親父のエギング塾その12 シンカーは必須ですよ
今日はシンカーについてお話をしてもらいます。
親父は、シンカーは必須だと言いますが、どうしてなのでしょう?
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日はシンカーについてなんだ。
親父は「シンカーは必須」って言うよね?
どうして?
【エギの沈降角度】
親父:
初心者さんは勘違いしている人が多いんだね。
釣具屋さんでアオリイカを釣りたいと言ったら、店員さんがこのエギがおススメだと言った。
すごく釣れるエギだと言っていたから、これをそのまま使えばアオリイカが釣れるだろう、と思ってしまう。
クロ:違うの?
親父:
確かにメーカーの作ったエギはとても良く出来ているよ。
エギの沈降角度はアオリイカのもっとも好む、およそ30度~45度で作られていて、エギの操作性も素晴らしい。
でもね、それは風も潮もないプールのような場所での話。
実際の現場では、風も吹いているし、潮もある。
クロ:
何が言いたいの?
親父:
メーカーが30度~45度で沈む事を想定して作ったエギでも、風や潮の影響を受けると、必ずしもその角度で沈んでくれないって事なんだ。
クロ:
それがそんなに困る事なの?
親父:
もちろんだよ。
エギが30度~45度で沈んでくれない事がどれくらい大変かと言うと、1匹も釣れないかもしれないってくらい大変な事なんだ。
クロ:
そんなに?
親父:
実際にそういう現場には何度も遭遇してる。
俺は風や潮が強いのでシンカーを使っていたんだけど、隣の人はノーマルのエギを使ってた。
結果は、俺はたくさん釣れたけど、隣の人は1杯も釣れない。
クロ:
どうしてそんな事になったの?
親父:
簡単だよ。
風や潮の影響を受けているせいで、隣の人のエギが沈んでいないんだ。
クロ:
そっかぁ。
親父:
そもそも、メーカーがどうしてエギを30度~45度に沈むように設定しているかと言うと、その角度で沈むエギがもっとも釣れるからなんだね。
また、どうして30度~45度という風に沈降角度に幅があるかと言うと、アオリイカの活性や気分によって、30度を好む日もあれば、45度を好む日もあるからなんだ。
クロ:
なるほど。
それが、風や潮の影響を受けるせいで、崩れてしまうって事か。
親父:
その通り。
だから、その日の風の強さや潮の強さによって、シンカーを使ってアジャストしてやらなければならないんだ。
つまり、どんな状況であっても、必ずエギが30度~45度で沈むようにしてあげなければならない。
そうしてようやく釣りを開始出来るんだね。
【シンカーを使っていない人は多い】
クロ:
でも、シンカーを使っていない人って多いよね?
親父:
そうなんだ。
でも、これは俺からすれば驚くべき事なんだよ。
信じられない。
だって、スタートラインに立ってないのに釣りを始めるようなものだから。
だから、現場で話しかけてくれた人や、どうして俺だけが釣れるのかを聞いてくれる人には、アドバイスもするし、シンカーも譲ってあげる。
ただ、そうでない人にはそれも出来ないよね。
余計なおせっかいだから。
ただ、もどかしいよね。
クロ:
でも、みんなはどうしてシンカーを使わないんだろう?
親父:
まず、風や潮があるとエギが沈まないって事を知らないと思うんだ。
そして、沈降角度が30度~45度がいいって事を知らないと思うんだよね。
エギというものをそのまま使えば必ず釣れると思ってる。
でも、そうじゃない。
エギはデザイン性だけではなく、この沈降角度、沈降姿勢というものがすごく重要なんだよ。
シンカーを使っていない人は、それを知らないんじゃないかな。
次に、シンカーは正直言うと邪魔くさい。
俺も邪魔くさがりだから分かるんだけど、シンカーなしの釣りなんて考えられないからね。
アオリイカを釣る為に、仕方なく使ってる。
クロ:
それくらい必須?
親父:
うん、絶対に必要。
道具箱にシンカーが入ってなかったら、不安で仕方がない。
そして、シンカーの必要性に初心者さんもプロもないからね。
誰にとっても等しく必要なものだから、必ず買っておいて。
クロ:
なるほど。
親父の釣りにはシンカーは必須だって事なんだね。
親父:
うん、そうだね。
クロ:
ちなみに、シンカーってどれくらい使えばいいの?
【シンカー量】
親父:
エギングのシンカーと言っても色々あるんだよ。
大別すると2種類。
アゴリグタイプと糸オモリタイプ。
他には鉄仮面のようなものもある。
アゴリグタイプってのは、エギの頭の部分にスナップのようなものでオモリを装着するんだね。
昔は一時期使ったけど、オモリが外れやすくて使うのを止めたよ。
おススメは糸オモリタイプ。
エギのシンカー周辺に糸オモリを巻くんだけど、微調整がしやすい。
俺は太さが違う3種類の糸オモリを使い分けているよ。
クロ:
3種類もの糸オモリを使い分けるって事は、それだけ繊細って事?
親父:
うん、その通りなんだ。
エギの沈降角度をほんの少し変えてやるだけで、釣れ方がガラッと変わってしまう。
正直、沈降角度30度と45度では釣果がまったく違う。
ザックリ言うと、高活性の時は45度、低活性の時は30度がいいように思う。
ちなみに、仲間内では、どの太さのシンカーをどれくらい巻いているか、情報を共有するようにしているよ。
クロ:
なるほど~。
意外とシビアなんだね。
ちなみに、シンカーに欠点はないの?
【シンカーの欠点】
親父:
当然、あるよ。
シンカーは必須だけど、いい話ばかりじゃない。
クロ:
なに?
親父:
それは、エギの動きが悪くなるんだ。
もっと具体的に言うと、ダートしにくくなる。
クロ:
それって最悪でしょ?
親父:
まぁ、少しのシンカーなら動きもそんなに悪くならず大丈夫なんだけど、大量のシンカーを使うと、明らかに悪くなる。
でも、エギを沈ませないと話にすらならないから、エギの動きを捨ててシンカーを巻いてるんだね。
クロ:
なるほど。
でも、エギがダートしなくなったらマズイんじゃない?
親父:
確かに。
だから、そういう時はダートを捨てる。
ダートという左右の動きを捨てて、上下の動きでアオリイカを誘うんだね。
だから、ダートだけで釣っている人は当然厳しくなるね。
クロ:
つまり、シンカーを大量に巻いた時は釣り方を変えるって事?
親父:
その通りだね。
シンカーを巻いた事でエギがダートしなくなるなら、ダートは捨てる。
アオリイカは左右の動きにも上下の動きにも反応するからね、上下の動きに特化するんだね。
以前にも話したけど、目的はアオリイカを興奮させて、イカの思考力を奪う事。
そうして釣りやすい状況を作る事なんだね。
その為にはエギを瞬間移動させるんだったよね?
つまり、左右の瞬間移動は捨てて、上下の瞬間移動に切り替えるんだ。
クロ:
なるほど~。
親父:
まぁ、そうやってダートを捨てなきゃいけなくなったとしても、俺はシンカーを必須だと思ってるって事だね。
クロ:
なるほど。
シンカーの重要性は分かったよ。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① エギの沈降角度
② シンカーを使っていない人は多い
③ シンカー量
④ シンカーの欠点
質問・感想お待ちしています。
もし、あなたのお役に少しでも立てたなら、スキやフォローをしていただけると励みになります!
よろしければサポートをお願いします!