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海底カニ文明 番外編:外の世界②

海底カニ文明は一つの国に過ぎない。この世界には人間もオークもそれ以外のいろんな生物も住んでいるのだ。彼らは関わり合ったりそうでもなかったりする。


ソウルチャンター
さまよう魂。堕落した騎士の魂と悪霊になってしまった野犬が不可逆な融合を果たし誕生した魔物。実体のある部分と霊体部分が中途半端にまじりあった不安定な体をしている。その体を維持するため、他の生物の命を貪り喰らう。
周囲の光源を弱める力を持ち、太陽でもなければどんな明かりもこの力にかき消されてしまう。手にした大剣はそれ自体が意志を持っている。


ピート
マイコニド(お化けキノコ)。大型の動物でも一口齧れば倒せる猛毒を持っているが、最近ニンゲンとかいう連中が
「毒抜きすれば食べれる」だの
「毒の正体はうまみ成分なので実はおいしい」だの
「粉末にして鼻から吸う」だのと言い出した。怖。


マムトモ
ロクソドン(象人間)の盗賊。
こんなのが盗賊?と思うかもしれないが、その思い込みが油断を招くのだ。鼻は人間より器用だし、足の裏で低周波をキャッチして数キロ先でも分厚い壁の向こうでも盗み聞きできるし、全力疾走したらまず人間では追いつけない。
彼は幼い頃に象牙を獲りに来た連中のせいで家族を亡くし、ひとりアウトローな生活をして今日まで生きてきた。だが彼はそれを恨んだりはしていない。家族との別れはいつか必ず来るものだし、それが自然というものだ。


ロキラ
リザードマンの戦士。リザードマンだが、標準的な体格の竜人族よりよっぽど体格に優れている。恐竜?
スカルドラゴンも一撃で粉砕した魔法の翡翠の大剣は自分で作ったお気に入り。
我々人間にはよくわからないが、どうやら女の子のようだ。


バーンスタイン
サラマンダー(炎の精霊)。炎の化身で火と熱を自在に操る力を持ち、いっぱいいる。
焚き火とかしているとき、気付いたら隣にいることがある。フレンドリーでいい感じに肉を焼いてくれたりする。かわいいけどうっかり触ると大やけどだ。っていうか体は炎でできてるので触った感触はほぼない。

③に続く。

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