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初恋

 私の初恋ではなくて、フラワーカンパニーズ(フラカン)の「初恋」について。フラカンのアルバム「世田谷夜明け前」の4曲目に入っている。とても大好きな歌だ。

夜明け前の空 誰もいない道 街はまだ夢を見てる
三日月の船が 錨を積み上げ 星達は帰り支度を始めた

フラワーカンパニーズ「初恋」より


 歌い出しの部分、ギターとベースの優しい音がいい。そして、この歌詞が、すごく好きだ。ボーカルの鈴木圭介さんの声とよくあっている。まるで絵本の一節のような、そんな表現がすてきだ。

時間だけがたって 人は年をとる その時何を感じるんだろう?
そんなの知らないさ きっと僕はまた 何度でも君を好きになるだろう

恋をして 朝が来た
胸がいっぱいで 眠れないのは 初恋の時と同じさ
うれしくて 苦しくて 眠れないのは いくつになっても同じさ

夜明け前の空 誰もいない道 街はまだ…

フラワーカンパニーズ「初恋」より


 自分の初恋がいつだったのか、もう正確に思い出すことはできない。でも、中学生の頃、好きな男の子がいて、そのことで世界はいっぱいだったなあ、となつかしく思う。もう新しい恋をすることはないのかもしれないけれど、この歌を聴くと、初恋に限らず、恋をしていた時の自分を思い出す。年をとっても、恋をしたらみんな同じなんだなあ。


 そして、最後の終わり方。余韻を残すような終わり方で、胸にじーんとくる。うちの中学生の息子も、

「この歌、終わり方がいいよね。」

と言っていた。息子、よくわかってる。恋を知っているかどうかは知らないけれど。

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