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恋愛経験の少ない男性にモテる女。

とよく呼ばれる私。
(実際はもう少し露骨な表現の仕方をされるが、恥ずかしいのでやんわりにしてる)

この傾向は社会人になってからなのだけど、そういうエピソードがあるたびに男女問わず友人に言われる。
「わたしちゃん、これまで誰とも付き合ったことなさそうな男にモテるもんね…」と。

私自身、それはさして嫌なわけではないが、そんな男たちを食い物にして遊ぶ趣味もない。
ただ、なぜこうも興味をもたれやすいのか、婚活を始めた今あらためて分析をしてみたいと思う。


①見た目がとっつきやすそう

まずこれ。小柄で童顔。
ファンシーなものが好きなので、パステルカラーの文房具とかでデスクが構成されている。

多分、この見た目で大分話しかけるハードル下げてる。

②元気に挨拶、よく笑う

これもよく言われる。
いつでも元気だし、ニコニコしてるよね〜と。
本当は自分があまり人に話しかけたりするのが得意じゃない裏返しで、せめて相手から話しかけてくれたときには全力の笑顔で返事しよう、と思うが故である。
そのせいか、真顔で仕事してるとすぐ「どうした?元気ない??」と聞かれる。たまには顔の筋肉休ませてくれ。

ここまでですでに「話しかけても笑顔で応対してくれる女」という第一印象が完成している。

③誘いを断らない

「今度一緒に飲みに行きませんか?」というお誘いは、基本誰からであっても断らないようにしている。
理由は3つあって、1つは家に帰って一人で晩酌するより楽しいから。1つはせっかくの相手の誘いを無碍にするのに気が引けるから。もう1つは自分の知らない話題とかネタとかが出てくるんじゃないかってワクワクするから。

④相手の話を楽しそうに聞く

実際楽しいから。
私は相手が好きなものとか、ハマってるものについて聞きたい場合が多い。
「マツコの知らない世界」みたいに、自分の得意分野を嬉々としてしゃべる人の話題って本当面白い。
自分の狭まってた視野を広げてくれる。


ざっとこの辺りで相手をその気にさせてしまうというというのが分析である。
サシ飲みの誘いも断らないし、行ったら話題が盛り上がる(というか、得意分野をひとしきり語ってもらうわけだからそりゃ気分いいよな)し、これは脈アリなのでは…??と思わせてしまうのかもしれない。

別にこれらに意図はない、だからその先もない

こうした一連の流れは、わざとやっているわけではない。私が心地良いと思う人間関係の形成の仕方がこれなだけなのだ。
せっかくご飯行って、職場の愚痴ばっかりじゃ嫌じゃない?? お酒もご飯もおいしくなくなっちゃう。

だから、逆に言うとこれ以上の進展はない。
私は、得られた情報から「〇〇に詳しい△△さん」というラベリングをして自分の中にストックしておき、何かの折にその話題を振ったり、追加で知らないことがあれば聞いてみたりするための大事な引き出しの一つとしてしまう。

つまり、どっちかといえば「△△さん」ではなく「〇〇に詳しい」の方が大事なわけで、
後々「そういえばこのジャンル詳しかったですよね?」と聞いたときにすっごく浅い知識しか実は有してなかったとき、私は急速に冷める。
多分自分もオタクの気質なので、「大して詳しくないのに好きとか得意とかまわりに言ってんじゃねえ!」という過激派が出撃しそうになるのだ。
「私なぞこのジャンルにおいては入口に立ったばかりの若輩でございまして、そんな私が語らせてもらうのもおこがましいのですが…」くらいの頭の低さで始めていただきたい。(個人の意見です)

転がしてる女に見える?

そんなこんなで、相手がひとしきり盛り上がって、私は淡々とラベリングして、自分の知識の引き出しを増やして、ということをやり続けているので、周りの友人からは「(特に)恋愛経験のない男性をころがしている」と揶揄されることがあるのだろう。

もちろん相手の下心が見えるときだってある。
「この間飲んでたとき行きたいって言ってた展覧会、一緒に見に行きませんか?」という誘いが来てしまうときもある。
こういうときも、一緒に言って感想を言い合いたいときは行くし、一人で静かに好きなペースで回らせてくれ…と思うときは断って一人で行く。

相手に過剰な期待をさせすぎないのも優しさだと思っている。
そこが、私が悪女にはなりきらない一因だと思う。
(自分が思っているだけで、周りからはすでに悪女だと思われてるかもしれないが、そこは預かり知らぬところだ)

別におごらせたいわけじゃないから飲み代も割り勘だし、何か物をねだって買ってもらうわけでもないし、これで「転がしてる」と言われてしまっては世の中の転がし稼業の女性達に怒られてしまう。
私はバッグやアクセサリーではなく、たくさんの知識や情報をもらうことで満たされているのかも。
婚活もそういう点では、多分とっつきやすい女なのだと思う。

パーソナルスペースは大事にしたい、けど

ただ、私自身がそれ以上に仲を深めようと思えない限り、私は自分のパーソナルスペースに相手を入れることができない。
ここが残念な点。「相手の人となり」自体に興味を持ち、自分の中身もさらけ出すということをこれまでちゃんとやってこれなかったので、ずっと心のどこかで一線を引いてしまっている。
表面上の趣味や価値観で気が合う合わないを判断しているようで、もっと根底のお互いに流れるものを感じ取らなければ、本当の意味での相性なんてわからないのに。

線を越え、踏み込む勇気。
そして、相手に踏み込まれる覚悟。

最後はちゃんと自己の改善する場所が見えたような気がする。
相手の恋愛有無は何でも良いけれど、互いに真正面から向き合える誠実さはもっておきたいよね。








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