きょん

詩のようなものを投稿します。 短い詩が多いです。

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役割

あーあ、もう嫌だ 全部ヤダ 人間なんて、『僕』なんて、辞めてしまいたい 嘘を吐くのも嫌 無理に笑うのも嫌 くだらないことに いちいち悩むのも嫌 嫌いな人に嫌われまいと 無駄な努力、馬鹿みたい 全部全部 投げ出して、逃げてしまえたらいいのに この世なんて 最初から上手くいかないようにできてんだ! 無駄に多い壁の前で、立ち往生 焦ってばかり あーあ、あーあ なんだか疲れてきちゃったよ 粋がって 強がって 人目を気にして愛想笑い、してみたり 『あなたには

    • がらんどう

      僕が今頑張っていることに 本当に僕は価値を感じているのだろうか 誰かの価値観を自分の目標とすり替えていないだろうか 上手く言えない 上手くいかない この虚しさは何なんだろう どこまでが夢なのだろうか どこまでが甘えなのだろうか 曖昧で虚ろなものばかり 心が動くことだけできたらいいのに 心が震えることだけ選べたらいいのに 難しいね、大人になるということは 難しいね、諦めるということは 難しくしているのは自分だって、本当は今もわかっているんだけどね

      • ひねくれ

        『あの人に比べれば あなたはまだ恵まれている』 『あの人の方が 可哀想だから』 『あの頃のあの人は もっと大変な状況だったから』 どこかの誰かの不幸と 自分の不幸を比べたところで 今、僕が抱えている苦しみが減る理由にはならなくて 幸せは人と比べると卑しく感じるのに 不幸を比べることが 慰めになると思われているのはなぜなんだろう あの人よりも苦しい状況でなければ 僕の悩みは大したことないのですか? あの人よりも可哀想でなければ 僕の涙は甘えなのです

        • 君が決めるんだよ

          人に答えを求めるなよ

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          柔らかなナイフ

          いたい いたいよ 君の真っ直ぐなその言葉は 僕の心を優しくえぐる

          柔らかなナイフ

          確かな世界

          僕は一体、何を守ろうとしていたんだっけ? 守るものなんて、初めから持っていたんだっけ? わからなくなって、怖くなって 君の手をぎゅっと握る それは確かに温かくて 確かにそこに存在していた ああ、少なくともこれだけは本物だって なんだか安心した どうしたのって 君が笑うから なんでもないよって 僕も笑う なんでもないよ なんでもない ただちょっと 不安になっただけ 確かなものに触れてみたくなっただけ 君と一緒に笑い合うだけで、僕の世界に色がつく

          確かな世界

          終わってしまった僕のために

          最近腹を立てることが 少なくなったのは 物分りがよくなったせいか 何かを諦めているせいか 僕は人間としては終わってるなぁ、なんて 午後八時三十三分 君から来たメッセージに書いてあった一言に 腹を立てる自分がいた 少し悲しくて 少し可笑しかった まだまだ物分りよくはなれそうにないな 僕はまだ人間として終わってないみたいです あえて腹を立てた様子を見せないで 絵文字付きで返信した まだ 始まってもいないみたいです

          終わってしまった僕のために

          やさしい涙

          いろんなことを経験して いろんな失敗を重ねて いろんな嘘を吐いて 吐かれて 僕は随分 打たれ強くなったよ いつだって、弱音は胸の奥にしまいこんで 涙だって 堪えて堪えて 大丈夫、まだ 大丈夫って いくらつらい目にあっても ちゃんと自分を保っていられた でもね、優しくされると駄目なんだ どうしてかな 泣きたくなるんだ あんなに堪えていた涙が 堪えることのできていた涙が 君のたった一言で 止まらなくなる

          やさしい涙

          知らなかったこと

          隠してた自分の本音に触れるのが こんなに痛いものだとは 剥き出しの心が こんなに弱いものだとは 好きなあなたに好きと伝える それだけのことが こんなに怖いものだとは

          知らなかったこと

          出発の日

          さよならと あなたに言うだけなのに それしか残されてはいないのに 浅ましい感情が勝手に「またね」を付け足そうとする でも、これで本当にさよならだ 僕のことは忘れていいよ 僕だけ乗せたバスが出る 田舎の細道 曲がり角 あなたの姿が すぐに見えなくなってよかった 僕のことは 忘れていいよ

          出発の日

          自分へ

          変わりゆく日々のなかで ふいに 過去に自分が綴った言葉たちが思い浮かんでくる時がある それは救いになり あるいは呪いにもなる 自己満足かもしれないけれど 他の誰でもない 自分自身の心を突き動かし、寄り添ってくれる言葉たちを この手で綴れたこと 幸せだと思う

          ふれる

          たとえば足跡みたいに たとえば夜の太陽みたいに たとえば口笛みたいに たとえば雪みたいに 僕のことばだって、君のなかに触れられる何かがなければ 何も残せず素通りして 消えてしまうだけ

          どうか無くせますように

          本当はずっと逃げ出したかったんだ この場所からね 悪いとこばっか目につくから、頭の中でいつも不平不満のオンパレード 自分から変える努力をしないまま 何かが変わってくれることを望んでた だけどある日突然 ここから出ていかなくちゃいけなくなった 終わりが見えた時 初めて 終わって欲しくないって思ったんだ ずるいよね、わかってる 苦しくなんかならないはずだったのに 未練なんかないはずだったのに 今は、楽しかった思い出とか 何でもない日のあなたの笑った

          どうか無くせますように

          変わるもの、変わらないもの

          変わるもの 変わらないもの 変わってしまうもの 頑なに 変わってくれないもの 変わらないでいてくれるもの 変化する日常 ここに留まることは許されなかったけれど いつか 変わらない僕のまま、いつものあなたに会いに行くね どうか 変わらず元気で

          変わるもの、変わらないもの

          正義

          自分と関係ない事柄に 事件の臭いを嗅ぎつけた倫理警察 最もらしい理屈と口調で正義を掲げているけど あんたの〝正義〟の拳は 目の前の相手を実際殴って傷付けているよ ずいぶん嬉しそうな顔をしているね 自分からはちゃんと見えてる?

          題名のないもの 41~45

          誰もが喜ぶ選択 その“誰も”に 君自身は入っていますか? 少しでも君に近付きたくて、僕は必死にゼロを重ねた 君がいま必死に掴んでいるそのぬけがら、中味は本当に 最初ははいっていましたか? それはそう、すごく単純なこと 僕の運命の相手は君だったけど 君の運命の相手は僕じゃなかった ただ それだけのこと 「大事なのはわかってるんだ。だけどなんで実感できないんだろう」 「まだそれが、目の前にあるからさ」

          題名のないもの 41~45