不登校について(※重い内容が含まれています注意して下さい)

この話題については、どうしても触れておきたかったので、書くことにしました。

皆さんは、学校って好きですか?楽しかったですか?

もちろん、すごく楽しかったと答える人もいるでしょうし、今まさに青春を謳歌している人もいると思います。

しかし、中には、当時すごく辛かったと答える人もいるでしょうし、今、学校に行けてなくてどうしたらいいか分からない人もいると思います。

このことについて、私なりの考えを述べてみたいと思います。

学生にとって、その学校・クラスはまるで世界の全てのように感じてしまうことでしょう。
そこでうまくいかないと、本当に辛いと思います。時には人生を投げ出したくなることもあると思います。

よく、ドラマやアニメで、一番後ろの窓際の席になって、隣の生徒が話しかけてくる描写や、
お昼休みに校内の園庭で弁当を食べるシーンなどありますが、

学校が辛い生徒にとっては『そんなことねえよ!そんな余裕ねえよ!いるだけで精一杯だよ!』と思うことでしょう。

特に、学校に行けなかった日は、強い不安や絶望がおそってくると思います。
『明日も学校か、行きたくないな、周りの目が気になるな』と追い込まれると思います。
もう、生きていても楽しくない、消えてしまいたいと思う時もあるでしょう。


親や教師から『生きていればいいことあるよ、世界は広いんだよ』と言われても、
『知らねえよ、こっちは何もないんだよ、当時はスマホもなかっただろ、LINEとか大変なんだよ!綺麗事言ってんじゃねえよ!』と思うこともあるでしょう。

そんな、学校が辛い人、いや職場に行くことが辛い社会人も含めて、色々な方たちに伝えたいのは、


生きていれば”何かがある”…しかし、死んでしまったら、その先は何もない、生きていれば、たとえ”辛いことかもしれないけど何かがあなたを待っている”…だから生きて。

というメッセージです。
これは私自身、高校で辛い経験をし、人生を投げ出しそうになった時、とある方からかけられた言葉です。

生きていれば何かがある、この言葉は、当時の私には響き渡りました。

診療でも、今、辛いなと思っている患者様には”とりあえず生きてみて”、とそれとなく伝えています。

最後に、
不登校は病気ではありません
医師側は学校に行かせることを目標にするべきではないです。

学校に行けない生徒に対しては『あなたのやっていることは決して悪いことではない』『学校に行かなくても、立派に生きていくことはできる』

そのように、本人の意向を尊重し接すること、決して学校にいくべきみたいな持論を押し付けないこと、これがすごく重要だと思ったのでこの話題について記しました。



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