ぶな

言葉が好きです。 俳句や読書について書き記しています。

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    日々感じたことを、写真と共に俳句にしています。

  • 俳句・二十四節気七十二候

    二十四節気、七十二候を学びながら俳句を通じて季節を感じる企画。

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    読書が好きなので、その感想を。主に俳句にまつわる読書。たまにほかのジャンルも。

最近の記事

見舞い路の花一輪や秋の風

    • 七十二候に並走して。【霜降】霎時施す

      本日は朝、図書を返却したのちお気に入りのカフェへ。そのカフェは大きな窓が開け放たれていて、やさしい緑と朝の光、鳥の声を存分に満喫できました。風に当たっていると膝掛けが欲しくなるような季節になってきましたね。 日本の四季をこまやかに感じるために、七十二の候に合わせて暦を学び俳句を詠む企画です。本日は霜降の次候“霎時施す“。 季節に疎く、時雨が秋の終わり頃から降り始めることを初めて知りました。 「時雨」を歳時期で引いてみると、冬の季語。夏の夕立のように雨足が強いものではなく、

      • かぼちゃ蒸すこめる情熱母の愛

        • 七十二候に並走して。【霜降】霜初めて降る

          うっかり薄着で寝ると、明け方ぶるりと目を覚ますことが多くなりました。朝肌寒くて羽織りものをして出かけても、日中は暑くて荷物になる……。温度調節を慎重に行って、体調管理に気を引き締めなければならない時期だなあと感じています。 日本の四季をこまやかに感じるために、七十二の候に合わせて暦を学び俳句を詠む企画です。本日は霜降の初候“霜初めて降る“。 霜を踏むということが、イベントになりつつあります。私が幼い頃は道端によく霜が降りていましたが、今私が暮らす地域では冬でもほとんど霜を

        見舞い路の花一輪や秋の風

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        記事

          秋の暮ひとりで何でもこなす君

          秋の暮ひとりで何でもこなす君

          北海道ひとり吟行

          これまで読んできた本で吟行句会を知り、羨ましく思っていたところ、家族との北海道旅行で“ひとり吟行”を決行すればいいじゃない!と思い立ち、歳時記を携えて発ちました。 旅先は北海道の十勝・道東エリア。北海道は私の住む関東より秋が深まり、紅葉を存分に楽しめました。 レンタカーで旅を進めましたが、北海道はとにかく、とにかく広い……!まず地図の縮尺が本州とは違うし、地図上ではまっすぐ進むだけの簡単な道に見えても、そのまっすぐな道が果てしなく続きます。冬を待つ畑、整然とまっすぐに空を

          北海道ひとり吟行

          鈴の音ここは熊の世秋の山

          鈴の音ここは熊の世秋の山

          仰ぎ見る雲と重なる花野かな

          仰ぎ見る雲と重なる花野かな

          七十二候に並走して。【寒露】蟋蟀在戸

          北の大地に夫と来ています。気分は吟行句会で、歳時記も持参しました。保険で持ってきたマフラーやニット帽は普通に活躍しています。風や空気の冷たさは、もう関東の冬……。北海道は季節が一歩先を行っているような感覚です。 日本の四季をこまやかに感じるために、七十二の候に合わせて暦を学び俳句を詠む企画です。本日は寒露の末候“蟋蟀在戸“。 きりぎりすと言っても現在のこおろぎのことで、秋に鳴く虫の総称でもあったそうです。 人口が密集している地に普段住んでいますが、虫の音は意外と聞こえて

          七十二候に並走して。【寒露】蟋蟀在戸

          吹く風に置いてけぼりかススキの音

          吹く風に置いてけぼりかススキの音

          おいしいとメガネ曇らす秋深し

          おいしいとメガネ曇らす秋深し

          七十二候に並走して。【寒露】菊花開く

          溶けるような夏が過ぎ、喜び勇んで家の窓を開け放って過ごしていましたが、あっという間に入る風が身体に染みる冷たさになってしまいました。 日本の四季をこまやかに感じるために、七十二の候に合わせて暦を学び俳句を詠む企画です。本日は寒露の次候“菊花開く”。 菊は薬草として日本へ奈良時代に伝わったそうです。奈良時代とは西暦710〜794年の時代で、西暦が3桁の頃から日本にあるとは驚きです。 普段noteに使う写真は今まで自分で撮影してきたものを使っているのですが、菊の写真は見つか

          七十二候に並走して。【寒露】菊花開く

          模様あるものほど甘い柿も恋も

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          積読書片手に背徳なる夜食

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          あと五分結んで持たす鮭ご飯

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          雨を踏み邂逅の時柿熟れる

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