ひろがるスカイプリキュア総評

一言でいえば、かなり面白かったですね。
自分の中で、TOPは「ハートキャッチプリキュア」が最高峰なんですけど。
そこに迫る勢い。
ヒープリ、ハグプリと競って、スタプリを超えない感じ。

特筆すべきはソラましの関係性がすごく良かったんですよね。
やっぱり。
最終回も尊かったし。(ジャリ番としては、その後2度と会えないが正しいんですが、そこまで求めるのは酷ですか)
この1点だけで十分やっていける感じですねぇ。
テーマ性はここ近年のプリキュアでは弱い方だと思うんですけども、ソラましの関係性だけで十分仕事してますよ。少なくとも私はそう判断した。
……ダークスカイ戦での、ましろの信頼感から来るとても熱い行動を見れただけでもう、充分ですわ。
ダークヘッドによる支配に絶対にソラが負けるはずがないと信じ切っているから、ダークスカイパンチが迫っているのに微動だにせず、一切回避行動を取らない。……もう、これだけで充分でしょ。
思えば初代も、こういう熱い演出で注目されたんですし。
(シナリオも良かったんですけどね。最終回だけいただけなかったですが)

……褒めるのはこのへんで。

以下、不満点。(批判なんて聞きたくない方はここでブラバ推奨)


①無駄なキャラが多い。
残念ながら、無駄なキャラがいる作品ですね。このひろプリは。
私が無駄だと思ったのは……
1.シャララ隊長
2.ベリィベリー
3.ソラの弟、レッド

特に残念なのはシャララ隊長ですね。
ソラが目標にするキャラの仕事してないし。
大切な人としての仕事はしましたけど、それは師匠キャラである必要は無いんですよね。
ランボーグ化したときに、マジバトルする展開になれば、意味はあったんですけども、そういう話では無かったしな。いかに救うか、だったから。
……その意味で行くと、レッドは完全に無駄ですな。
いる意味がない。
主人公の弟は弱点なんだから、攻めなきゃ。

ベリィベリーも無駄度で言えばレッドに迫る勢いだと思うんですよね。
この子、何のためのキャラなの?
ネームドキャラの仕事してないし。
ランボーグの素体になる要員なら、モブでいいじゃん。
モブの扱いされてないわりに、意味合いが見えない。

②スキアヘッドの演出が、ただのちゃぶ台返しになってる
鳴り物入りで出て来た大幹部のスキアヘッド、散々「彼にも守りたいものがある」みたいな演出しておいて、最後に「あれは全部嘘でした」
……これはー、アカンでしょ。
このちゃぶ台返しで一体何が残るんですか?
ここね、私は「敵対勢力に正義が無いってのはジャリ番としてレベルが低いのではないか?」という想いがあったんで、歓迎してたんですよ。
シャンゼリオンだとか、仮面ライダー555だとか。
そういうレベルの重いプリキュアが見れるのかな、と。
ホントガッカリでしたよ。

③やっぱエルちゃんがプリキュアになるの変じゃない?
エルちゃんの成長描写はわりと丁寧にされてて、感心して見てたんですけどね。
例えば最初、自分の持ち物を所有することを覚える段階だったので、砂場の玩具を独占して誰にも貸さないエルちゃん。
それが成長して、その後自分の持ち物を他人に分け与えることを覚える。
ここ、すごい良かったんですけど。
この段階の子が、作戦行動を取れる確立した自我を持ち、プリキュアになって戦うというのはどうしても違和感がありました。
まあ、これは細かい不満ですけど。①と②と比べたら。

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