見出し画像

許せなくていい【エッセイ】

言葉にも言い表せれないほどの思いってありますよね。
嬉しいことも、悲しいことも、楽しいことも、腹立たしいことも。

私は社会人になってから一人暮らしを始め、それまでは家族と一緒に住んでいました。
母と兄の3人家族。いわゆる母子家庭ってやつです。
高校生までは父親もいましたが、私が幼少期の頃からまぁそれは色んなことがあって両親が離婚。ひとり親の大変さは感じていましたが、それでも住む家も名前も変わらず、大学にも行かせてもらったので周りに比べるとかなり恵まれている方だったと思います。

両親が不仲だったこともあり、家族に対して許せないことがたくさんありました。
父からも、母からも、兄からも、それは人にしてはいけない言動だろうということが度々あったんですね。
ただ、家族は大切にしたいと思う自分が、家族のことを許せない自分を許せなかった。
家族だから、
家族なのに、
と、思いがぐるぐる回ってどうしようもない時間がたくさんありました。

家族を近くに考えすぎていました。
家族は家族でも、他人だと。
私とは違う人であることをわかっていなかった。
自分と切り離して考えれていなかった。

27歳になった今でもフラッシュバックすることもあり辛くなる時がありますが、
今では許せなくてもいいと思っています。

家族だから許さなきゃいけないことはない。
家族のことを愛しているからこそ、許せない部分があってもいいやと思えるようになりました。
その部分も含めて家族は愛していると、私はそう思えるようになりました。

そうすると、自分のことも許せるようになった。

他人のことは許せなくてもいい。
ただ、自分のことは、自分のことだけはどうか許してほしい。

アインシュタインの
「どうして自分を責めるんですか。他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだから、自分は責めなくていいじゃないですか」
というような言葉があります。

どうか、あなたが自分のことを許せますように。
どうか、あなたが自分のことを守れますように。

私は最近いつもこのことを自分自身に伝えています。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?