、中学生の時点で、既に大事な人だと、わかってしまっていたから、三年間の会えなかった間とかで、気持ちが拗れてしまって、大変なことになってそうで、想像するだけで、もうツラい…オタクの心が。

文脈の、ありとあらゆる余白やら、行間やらの隙間を、自分の妄想+邪念で塗り固めていくと、せっかくのハッピーエンドが、なんだか映画の出だしみたいに、雷雨を背負って、やってきそうなんで、とりあえず、あまり深追いせずに、また今週末も、2人の幸せな結末を見届けに、映画館に馳せ参じる所存。