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きみの門出を前に       

次男の卒園式がもうすぐ。
あと半年かぁ、あと3ヶ月だね~なんて話してるうちはまだまだだな、と。
10日も切ると急に切迫感を生じる。
振り返ってしまう…、、もう泣きそう(涙腺の老)



幼稚園で週一回行ってる体操サークルが昨日、最後の回なので、ぜひ見にきてくださいとのメールが2日前に届いた。
仕事あと、マッハで行けば間に合うか!?っと向かったけど、最後の2グループしか見れなかった。

クラスの子は大体わかるので、
鉄棒回れないとか跳び箱乗っちゃうとか見ると、「う~!がんばれ~」と強く応援し、華麗に技を決めると「すごい!!」と感動を覚える。

はぁ…でも次男の見れなかったなあ…と思っていたら、幼稚園で代々恐れられ続ける
「ボス」と呼ばれる女先生が声をかけてきた。

「◯◯君(次男)さ、すごく運動神経いいよ。
たぶん、何でもできると思う。
体幹もいいし、動き見てると…
とにかく何でもいいからやらせてみて。」
こんなことを、、ボスから、、!!

PTA役員は、必ずボスとのやり取りが生じる。父母たちにとって、これは緊張を極める。
怖い…きっと何を言っても強く返される~
話しかけるにも深呼吸…みたいな威圧感。

だけど私は知っている。
こういうタイプは、目を!反らさず、話す!
のだ。
熊と同じだ。
目を反らさず、後退り…
(後退りはタブーですが)
背中を向けては、殺られる。

なので?私は目を反らさない。
先生も何だかやわらかい表情で話してくれることが多い(と思ってる)←結局自信無し

次男は、何をするにも
「できない。どうしよう…」から始まる。
すぐに泣いてしまう。
先生も小さい頃から見ているし、そんなだから始めは何も期待してなかったと、昨日も言われた😅(ヘイ、そんなに言う?笑)
だけど、年長になって、ほんとに成長したと。
「スタートに立つまでが時間かかるんですよね…」
と言ったら、そうそう!と笑っていた。

確かに、ほんとに、気が弱い。
節分の行事に、鬼が来ることを1年前から心配している。鬼は先生だって知っているのに。

秋田のなまはげのことを、しつこく聞いてくる。おかげで、地図では秋田県を覚えて、秋田のお嫁さんはもらわないと決めたようだ(なぜ)

みんなの前で話すこと、自分で考えて作ったり話したりが苦手。
人のを見たり、人に聞いたり…
それでもわからない。
「どうしたらいい」かわからないみたい。
自由でいい、が不安らしい。

それでも、年長になってからの作品は、
すごくのびのびと、勢いよく、とても個性的にできている。
お昼寝のある日は、お母さんがいないから嫌なんだよ~と、幼稚園に行くのを嫌がった。
でも最近は言わなくなって、
「寝るのはいいけど、まだ眠いから、起きるのか嫌なんだよ~」
になった。成長。

一歳のころ、我慢の水が溢れだした私と共に、神経内科に駆け込むとき、一緒だった次男。
その日から、母は泣いたり、伏したままだったり、力なく笑いかけるしかできない日が続いた。
運転もできなくて、離乳食用意して食べさせるのが精一杯で、賑やかに遊んであげられなくなって。
歩けるようになってからは、自分で炊飯器をバーン!と開けて、白米を手で食べていた。
(その後、一気にたべなくなったけど)
そして、泣いてる私を見て
「おかあしゃん、かなしいの」
とみんなに教えてくれてたね。誰も共感なんてはしないけど。
君だけが私を気にして、頭や背中を撫でてくれたり、ティッシュを持ってきて涙を拭いてくれたりする。
近くにきて、いつもしないのに黙って本を読んで、私が笑うのを待っていてくれた。

やさしいのです。ほんとに。
すんごくひょうきんでもあるけれど。
みんなを笑わせたいこと、
私に笑ってほしいこと、
知っている。



先日知らないうちに、現金2000円を幼稚園に持っていっていた。
聞くと、お金がない!と言っていた仲良しの友達に、お金をあげたら喜ぶんじゃないかと思ったんだって。
「明日、◯◯君にお金あげるんだ~」って、折紙出してたから、お金作ってるんだなあって思って、台所から見ていたんだけど。
入れるための袋だったのか…

担任の先生から説明されて、驚愕…!!
きつい注意ではなく、遠回りに穏やかに、お金を自由に出し入れできてしまう環境と、お金について話し合えたらいいねっていう話になった。
その通りでございました…(素直)

お年玉でもらった一部を、次男のお財布に預けて、親と話ながら使い、お金のことを少しずつわかってもらえたら、と思っていたんだけど。
何かいいことに使いたかったようで。

「何に使いたいって思うの?」
と聞いたら、
次男「食べれない人とか、お家がなくて困ってる人にあげたい。だって人は大事だから。」

ちょ、ちょ、ぴえ~~ん💦💦

聖人になっていたのか?いつの間にか。
(テレビほぼ見ないけど、たまたま震災のこと、戦争のことを流していて、少し話したことがあったけど)
早熟なのは知っていたけど、
聖人になるのは、、それは早いな。

話し合いを重ねて募金しようとなった。
しかし直前で
「やっぱり、大きくなってからの勉強のときにつかうー」となった(だね、だよね)

こっそり友達のリュックにいれたようで、見つけた親御さんを大変に驚かせてしまって、申し訳なかった。
小さいクラスの頃から一緒で、慣れ親しんでいた方だったこともあり、穏便でいてくださった。かたじけない…!





保育としては、3月いっぱいお世話になるけれど、クラスとしてはあと10日。
半分の子達とはもうほとんど会わないかな。
3月の終わりに、じゃあねっとした時、初めてお別れってこんなこと、なんて感じるのだろうか。
慣れ親しむまでに時間のかかる次男が、安心して笑いながら過ごすことのできた、空間、仲間たちとの空気。
離してしまうのが惜しい。
けれど、けれど、、仕方ないのだ。
こんなこともあるんだ、と思うかな。
母は欲張りだから、すんごく惜しい。

春からのことは、うっすら思う。
毎朝、付き添って登校になるかもしれない。
余裕をもっていたいと思う。

小さく見える次男の心は、とても温かくて、たくさんの色をもっている。
気になることがたくさんあって、色んな感情が押し寄せたりする。
だけど、混ぜて混ぜて…そうしていって、
自分なりの色ができて、そんな色した気持ちをもって、これからもスモールステップしていくのかな。

ちゃんと目を見て、惜しむことなく、
笑った顔で応援したい。
ボスが言うように、支えてあげよう。
1人じゃないからねって、
君が私を支えたように。




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