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【飯テロウィーク5/6】2人の母からの授かりもの | 八寸と粕汁

まだ、DELISH KITCHENで献立を決めていなかった頃。

献立決めが苦手でも、よく作っているメニューがいくつかあった。

そのひとつが、母直伝の煮物。

農家の人が、農業の合間に、一品で栄養を簡単に摂れるように考案されたレシピだと父が言っていた。
真相は定かではない。

いずれにせよ、我が心の味である。

八寸と呼んでいた。

材料は、大根、ごぼう、レンコン、椎茸、こんにゃく、鶏肉、さつま揚げなど。
味付けは、白だし、他の出汁(ほんだしなど)、醤油、昆布茶。以上。

分量はよくわからない。
この煮物だけは、調味料は感覚で入れているが、どんな分量でも美味しくいただける。

煮物のレシピを調べると、多くのレシピが砂糖やみりんが入った、甘辛い味付けになっている。

でも、これを食べ慣れているので、もっとあっさりとした味付けの煮物が食べたくなる。
普通の煮物よりも汁だくなので、味噌汁の代わりにもなる。

 *  *  *

ところ変わって、義理の実家でのお正月。

お雑煮は食べない文化らしい。
お雑煮の代わりに、こちらが出てきた。

粕汁。炊き出しくらいの量作ります。

実家の母は酒粕が苦手らしく、私は粕汁を食べたことがなかった。

義母に作り方を教わる。
こちらの母も、計量したりはしない。

頭にメモしながら、ふと気づく。

具材に細かい違いはあるが、実母のレシピに酒粕と白味噌を入れたら、ほぼ義母の粕汁なのだ。

だから、メモする必要はなかった(笑)

実母の煮物は、冷めても比較的おいしくいただけるので、夏以外はおいしく頂ける。

ここに、冬になったら、酒粕と白味噌を入れて、ポカポカにして頂く。

2人の母からの授かりもので、二毛作を満喫したい。

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