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「楽しそう」の魔法。

X(というかTwitter)を見ていて、こんなポスト(というか呟き)に出会った。

やっぱり一番人を惹きつけるのって「楽しそう」なんだよな。

“炒飯” @jdgtmpdawj

あぁ、わかる。
結局、「楽しそう」に叶うものはない。
さらに言えば、3大「この人、好き!」ポイントが、
楽しそう、おいしそう、仲良さそう、だ。

楽しそうにしている人、おいしそうに食べている人、仲良さそうにしている人たちは、それだけで幸せをくれる。

うちの母親は、昨年からずっとハマっている遊びがある。
それは、郵便局めぐり、だ。
そもそも友達から誘われて始めたものだ。
80を過ぎた好奇心旺盛な老婦人2人で、週に1回、都内の郵便局を巡り歩いている。
それも、ただ郵便局をめぐっているだけではない。
郵便局ごとに、窓口で1000円預金し、通帳に記帳していくのだ。
記帳することでスタンプラリーになる、というわけ。

わざわざ窓口でお金を預け入れるのは、郵便局の職員さんに、次にまわるべき近場の郵便局を教えてもらうためだという。
そのたび、預金ラリーをしていることを説明し、職員さんと交流する。
「今日は江戸川区を攻めた」「今日は荻窪周辺で3件まわった」と、記帳した通帳を自慢気に開いて報告してくれるのだけど、それが楽しそうで、なんとなく幸せな気持ちになっている。

加えて、彼女たちの預金ラリーにはルールがある。
シルバーパスを使って全行程を「無料で」楽しむこと、だ。
もはや、ある種のサバイバルゲーム。
なにがなんでも「無料で」目的の郵便局を制覇するため、遠回りしてでも、都営バスと都営地下鉄と都電を乗り継いでいる。
ただで行けるルートに限定されているので、簡単にはたどり着けない。
よく知らない土地では、迷子にもなる。
毎回へとへとに疲れて帰ってきて、どれだけ苦労したか自慢されるのだけれど、「制限があること=苦労」さえも楽しそうだ。

(ちなみに、シルバーパスとは、都内に住民登録をもつ70歳以上の人たちだけが購入できる交通フリーパスで、都営の乗り物はただで乗車できる)

私がときどき見ているYouTube動画で、「アラサーだって踊りたい。-ODOOJI-」というチャンネルがある。
以前も紹介したのだけれど、観ているだけでワクワクする。
なぜって、楽しそうだから。
なぜって、仲良さそうだから。
そして、おそらく彼らはおいしそうに食べるだろう。

そのおじさんたちの、私が1番好きな動画はこれだ。

自分が楽しそうなのが1番だけれど、楽しそうな人たちを見ているだけで、楽しそうな気持ちになることも事実。
「楽しそう」を少し分けてもらって、自分も楽しそうに過ごす。
いや、私も楽しくないわけではないけれど、「楽しそう」が少しでもまわりに多いほうが、やっぱりいいなと思う。
そんなわけで、「楽しそう」を収集している。



「楽しそう」とはちょっと違うのだけれど、何度見ても感動して泣いてしまう「仲良さそう」動画も紹介しておく(これは、音をぜひ)。
チームがひとつになっている姿も、幸せをくれるなぁ。


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