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海底カニ文明 番外編:外の世界③

海底カニ文明は一つの国に過ぎない。この世界には人間もオークもそれ以外のいろんな生物も住んでいるのだ。彼らは関わり合ったりそうでもなかったりする。


スナー
リザードマン(亀)の戦士。そもそもリザードマンとは人間が勝手につけた呼び名であり、彼のような亀以外にもヘビ、ワニ、恐竜とかがいる。
本来なら海賊船とかに積む大砲を担いで使っている。強力な顎の力も武器だ。傭兵の仕事をしているが、たいていは盾役として呼ばれる。
手足を甲羅に引っ込められない種類。


鉄首のグレゴリー
人間の蛮族。彼自身は人間の両親に育てられたが、両親はそれぞれオオカミとライオンに育てられた。なんも知らない野生児だが義理人情に厚く、邪知暴虐の王を打ち倒すため単身王宮に乗り込み王に往復ビンタした。
当然捕まり処刑されることになったが、首の筋肉でギロチンの刃をはじき返し生還。そのときのギロチンの刃は記念にもらって斧にしてる。


ニューロリンク
ある日銀色の光と共に空から降り立った謎生物。誰もこの生物について知らず、天使や異世界転生者などの説が唱えられている。
未来のことをすでに知っている、直径数キロの巨大な魔方陣を一瞬で作り出す、こいつと一緒に乗り物に乗ると馬車も船も空中を移動できるようになるなどこの世界の魔法とはどこか違う力を持つ。
この世界について知りたいと言っているが、最初に出会って一緒に行動してるのはよりにもよってグレゴリー。


ガルバーニ
サンダーバード(雷の精霊)。雷が地上まで落ちてきたとき、その近くにいることがある。
好奇心旺盛で人懐っこいが、体は電気エネルギーの塊なのでうっかり触れば感電だ。電気を通すものをすり抜けたり、最近彼らの力を借りると金属加工が楽にできると発見された。アーク溶接の誕生である


フレック
スプリガン。スプリガンとは何か?それは誰かが大切なものをどこかに隠し、そのまま所有者が亡くなった時にその大切なものから生まれる妖精である。
かつて冒険者が遺跡に隠した財宝から誕生し、今でも財宝を守っている。
しかしここ数十年の世界情勢や錬金術の進歩で財宝の価値は暴落し、今では彼の甲羅のほうがよっぽど高値が付く。
戦うときには魔法で巨大化するぞ。

④に続く。

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