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天路の旅人 沢木耕太郎著

久しぶりに手にしたタイプの本でしたが、初めから引き込まれて一気に読みました。スパイとして活動していた西川一三の旅路を細かい描写も含めて描き出す。まるで自分自身も内蒙古からインドへの旅をしたような感覚を覚えました。こんな人生を送った若者がいたのか、と驚くばかり。

「第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。」(新潮社より)

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