親父のエギング塾 その2 エギングに必要なのは反射?
今日はエギングの基礎的な考え方のpart1になります。
アオリイカがどんなエギを抱きたくなるのか、それについて話してもらおうと思います。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日はエギングの基礎的な考え方part1として、アオリイカがどんなエギを抱きたくなるのかについて訊きたいんだ。
実はコレ、すごく重要な気がするんだよね。
親父と一緒に釣っていると、どう考えても、僕のエギより親父のエギの方がアオリイカにとっては魅力的に見えている気がするんだよね。
親父:
あはは(笑)
うん、そうだな。
エギを動かすのは自分だから、エギをどう操作するか、そこにはイメージが必要。
当然、人間が好きにしゃくっていいはずもなく、アオリイカが好むようにエギを操作しなければならないよね。
でも、しゃくりから入ってしまうと、しゃくりの成否ばかりが気になって、エギをどう動かすかにはあまり意識が行かないんだね。
だから、技術論に入る前に、エギをどう動かすかについてしっかり理解しておく事はすごく大切だと思うよ。
クロ:
そっか。
じゃあ、今日もよろしくね。
【アオリイカへのアプローチ】
親父:
まずみんなに考えて欲しいのは、自分はアオリイカに対してどうアプローチすればいいのか、って事なんだね。
どうアプローチしたいかによって、エギをどう動かしたいかが決まるからね。
でも、そこのイメージがないままエギングをしている人はすごく多い。
ちなみにクロはどうアプローチしたい?
クロ:
う~ん、そう言われても漠然としゃくってるって感じだからなぁ。
あまり詳細な事を考えてはいないよ。
親父:
そうだね。
そういう人は多いと思う。
特に初心者さんはね。
でも、ルアー釣りをしている人はどうだろう?
ただ無暗にルアーを引いてるかと言うと、そうではないよね?
やっぱり、魚を模している以上、そこには明確な魚の動きのイメージあって、それに従ってルアーをアクションさせているはずなんだ。
クロ:
確かにそうかも。
親父:
だから、エギングも同じ。
クロ:
ちなみに、どうアプローチするのが正解なの?
【アオリイカを興奮させる】
親父:
ズバリ、アオリイカを【興奮させる】ことなんだ。
クロ:
へ~、意外。
ルアー釣りではないけど、魚を模した動きなのかと思った。
親父:
うん、基本的にはその考えで正解。
でもね、経験則と実感から言うと、もっと反射的なものだと思うんだよなぁ。
クロ:
反射?
親父:
そう、反射。
つまり、目の前の魚が逃げたら【つい追いかけてしまう】みたいな。
それが餌である魚かどうかまでは分からないけど、それが自分の視界からふっと消えた瞬間、つい追いかけてしまう、みたいな。
クロ:
魚と認識していないまでも、つい反応してしまうって事?
親父:
そう。
クロ:
う~ん、どちらかと言うと反射と言うより、じっくり見極めているって印象だったんだけど。
親父:
うん、それも間違いではないよ。
エギングは一言で語っていいものじゃなく、アオリイカが高活性の場合と低活性の場合では、反応がまったく違うからね。
ここで言う反射は、どちらかと言うと高活性のアオリイカに対しての言葉。
とは言うものの、基本的にエギングは高活性のイカを相手にした方が釣果が上がるから、頭の中に反射という言葉は絶対に置いておいて。
クロ:
なるほど。
ちなみに、アオリイカの反射を利用するとは、具体的にどうしたらいいの?
【瞬間移動】
親父:
アオリイカの視界から突然エギが消える。
ズバリ、これを体現して欲しい。
クロ:
え~、そんな瞬間移動みたいな事って出来るの?
親父:
出来るよ。
これがいわゆるエギの「キレ」って奴だね。
ダルダルとエギを動かすのではなく、ピッピッと機敏にエギを操作する。
線でエギを動かすのではなく、点でエギを操作するイメージ。
まさしく瞬間移動させるイメージだね。
クロ:
いや、簡単に言うけど、そんな事出来るの?
親父:
正しいロッドアクションさえすれば誰にだって出来るよ。
それこそ、女性や子供にだって出来る。
ポイントはラインを緩めたところからいきなりラインを張ってしゃくる事。
そして、ラインが張った瞬間、ロッドを下げてラインを緩める事。
クロ:
それが出来ればエギが瞬間移動するって事?
親父:
そう。
エギが左右に瞬間移動する。
クロ:
左右に?
【エギを上下左右に瞬間移動させる】
親父:
アオリイカの視界からエギを消すには、エギを上下左右斜めにエギを瞬間移動させるんだね。
もっとも多く使われるのは【ダート】と呼ばれるアクションで、エギを左右に瞬間移動させる動き。
そして、次に使われるのは、エギを真上に瞬間移動させるアクション。
エンドタップジャークや2段しゃくりがこれに当たるね。
クロ:
なるほど。
要は、どの方向でもいいからエギを瞬間移動させればいいんだね。
で、その瞬間移動させるアクションが複数あるって事だ。
親父:
うん、そういう事。
クロ:
つまり、求める事は同じだと。
親父:
そうだね。
アオリイカの視界から突然エギを消したい。
このイメージがあれば、使うテクニックは何でもいい。
クロ:
なるほど。
他には?
【アオリイカを追いかけさせる】
親父:
瞬間移動でエギをアオリイカの視界から消すという意味では少し異なるんだけど、もう1つ効果的なアクションがある。
それは、ショートジャーク。
つまり、アオリイカに【追いかけさせる】というアクションなんだ。
クロ:
そうだね、少しイメージが違うね。
追いかけさせる場合はアオリイカの視界にエギが入っているような。
親父:
その通り。
エギは視界に入っているんだけど、エギが自分から遠ざかって行く。
遠ざかって行くから反射的に追いかけてしまう。
そんなイメージかな。
クロ:
なるほど。
つまり、瞬間移動ではないけど、これも反射を使っているって事か。
親父:
そういう事。
これらが基本的なアプローチの考え方なんだね。
そうやってアオリイカの反射を煽ってやると、アオリイカは身体を真っ黒にさせて捕食態勢に入る。
つまり、釣りやすい状態になるんだ。
だから、ただしゃくるだけではなく、自分の中に反射を使っているんだって明確なイメージが欲しいんだ。
そうする事で、自分のエギがアオリイカにとって魅力的なエギに見えるはずだから。
クロ:
なるほど。
これで親父にまた一歩近づいたね(笑)
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① アオリイカへのアプローチ
② アオリイカを興奮させる
③ 瞬間移動
④ エギを上下左右に瞬間移動させる
⑤ アオリイカを追いかけさせる
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