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頑張るより夢中になる。小さな物語スタート

『愛していると言ってくれ』というドラマがあります。
聴覚障害を持つ青年画家と女優の卵の恋物語。
豊川悦司と常盤貴子が主演で、1995年のものです。
古い、古いよね。すっかり内容を忘れてた。
が、
私が、いま2024年に、noteを始めようと思ったきっかけに
このドラマが、ちょっぴり関係しています。

私の生業は、ライターであり、編集者。
もう25年?30年?長い間、この仕事をしてきて
いまも日々、書いているわけです。
書くことが好きで、幸運にもこの仕事を続けてきて
仕事で書いているから、これ以上書くことはない!と思っていた。
けれど!
この数年、迷いや悩みが生じてきたのです。
私が書いているのは、なんだろう。
誰かの心に、届いているだろうか。

話は飛びますが。
2023年のいま現在、人が1日に処理する情報量は
1990年代から比べて、約50倍になっているそうです。
50倍……
1990年代というと、バブルが崩壊した頃です。
知らない人も多いかもしれませんが、地下鉄サリン事件などがあった時代。
iモードが流行したのも、この頃です。
そして、まさに『愛していると言ってくれ』も
この時代に生まれた純愛ドラマでした。

コロナ禍があり、TVより動画配信サービス、
雑誌や新聞など紙で読むよりWebで読む文化が一般化し、
AIは急速な普及、情報は過多、過速していく。
私は、なにかを文章で伝えるとき、
「抜けている情報はないか」に、やっきになるようになりました。
どんどん情報が更新されていくなかで、
自分の書いている記事は「情報として古くないか、不足はないか」に
縛られていくようになっていたのです。
これは、しんどい。

先日、北アルプスに移住した方に、その話をしたら
「情報を減らせば?」という言葉が返ってきました。
情報を減らす……
その発想はなかった。

そこでまた、『愛していると言ってくれ』です。
このドラマは、2023年に韓国ドラマとしてリメイクされました。
(いま、まさにディズニープラスで配信中です)
仕事の関係もあり、観始めたところ
1話にして、惹き込まれたわけですが。
なにせ、シンプル。
キャラクターたちが発する情報量が圧倒的に少ない。
昨今のドラマに比べて、セリフやストーリーに詰め込まれている情報量の少なさが、とても落ち着くのです。

ヒロインと、その男友達の会話のなかでこんなやりとりがありました。

「オーディションの面談で、
頑張っている人は、面白くないって言われたの。
あなたも頑張っているから、こんなこと言われたら嫌でしょう」
「うーん。俺は頑張ってない。
ただ、夢中になっているんだ」

ぐっさ〜。
私の心にナイフが突き刺さる音が聞こえました。
あぁ、私はただ頑張っていたのかも。
夢中になっていたわけじゃなかったのかも。
もちろん、頑張ることは悪いことじゃない。
だけど、頑張っているのに報われない、と言い始めたら
それは違う気がして。
自分は、もう一度夢中になりたいんだ、
と、思い始めたわけです。

このセリフだけでなく、リメイク版の『愛していると言ってくれ』は
「情報」が多ければいいわけではない、ということを
あらためて考えるきっかけとなりました。

「情報」は古くなり、過ぎ去っていきます。
でも、その人の「物語」はときとともに熟成されていく。
「情報」は、処理していくものだけど
「物語」は、ときに共感し、心のなかで温まっていく。
私が、届けたいのは、「情報」ではなく「物語」ではないかと。

『愛していると言ってくれ』は
ひとつひとつのセリフが「物語」なんだよなぁ。

話は再び飛んで。
先日、お会いした北アルプスの人のこと。
彼女は初対面の私に
なぜ北アルプスに移住したのか、滔々と語ってくれたのだけど。
彼女の言葉で初めて
「北アルプスと南アルプスの魅力は大きく異なる」
ということを知り。
北も南も一緒かと思っていた私には、それが衝撃で。
そこには、北に魅了された彼女の「物語」もあったわけです。
魅力については、細かすぎてよくわからなかったけれど、
でも、彼女が北アルプスの北アルプスだけの魅力を愛していることが
伝わってきて、めちゃくちゃ楽しく聞いたわけです。
そして、北アルプスのこと、もっと知ってみたい、となったわけです。

いま書きたいのは、たぶんそういうもの。
人の人生から、ぽろぽろとこぼれる「物語」。
結果、それが「情報」になるかもしれない。

そんなわけで、毎日感じた「物語」を
徒然なるままに、書いてみようと思いました。
できれば、毎日更新といきたいけれど。
そこは自分に無理せず、
楽しく書いてみよう。

というわけで、このnoteのテーマは

「小さな物語」

私の物語かもしれないし、誰かの物語かもしれないし
映画やドラマのなかのキャラクターの物語かもしれない。
そこは、自由に!


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