親父のエギング塾 その8 ショートジャーク
今日はショートジャークについて話してもらいます。
世間一般ではもっとも使われているテクニックではないでしょうか。
親父はショートジャークをどう使っているのでしょうか。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今回はショートジャークになるね。
親父:
まぁ、今一般ではもっとも使われているテクニックかもしれないな。
クロ:
親父的にはどう?
ショートジャークの使用頻度は。
親父:
俺的にはそこまでショートジャークの頻度は高くないかな。
必ず一投の中にはショートジャークを入れるけど、2段しゃくりの方が圧倒的に多い感じ。
しかも、ショートジャークは基本、アオリイカの活性が良い時のアクションなんだ。
アオリイカが追いかけてくる事を前提としているからね。
つまり、アオリイカの活性が低い時は、自ずと使用頻度も下がるんだ。
クロ:
なるほど。
今日はそのショートジャークについてなんだけど、説明してくれる?
【ショートジャークはどうして使う?】
親父:
まず、どうしてショートジャークを使うと思う?
クロ:
アオリイカに追いかけさせたいから?
親父:
ふむ。
間違いではないね。
でもさ、追いかけさせるとどんないい事があるの?
クロ:
う~ん、そこまでは正直考えてないかなぁ。
ただ漠然とショートジャークはアオリイカに追いかけさせる技術だって事だけで。
親父:
だよな。
一般的にもそういう認識なんだと思う。
ショートジャークを使ってアオリイカに追いかけさせる目的は、やっぱりアオリイカから平常心を奪い、思考を奪う為なんだよ。
どうして平常心を奪い、思考を奪うかと言うと、アオリイカが迷いなくエギを抱いてくれるからなんだね。
クロ:
でも、どうしてアオリイカに追いかけさせるとアオリイカから平常心と思考を奪えるの?
親父:
もし、エギがそこにあるだけなら、アオリイカはじっくり観察して、色々考えた後、エギを抱くかどうするか答えを出すと思うんだよね。
でも、もしその餌である魚が逃げようとしたらどうなる?
クロ:
アオリイカが迷っている時間がなくなる。
親父:
その通り!
だから、アオリイカは一目散に餌を追いかけるんだね。
逃げられては元も子もないから。
でも、一目散に追いかけるから、頭の中は餌を追いかける事でいっぱい。
つまり、平常心と思考を奪っているんだよ。
クロ:
なるほど。
親父:
ただ、ここが重要なんだけど、ショートジャークというアクションだけでアオリイカを釣るっていう意識は俺にはないんだね。
クロ:
どういう意味?
親父:
つまり、ショートジャークというアクションのみではなく、他のアクションと組み合わせる意識が強いんだ。
クロ:
そのアクションって?
親父:
2段しゃくりだよ。
つまり、俺の場合はショートジャークの後にすぐ2段しゃくりを入れるんだね。
ショートジャークによってアオリイカにエギを追いかけさせ、2段しゃくりによってエギに高さを出して抱きやすくしてあげる。
これが俺のイメージ。
クロ:
なるほど。
ショートジャークでアオリイカの気持ちを煽っておいて、2段しゃくりで間を与えエギを抱かせるって事か。
ふむ。
【本当に逃げ切ってはいけない】
親父:
じゃあ、そのショートジャークだけど、何度ロッドをしゃくる?
しゃくる回数が多ければ多いほど、アオリイカから逃げ続ける事になるけど。
クロ:
3~5回くらい?
親父:
そうだね。
でも、現場に行くと、その回数がやたら多い人がいる。
あんまり多過ぎると、アオリイカから本当に逃げ切ってしまう。
クロ:
なるほど。
アオリイカから逃げる演出はしなければいけないけど、本当に逃げ切ってしまってはいけないって事なんだね。
親父:
その通り。
エギがアオリイカから逃げ切れるかどうかは、ショートジャークの回数と、ロッドをしゃくるスピードにかかってる。
だから、それを上手くコントロールしなきゃいけないんだね。
自分のショートジャークによって、エギがどれくらいのスピードで移動しているか想像してみるといいよ。
クロ:
なるほど。
【ロッドの振り幅を考える】
親父:
じゃあ、今度はロッドの振り幅を考えてみよう。
ショートジャークをする際、ロッドを細かくしゃくる事になるんだけど、その振り幅はどうなってる?
クロ:
どうだろう?
でも、あまり大きくはないと思う。
親父:
そうだね。
一般的にはあまり大きな振り幅ではないよね。
エギが上下に小刻みに動くイメージ。
でも、俺のショートジャークは2種類あって、振り幅の小さなショートジャークと、振り幅の大きなショートジャークがあるんだね。
クロ:
振り幅の大きなショートジャーク?
親父:
そう。
さっき、エギがアオリイカから逃げる演出をするって言ったけど、その際、逃げるのが速すぎてはいけないと言ったよね?
クロ:
うん。
親父:
振り幅の大きなショートジャークは、逃げるスピードを遅くし、大きく左右にも振るテクニックなんだ。
考えてみて、振り幅を大きくするって事は、左右にも大きくダートするって事だよね?
つまり、推進力が前だけではなく、左右にもあるって事。
その左右に推進力が働く分だけ、逃げるスピードは遅くなる。
クロ:
なるほど。
親父:
おまけに、左右にダートするから、アピール力も上がる。
クロ:
確かにそうなんだけど、それってなかなか真似出来ないんだよね。
親父:
ショートジャークの固定観念が強いんだな。
もっと気楽にやればいいと思うんだ。
リズムが違うから最初は戸惑うかもしれないけど、ロッドを少し立て気味にして、スラックを多めに出して、ゆったりとした気持ちでやれば出来るよ。
クロ:
そっかぁ。
とりあえず頑張ってみるよ。
親父:
そうだな。
クロ:
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① ショートジャークはどうして使う?
② 本当に逃げ切ってはいけない
③ ロッドの振り幅を考える
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