夢ノートを書いていますか?

何十年か前、流行りました。
夢は漠然と思っているだけではなかなか叶わないものだけど、書き出していくと、目標が明確に心の中にインプットされ、実現に近づくという理屈でした。
何を書いても良いという自由さも相まって、専用のノートが市販されていました。
私はその頃はまだ小娘で、自分があまり好きではなかったので、一番に書いたのが『魅力的な女性になる』
そして『隙のある女性になる』
他には、シャネルバッグを手に入れる、とか、英語、フランス語に堪能になる、とか、モノからコトまで、あらゆることを書いたものです。
その甲斐あってか、隙だらけの人間になりました(笑)
異性にモテたいという気持ちがあったのですが、どちらかと言うとセクハラを受けたり、妻子ある男性から誘われたり。
でも、全く隙がないよりは、ちょっとはあった方が人との出会いは確実に増えたように思います。
魅力的になれたかどうかは自分ではわかりませんが、少なくとも、今は自分のことがかなり好きです。
その日を人生最後の日でも悔いのないよう生きることを信条としたスティーヴジョブズの真似はできませんが、夢を強く意識することはたしかに効果があるものだと実感しています。
身に備わった知識、知見、自分なりのものの捉え方は、大きな財産。
どんな人とでも打ち解けて、深い会話ができるようになったのが、長く生きてきての収穫です。
今の私は、シャネルのバッグもパテック・フィリップの時計も特に欲しくはないけれど、今持っているものに満足できています。
夢を叶えるとは、自分を愛し、肯定することに繋がり、その気持ちの余裕が、周りへの愛や心遣いに結実します。
結局、人は幸せになりたい。
これが究極の夢ではないでしょうか。

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