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人を探しに山へ登る

唯一というか、趣味でもないし仲間が誘うので山に登ることにしている。目的は健康寿命を伸ばす事。脚力が鍛えられるし健康管理もよく考えるようになる。
同世代でやたらと老けた顔してハゲ散らかして老人特有の歩き方の人は気をつけた方が良いと思う。
仲間うちでは、ほぼ年間スケジュールがあって大イベントは泊まり山業。ほかは小イベントで日帰り。東は富山長野、西は兵庫までいく。山の高さと難易度は比例しないしそれぞれ特徴があって興味深い。
GW前半は兵庫県の段ヶ峰。ここは中級者向け、距離は長い。山頂付近は低木地帯の高原であって見晴らしは素晴らしい。あいにくの曇り空だったが晴れたら誰も居ない天国への道のようだ。
それをわたしは
「三途の川渡ったあとの山」と呼ぶ。
2021年にわたしの妻は亡くなった。いまだにひとりでさまよっているかもしれない。見つけたならば、全力で連れて帰る。そんな事はありえない。とか、考えながらこの広くなだらかな山を延々と歩くのである。涙流したりして。それからひとりになって、いろいろ流されて、職場を追い出されて退職して、また悪い人たちに囲まれて、こんな風にぼーっと生きている。
そんな、三途の川を渡ったあとの山はもうひとつある。鈴鹿山系竜ヶ岳。
ここも中級者向け。距離長い。ここでも妻は居なかった。でも、また探しに行こうと思う。

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