たかはしなおこ|ライター&エディター

お仕事:本や雑誌、Webでライター&編集者(主にエンタメ)。20代に時に発行し…

たかはしなおこ|ライター&エディター

お仕事:本や雑誌、Webでライター&編集者(主にエンタメ)。20代に時に発行していたフリーペーパー「しじみあし」のnote版を始めてみます。内容はたぶん多岐。共感があれば嬉しいし、ツッコミがあればそれはそれで面白い。

最近の記事

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頑張るより夢中になる。小さな物語スタート

『愛していると言ってくれ』というドラマがあります。 聴覚障害を持つ青年画家と女優の卵の恋物語。 豊川悦司と常盤貴子が主演で、1995年のものです。 古い、古いよね。すっかり内容を忘れてた。 が、 私が、いま2024年に、noteを始めようと思ったきっかけに このドラマが、ちょっぴり関係しています。 私の生業は、ライターであり、編集者。 もう25年?30年?長い間、この仕事をしてきて いまも日々、書いているわけです。 書くことが好きで、幸運にもこの仕事を続けてきて 仕事で書い

    • 解体工事とスナフキンとルールの話。

      東北あるあるなのか、我が家あるあるなのか、わからないが、子供の頃から口を酸っぱくして言われたのが、「開けたら閉める!」だった。 ドアを開けたら閉める、ふすまを開けたら閉める、少しでも空いていると東北の冬は寒い。なので、「開けたら閉める」は絶対的ルールで、開けっ放しはもちろん、閉め方が甘いのも「ぶー!」となってしまう。 が、「開けたら閉める」は、全世界どこでも共通の絶対的ルールではなかった。 場所によっては、「開けたら、少しだけ開けておく」を維持しておくことがルールのところも

      • 大きいつづらと小さなつづら、錯覚問題。

        大きいつづらと、小さなつづら、どちらか好きな方を持っていってください。 そう言われたら、どちらを選ぶか。 かの有名な「舌切りすずめ」の話だ。 これ、自分なら間違いなく小さい方を選ぶ。 なぜなら、欲張りに思われたくないから。という気持ちがないわけではないけれど、やはり「小さい方が重い」気がするからだ。 この現象、シャルパンティエ効果といって、同じ重さの物を比較した際、視覚的に大きく見える物の方をより軽く、小さく見える方をより重いと錯覚してしまうものなのだそうだ。 つまり、錯覚

        • 今日だけで3回の引き寄せ力。

          今日だけで、同じワードをまったく違う場所で3回耳にした。 最初は新宿の紀伊國屋書店で、2度目は山手線のなかで、3度目はテレビのバラエティ番組で。世の中で、一気に流行りだしだんだろうか……と思うレベルだ。 最近、あるグループの名前をよく見かける。そのグループの名前もだし、メンバーの名前もよく目にすれば、耳にもする。この子たち、最近人気なんだろうか……と思うレベルだ。 そして、ここのところ、やたらと引っ越し屋に遭遇する。引っ越しシーズンというのもあるのだろうが、ここでも引っ越

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        頑張るより夢中になる。小さな物語スタート

          腕はいいのに、チャラい先生。

          久々に鍼に行った。 ガチガチに凝り固まった身体を、一発で楽にしてくれる“神の手”がいる治療院だ。 この先生、めちゃくちゃ腕はいいのだが、ほんの少し、話し方が軽い。なんというか、ノリが軽いのだ。ちょっとイケイケのお兄さん風というのか……イケイケのお兄さん話し方がどんなものかよくわかっていないので、もう完全に私のイメージでしかないのだけれど。 先日、先生、その話し方で思うことがあった。 私が着いたとき、まだ前の患者の治療中だったのだけれど、どう考えても「おこちゃま」言葉で話しか

          腕はいいのに、チャラい先生。

          「RE」こそカッコいいのかもしれない説。

          うちの母親は裁縫の仕事をしている。 バッグや小物入れなど、新しいアイデアが浮かぶと、喜々として製図し、出来上がったものを何度も改良するなど、楽しそうにやっている。 そんな母親が苦手とするものが、「リメイク」だ。 まっさらな生地を裁断して、ゼロから新しいものを生み出すのは、失敗を含めて面白いらしい。が、すでに出来上がっている服や小物をもとに「リメイク」するのは、母曰く「面倒くさい」そうだ。 そう、「RE」って、意外に厄介なものだと思う。 古びれた旅館を「リノベーション」して再

          「RE」こそカッコいいのかもしれない説。

          習慣という名の縁起物。

          母親が、富士山を見に行くと言って朝早く出かけていった。東海道新幹線の駅「新富士」に行くと、フォームから富士山が見えるのだそうだ。 「東京にいるうちに。縁起物だから」と彼女。 東京から決して近いわけではないけれど、とにかく「縁起物」を拝んできたいらしい。 確かに新幹線や飛行機で、富士山が目に入ると不思議とテンションがあがる。美しい、というのもあるけれど、つい願い事を唱えたくなってしまうので、富士山=縁起物というイメージがあるんだろう。 縁起物といえば、先日、TV台に置いてい

          家族なのにどうして。推しなのにどうして。

          うちの父親は、筋金入りの巨人ファンだ。 敗色が見えてくると、投手を変えろだの、采配が間違っているだの、口うるさく文句を言い始める。 そんなに能力がないのかと思い、一緒に批難に乗っかると、急に怒り出し、こちらに批難の矛先が向いてしまう。 自分が巨人を悪く言うのはいいけれど、他に人に悪く言われるのはムカつくらしい。 うちの母親もそうだ。外では夫や子どもについて愚痴を吐きまくり、さんざん「ダメ人間」にしているにもかかわらず、友人や親戚に夫や子どもを悪く言われるのは許せないという。

          家族なのにどうして。推しなのにどうして。

          「でも」から始まる素敵な出会い

          「でも」という言葉はあまり使わないほうがいい、と、よく言われる。 「でも」はネガティブな思考を生むので、良くない言葉だという。 なので、「でも」を極力使わないようと、意識するようにしていたら、なんだか言葉がうまくつなげない。 そうこうするうちに、「でも」禁止令を忘れ、うっかり「でも」を口にして、あぁ言ってしまった……と、ちょっと反省したりする。 でも……「でも」って本当に悪い言葉なんだろうか。ネガティブな言葉なんだろうか。 先日、新しい仕事の件で打ち合わせをしていたときのこ

          「でも」から始まる素敵な出会い

          私の頭の中の消しゴムじゃないもの。

          子どもの頃、頭のなかで考えていることは、皮膚を通じて触れた相手に伝わると思っていた。 体と体がずっとくっついたままだと、余計な考えが伝わってしまう。特に眠っているときは用心だ。母親や妹とくっついて寝てしまうと、夢が移ってしまうと思い、用心していた時期がある。 なぜそんなふうに思ったんだろう。 プールの排水溝の奥には、カッパの親子が住んでいて、近づくと足を引っ張られると思い、絶対に近づかなかった。 おばあちゃんの家の天井に、人の顔の形をしたシミがあって、目があったら飲み込まれ

          私の頭の中の消しゴムじゃないもの。

          使用前と使用後があるから。

          使用前と使用後、◯◯前と〇〇後は、確実に違う。 そんなことを、ふと思った。 先日、人と2人きりで会う約束があった。 決して嫌いな人ではない。むしろ好きな人だ。 でも、なんとなく面倒にも思った。何を話したらいいんだろう、2人きりで話がもつかな、とか、遠くに出かけていくのも、やや面倒だった。 結果、楽しかった。すごく楽しかった。話し始めたら、いくらでも出てきた。なんだ、私、この人好きじゃん、と思った。 使用前、使用後だ。 やる前は面倒だったり、不安だったり、不安だから、面倒に

          常人離れしたすごい人の話。

          はちゃめちゃな人、常人離れした人に、そこはかとない憧れがあったりする。自分にないものに、憧れるというか。 常人離れとは、才能や考え方が普通でないこと、普通の人には考えられない発想がぽんと出てくること。いるよね、そんな人。 さらーっと、しれーっと、とんでもないことをやり遂げちゃう人、叶えちゃう人。 先日、あるトーク番組を観ていたら、“ラジオ界のカリスマ”伊集院光が、脱力お笑いコンビ、おぎやはぎの小木博明(背の高い方)について、「正直、悔しい」というような話をしていた。 自分

          「知らない」武器。不適切にもほどがあるってよ。

          黒柳徹子はすごいという話をしていた。 「なぜボールを打った選手は皆同じ方向に走るのか?」と、伝説の長嶋茂雄監督相手に質問してしまうような、極め付きの野球オンチでありながら、幾人もの大物野球選手とトークを繰り広げてきたのだ。 あまりにルールを知らないものだから、野球好きにはもどかしい部分もあるかもしれない。 が、だからこそ、プロが誰にでもわかるような言葉で、野球の魅力を語ってくれる。野球に限らず、彼女が知らないことは意外に多く、ひやひやもするが、あまりに素直に訊くものだから、案

          「知らない」武器。不適切にもほどがあるってよ。

          期間限定、「終わり」の意味。

          3月末日まで有効の優待チケットをもらった。 期間限定だ。この期間を逃すと、ただの紙切れになってしまう。 スタバの季節限定メニューや、コンビニの季節限定スイーツなど、期間限定ものもそうだ。そのうち試そうと思っているうちと、知らぬ間に終わりを迎えている。 なので、どうしても欲しいもの、試したいものに「期間」が設置された場合、即座に、もしくは、早いうちに動いている。 推しのCDアルバムや映像作品のBlu-rayの初回限定盤、お気に入りのブランドの期間限定生産商品、終わりが設定されて

          期間限定、「終わり」の意味。

          「楽しそう」の魔法。

          X(というかTwitter)を見ていて、こんなポスト(というか呟き)に出会った。 あぁ、わかる。 結局、「楽しそう」に叶うものはない。 さらに言えば、3大「この人、好き!」ポイントが、 楽しそう、おいしそう、仲良さそう、だ。 楽しそうにしている人、おいしそうに食べている人、仲良さそうにしている人たちは、それだけで幸せをくれる。 うちの母親は、昨年からずっとハマっている遊びがある。 それは、郵便局めぐり、だ。 そもそも友達から誘われて始めたものだ。 80を過ぎた好奇心旺盛

          なりたい自分と、やりかたの真似かた。

          ある俳優が、自分が好きだという曲をカバーしたのを聞いた。 そのなかで、「そんな人でいられるように」という歌詞があって、それがとても印象的だった。 このところ、「〜のような人になれるように」「〜のような人になりたい」そんな感じの歌詞やセリフをよく耳にする。 私が、そういった言葉に敏感になっているのか、それとも皆がそういった言葉を欲しているのか、とにかくよく出会うのだ。 そして、「みんな、なりたい自分があるんだぁ」と、単純に感動してしまう。 うちの姪っ子は、ある時期、モデルの“

          なりたい自分と、やりかたの真似かた。