私には今、「好きな人」がいる。
その人を好きになったきっかけって何だろう？と思ったときに、真っ先に浮かんだのは、「彼と話している時が楽しい」ということだった。
じゃあなんで楽しいんだろう、と思ったら、彼は「話すのが上手い」からだ、と思った。

彼のように、私が「素敵だな」と思う人の多くは、「話が上手い」人だ。
仕事上の付き合いで考えてみても、素敵だなと思う職員は決まって話が上手いと感じる。

「話が上手い」って定義は難しいけど、私が惹かれる「話が上手い人」の特徴ってこんな感じだな、と。

・その場に適した話題を提供する
・難しい言葉をやたら用いるのではなく簡潔な言葉で文章を組み立てる
・聞き手が振り落とされないようにペース管理
・聞き手の関心に合わせて話を広げる
・話があちこちに飛んでとっ散らかっているような話も最終的にうまくまとまる
・話の一貫性がある
・その人がどんな人か想像しやすい

難しい話をしているのに不思議と理解できるしついていける。
話しているときに相手から私に対しての思いやりを感じる。
いろんな話題があちこちに出てきて次はなんの話だろうとワクワクして楽しくなる。
話終わった後は全部が繋がってスッキリする。
「この人おもしろいな」とその人自身に興味津々になる。

（ちなみに、うちの職場にもよくいるのだが、難しい言葉やカタカナ用語を無駄に使いまくったり接続詞を多用して難解そうな文章を組み立てる人がいる。その人の話ってよくよく読み直してみると「あれ？たいしたこと言ってなくない？」と思うことが多々ある。）

たまたまかもしれないけど、私が惹かれた「話が上手い」人はみんな、何か新しいことをやろうとしていたり、夢を持っていたりする。
世間では、（特に閉鎖的な組織においては、）新しい風を吹かすことに否定的な人もいる。
一方で、魅せられてついていく人たちもいる。
私も魅せられた1人だ。
この人、次は何をしでかしてくれるんだろうか。この人についていったら楽しそう、と思わせてくれる人が多い気がする。
（そしてその夢を応援したいと思い、その夢に向かって頑張る人を近くで見守りたい、支えたいと思うと、それは恋心に発展する（実体験）。）

それから、これもたまたまかもしれないけど、話が上手い人は過去にいろいろな経験をしてきて、いろいろな人たちと話す機会を持ってきた人が多い。
過去の様々な経験からいろんな人の考えを学びいろいろな境遇の人と話してきたから、常に相手に寄り添って話を聞くことができるし、相手を思いやって話をすることができるんじゃないかな。

私も、素敵だなと思う人みたいに話が上手くなりたい。
私と話すことで「楽しい」と思ってもらいたい。
というか、お互いが楽しいと思える時間を作りたい。


どうしたらうまく話せるようになれるだろうか？
過去はもう変えられないので、これからできることをやっていきたい。

「話すことが上手い人」ともっと話して、話し方を学びたい。
話が上手い人に限らず、「人と話す」機会をもっと作っていきたい。

今私の目の前にいる人は私とどんな話をしたいだろうか？
目の前の人を引き付ける話題は何だろうか？
目の前の人はどんな話をしたら楽しんでくれるかな？
せっかくなら、私も目の前の人も、一緒に楽しい時間を過ごしたい。

目の前の人と真剣に向き合って話をする、そういう機会をもっと設けたい。

そして、ただ話すだけではなく、私自身がもっといろんなことに興味を持って、いろいろな知識を習得して、自らが相手に関心を持って「君と話したいんだ」という気持ちで他者にアプローチしていきたい。

話題なんてなんでもよくて、たわいもない話で「楽しい」って最高じゃんか。

あ～～もっと話そう。

いつか好きな人とも、とか、欲望に塗れている。

ありがとうございました。