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大丈夫って言わないで

ひっっっさしぶりにスレッドを開いたら

「そのままでいいんだよ」と受け入れてくれて、発達検査の結果を見なくていいと言うフリースクールの先生が素晴らしい!

という投稿が目にはいってきてびっっっくりした。
カテゴリーとか検査結果だけを見て関わる輩は勘弁して欲しいけど、それとこれとは別じゃない?!

得意なことや不得意なことが、日常的な関わりだけではわかりづらいから検査をして見える化をする。
目の前の子どもを見ることと、情報を持っておいたり目安をもっておいたりカテゴライズしておくことは反目しない。

目安を持って、情報を得て、その上で目の前の子どもと関係を作っていくことで、その子の可能性が拡がっていくと考えています。

我が子は3歳になった頃に地域の小児科で構音障害の診断が出て、紹介状を持って大学病院にいったら舌小帯短縮症と言われて手術をした。

2歳になった頃には「この子はおしゃべりの発達がのんびりだな」と、はっっっきりと思っていました。

「個人差があるから大丈夫ですよ」

よく言われた。
わたし自身も、差異があっても「まだ2歳だしな、そういうものだろう」と思っていた。

差異は、時間が進むにつれて顕著になっていきました。
2歳半の頃の保育園での面談では「少し前から始まった行き渋りの原因は、おしゃべり遊びに混ざりたくても混ざれないってことがあるのでは?」と相談した。

「大丈夫ですよ、お母さん」と言われた。
保育園の先生もそう言うし。ママ友もみんなそう言う。そうね、3歳までは様子みておけばいいかな。

3歳になる頃の保育園の面談で、同じ話しをした。
「おしゃべりできないことで、行き渋りがでているんじゃないか」
「そういうのももしかしたらあるかもしれませんね」と、初めて大丈夫👌ではない返事が返ってきた。

保育園の面談の後すぐに、近所のA小児科に発達相談の予約をいれた。
病院では、息子が話す様子をみてすぐに「構音障害だね」と診断が出た。「いまは2歳半くらいで診断を出すんだよ」だって。
そ、そーか。そしたら、2歳半の時に受診してたら半年早く診断がでたんだな…

STの訓練を受けるべくB病院への紹介状を受け取った翌日にB病院へ行った。
そしたら今度は「舌小帯短縮症ですね。切った方がいいよ」と、小児手術ができるC病院への紹介状を受け取った。翌日にはC病院へ行き、手術の予約をした。

舌小帯短縮症の手術をしてからもうすぐ3ヶ月。
すげーーーーーーおしゃべりが増えました。手術してよかった…

もともと、はっきりした発語がないだけで表出はしっかりある方でした。
おめめどうのコミュメモを使ってのやりとりを日常的におこない、こちらが言ってることの理解はあるし、息子の気持ちも伝わっていた。
メモを使っていれば、コミュニケーションに困ることはなかった。

でも、メモがなければコミュニケーションは難しくなってしまう。
言葉を介さないノリだけでできる遊びも楽しいけど、本人はやりとりだって好きなのだ。

口で話せないことにフォーカスして、「話せないのは困る!なんとかしなきゃ!」は、私の中には無かった。
だって、赤ちゃん言葉って可愛いし…。赤ちゃん言葉のままだと、けっこうなイタズラとかも可愛く思えちゃうし…。

でも、息子はしゃべりたそうにしているの。だったら喋るためのサポートをしたいじゃないですか。

わたしがずっと「どんな息子でも大丈夫」って、病院に行っていなかったら。
舌ったらずな赤ちゃん言葉を「可愛いからいいよね」ってしていたら。
楽しそうに喋って歌う、いまの息子の姿はいつまでも見られなかった。

目安とかカテゴライズとか、検査結果があることではじめて分かることってたくさんあるよね。
息子はそのおかげでおしゃべりが増えた。

「大丈夫」って、わたしもたくさん言ってきたけど、これってほとんどが子どものための言葉じゃないんだよな。
保護者への慰め?フォローでしかない。
こういう誤魔かしの「大丈夫」を言わないように気をつけたいと思います。

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