見出し画像

僕は君のギフトになりたい

昨日、息子の心理検査(WISC -Ⅳ)の結果が帰ってきた。

やはり僕の予想通り、彼はギフテッドだった。

しかし、想定外だったのは、知能の発達の凸凹がとてつもなく大きかったこと。

上と下の差が45とか、そんなのもはや全盛期の野茂のフォークやないかい!

つまり、息子は単なるギフテッドではなく、ある種の発達障害を併発した、2eである可能性が濃厚になった。

ちなみに、2eは千人に一人から一万人に6人という割合らしいから、かなり特殊な人間ということになる。

そんな息子を孤独にさせないため、親としてやるべきことは山ほどありそうだな、と改めて身が引き締まる思いになりつつ、なんか楽しくなってる自分にも気がついていた。

その名の通り、彼は神様が僕たちに授けてくれたギフトなのだから、彼をちゃんと育て上げて、この世界のギフトとして大活躍してもらわないと困るのだ。

それってアトランティスの謎並みに実は無理ゲーなことだけど、だからこそむちゃくちゃやりがいがあるというか、おかげで僕の心のワクワクはさっきから止まらなくなっている。

ちなみにギフテッドについてはWikipediaの記述がとてもよくまとまっているので、ご興味ある方はご一読ください。

というか、これ読んでたら、

これってまさしく俺のことや内科医!

と思う記述がたくさんあって、特に以下の記述を読んで、僕は思わず泣きそうになった。

ドンブロフスキは、強いOE(過度激動)を持つ人間は最高にハイな気分とどん底に沈み込む気分両方を味わう可能性があり、決して楽な人生ではないことを表して、OEを「悲劇的なギフト(天からの贈り物)」と呼んだ。 高知能であることは知的な情報処理能力が高いというだけでなく、様々な感覚的情報も大量に取り込み、そこに強く反応するということにも繋がる。

ギフテッドにおける精神的発達は一連の明確な移行プロセスを伴う。一般社会においてでさえ、積極的分離と再融合を繰り返すギフテッドは自己や世界の概念が徐々に変化しながらも、少しずつ社会の矛盾を解きほぐし、問題を認識し、最終的に独創的なビジョンを経て、その解決や克服、実現を目指す。 しかし、その過程で付き纏う緊張、不安、気分的うつ、恥、罪悪感を克服し、そこから成長を遂げるためには何らかの治療やサポートを必要とする場合が多い。ギフテッドはこの危機が起こっている期間は職場あるいは学校で生産的な働きができなくなり、対人関係においても問題が生じる。

ドンブロフスキは積極的分離に伴う気分的うつや精神的苦痛は個人がより高いレベルへ成長するために必要不可欠であり、その深い感情作用をもたらすものはOEであると結論づけている。 現状に対する不適応、世界や人々に対して抱く強い不満を糧に積極的分離を起こすことは、ギフテッドが並みの人には到底届かないであろう自己を獲得するために必要な経験でもある。

本当に生きていくのってどうしてこんなにしんどいのだろうか

と何度もくじけそうになったけど、その疑問が氷解したような思いである。

そして、しんどくてもあきらめずに自分の信じる道を歩き続けた自分を少しだけ褒めてあげたくなった。

大丈夫、その経験は決して無駄じゃなかったよ、って。

まあ僕が本当にギフテッドかどうかなんかは実はどうでもよくて(メンサ会員になんか死んでもなりたくないしね)、でも、どうせなら、僕の身の回りにいる、僕が愛するごく数人の人たちにとっての

ギフト

に僕はなりたい

と思ったのは本当のところだ。

いや、ギフトだとちょっと抽象的だし、大げさだから、こう言い直そとこう。

うん、

僕は

君の

ビールのギフト券

になりたい。

ちなみに有効期限は永遠である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?