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イメージから始めよう。

むかしむかし、ある人に「道にゴミを捨てる人をどう思うか」について訊いたときの話だ。
その人は、こう言った。
「悪いイメージを抱くと思う」
そうだよな、私だってそう感じると思う。
が、ここで驚きの展開があった。
「でも……それが好きな人だったら、
ゴミを捨てた理由があると思うかも知れない」

道にゴミを捨てることがいいか悪いかという話はさておき。
その行為をした人に対するイメージで
行為そのもののイメージが変わるのだと
衝撃を受けつつ、えらく納得した記憶がある。

イメージとは人それぞれで、とらえどころがないし、
むずかしいし、おもしろい。

話は変わって。
昨年末、詰めていた歯がとれてしまったとき、
あろうことに通っていた歯医者が閉院し、
急遽、口コミが良いところを探し当て、お世話になった。
可愛い顔をした若い女性スタッフが出てきたので
歯科衛生士さんかと思ったら、彼女こそが院長だった。
そして、意外といってはなんだが、驚くほど最先端の知識と技術を持ち、
説明から治療まで、無駄なく完璧。
いい意味で初見のイメージを裏切られ、
先生、まじカッコいいっす!支持するっす!
と、100点満足・感動の口コミ投稿をしたほどだ。

つまり、私は、最初は年齢的若さと見た目の可愛さで
技術的に低くイメージしてしまったわけだ……申し訳ない。
人は、つくづくイメージにとらわれてしまう生き物だと思った。

ところで、イメージってなんだろう。

noteをはじめて約3週間が経つ。
文章を書くことはさして苦ではない。
が、厄介なのが、イメージ画像だ。

「noteはじめてのガイド」で使い方動画を見たとき、
テキストを書き終わったら、
“テキストのイメージに合った画像をアップしよう!”
と、おすすめされた。
その画像が、なかなか浮かばない。
そもそもそういったセンスがない。
だから、インスタではなく、X(Twiiter)派なんだもん。
テキストを書き終わり、
さぁアップするぞぉ!と勇んだのも束の間、
イメージ画像に悩みまくり、そこで10分、20分と経過してしまう。

noteに限らず、雑誌でも本でも、表紙のイメージは売上に大きく左右する。
映画のポスター、音楽アルバムならジャケット写真、
お店のロゴや看板、食べ物のパッケージ、
手にとってもらえるか否か、
読んでもらえるか否か、
観てもらえるか否か、
買ってもらえるか否か、
そもそも気にかけてもらえるか否か、
文字の前に、内容の前に、イメージがくる。
なんとなく好きな雰囲気、
なんとなく優しい雰囲気、
なんとなく“デキる”雰囲気、
なんとなく美味しそうな雰囲気。
人はなにかとイメージで判断しがちだ。

話は再び変わって。
以前、ある俳優にインタビューしたとき、
自分の寝室に飾ってあるビジョンボードの効果について話してくれた。
そのボードには「映画デビューして、舞台挨拶に立つ」イメージ写真が貼ってあり、3年間毎日見続けていたら、それが叶ったという。

私の友人でも、タイに住みたいと願い、
手帳にタイの写真を貼って毎日ながめていたら
本当にタイ行きの夢を叶えた人がいる。

脳医学の観点からも、イメージが脳に与える影響は大きいらしい。
脳は、現実と画像の違いがわからず、
同じイメージ画像を見ていると、それを現実と勘違いし、
勝手に現実化しようと、そちらに近づく選択をしてしまうそうだ。
それほど、イメージの力は大きいらしい。

なので、好きな人の写真を持ち歩くと
実際に近づけたり
行きたい場所の写真を貼っておくと、
実際に行けたり
悪いイメージを抱くと
悪いことが起きたり
そんな引き寄せが起きるのだそうだ。

だから、やはり人の心を引き寄せるには
イメージが大切なのだ。

そして、今日も今日とて、このテキストのイメージ画像に悩む。

でも、最初の一歩さえ踏み入れてもらえれば、
あとは、その人そのもの、内容そのもののイメージに変わっていくもの。
最初に手を取ってもらうためのイメージを
まずは大切にしないとなぁ。
明るく挨拶とか、そういうことを含めて。




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