親父のエギング塾その14 エギングの上手い人はラインの扱いが上手い
今日はラインの扱いについて訊きたいと思います。
上級者と初心者では、どこがどう違うのでしょう?
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
エギングの上手い人はラインの扱いが上手いって?
【上級者はラインの扱いが上手い】
親父:
うん、例外なくそうだな。
これはその人のスタンスにもよるんだけど、基本的に上手い人は風の方向を考慮した上でポイントを選ぶ。
つまり、横風を嫌うんだね。
ただ、どうしても横風のある場所でしか釣りが出来ない場合、このラインの扱いにすごく神経を使ってるんだ。
クロ:
どう神経を使ってるの?
親父:
例えばラインメンディング。
投げた後にラインが吹けてラインがたわまないようにしてる。
クロ:
ふむ。
親父いわく、必須の行動だよね。
親父:
その通り。
ラインがたわんでしまうと、しゃくった時のエギの動きが極端に悪くなるからね。
じゃあ、逆に質問。
しゃくった後はどうする?
クロ:
投げた後ではなくて、しゃくった後?
親父:
そう。
クロ:
もしかして、しゃくった後もラインメンディングしなきゃいけないって事?
親父:
その通りなんだ。
ラインメンディングと言うと、何となくエギを投げた直後をイメージする人がいるんだけど、ラインメンディングはなにも投げた直後だけにするものではないんだ。
当然、しゃくった後もラインメンディングはしなきゃいけない。
クロ:
う~む、確かに言われてみればそうだね。
エギの動きに影響があるんだから、毎回しゃくる前にラインメンディングが必要なのは当たり前と言えば当たり前だね。
親父:
その通り。
初心者さんには、まず、この意識が乏しい。
クロ:
そっかぁ。
耳が痛いよ。
でも、毎回となると邪魔くさいよね・・・。
親父:
その通り。
本当に邪魔くさい。
慣れてしまえば一連の動きになってしまって苦にならないんだけど、最初は考えながらラインメンディングをするからね、正直、邪魔くさいと感じると思う。
クロ:
でも、やらなきゃいけないんだよね?
親父:
やらなきゃいけない。
じゃないと釣れない。
クロ:
そっかぁ。
親父:
だから、上級者はそういう場所を避けるんだね。
クロ:
なるほど。
親父:
でも、初心者さんは横風なんてお構いなし。
そして、ラインメンディングもせずに釣ってるんだね。
クロ:
釣れなくて当たり前だと?
親父:
残念だけどその通りと言わざるを得ないよね。
クロ:
なるほどなぁ。
【ラインは水につけるべし】
親父:
ラインメンディングの基本的な考え方は、空中でラインを移動し、着水させる事でラインを固定なんだ。
着水させれば、もう糸はフケないからね。
クロ:
どういう事?
親父:
言葉のままだよ。
例えば、風が右から左に吹いている。
そうすると、ラインは左に膨らむよね?
クロ:
そうだね。
親父:
これをエギと自分を結ぶ直線上にラインを配置しなきゃいけない。
そうした場合、
① ラインを空中で自分より右に移動
② ラインを着水させる
という2つの動きで補正する。
クロ:
なるほど。
親父:
上級者になると、しゃくった直後にロッドをクルっと回しながらラインを移動し、着水させるんだ。
動きに途切れがなく、一連の動きとして、流れるように素早くラインを着水させる。
これは、ラインをいつまでも空中に置いておくと、風に吹かれてしまうからなんだね。
だから、スピーディに着水させるんだよ。
クロ:
なるほど。
あまり気にしていなかったから記憶にはないけど、上級者はそういう風にしているんだ?
親父:
そうだね。
一方、初心者さんのラインはどうかと言うと、いつまでも空中にラインがある。
そのせいで、ラインが風に吹かれて、ほぼ100%でラインがたわんでいる。
上級者も初心者さんも同じようにしゃくってはいるけど、ラインがたわんでいるかいないかによって、エギの動きはまったく違う。
と、なれば、どっちが釣れるかなんて言うまでもないよね?
クロ:
確かに。
【ポイントは着水させるまでのスピード】
親父:
ラインの扱いで重要になるのは、ラインを着水させるまでの時間。
これを出来るだけ短い時間でやる事なんだ。
だから、しゃくりが終わったと同時に着水させる動きにスムースに繋がらなければいけないよね。
上級者はこのあたりがスムースなんだ。
でも、初心者さんはどうかな?
しゃくった後も竿を立てていない?
ラインをすぐに着水させようとしてる?
つまり、しゃくった後に不必要な間があるんだよ。
クロ:
なるほどぉ。
親父:
あと、これはテクニックではないんだけど、高比重のラインを使う事もあるね。
高比重のラインとは、普通のラインよりも重たいラインの事を言うんだ。
風があってもラインが重いから、風から受ける影響が少ないんだ。
つまり、ラインの着水もさせやすいんだね。
クロ:
そんな素晴らしいラインがあるんだ?
親父:
気になったら自分で購入して使ってみてな(笑)
クロ:
そっかぁ(笑)
【ラインを張る】
親父:
あとはラインを適度に張ってやるのもテクニックの一つ。
上級者は糸ふけを極力出したくないからね、余分なラインは巻き取ってしまうんだ。
クロ:
リールを巻くって事?
親父:
その通り。
どれだけ巻き取るかは風の強さによって変わるから一言では言えないけど、ラインの緩みがなくなるまで巻き取ってはいけないよ。
それだと、エギの動きに影響が出てしまうから、エギの動きに影響が出ない程度に余分なラインを巻き取る。
クロ:
なるほど。
親父:
上級者はラインを移動すると同時にラインを巻き取っているね。
ハンドルをポンと叩いて巻き取っている人や、ビュンと回して惰性で巻き取っている人もいる。
ただ、どれくらいの力でハンドルに勢いをつけるのか。
弱ければラインの巻き取りが少なくなるし、多ければ巻き過ぎてしまう。
ちょうどいい力加減でハンドルに勢いをつけてあげる。
クロ:
親父もしているの?
親父:
もちろん、してるよ。
クロ:
難しい?
親父:
慣れだよ。
誰だって慣れれば出来るようになる。
センスがある人だけが出来るようなテクニックって訳ではないから安心して。
クロ:
そっかぁ。
上級者って初心者が気付かないところで色んな事をしているんだね。
親父:
まぁ、そうだな。
少しでも釣れる可能性を上げる為に、本当に色々している。
それをやってもやらなくてもあんまり変わらないって事であっても、少しでも釣れる可能性が上がるなら、貪欲にやってる。
クロ:
だから上手くなるんだよね。
親父:
そういう事だな。
初心者さんも横風の時はぜひこの点に注意して釣ってみて欲しい。
思っているよりずっと釣果に差が出るから。
クロ:
うん、分かったよ。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① 上級者はラインの扱いが上手い
② ラインは水につけるべし
③ ポイントは着水させるまでのスピード
④ ラインを張る
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