覚悟を持ちつつ、奇跡を信じる

18トリソミーと
診断された次の日、

NICUに行くと、
いつもと変わらず、
必死で生きている娘の姿を見て、

” こんなにがんばって生きてるのに
どうすることもできない・・・。”

と、久しぶりにその日は
号泣してしまった。



看護師さんが、
側に来てくれたので
辛い胸の内を吐き出す。



雲くんは
「今日、危篤の電話がくるかもしれない
と思うと夜も眠れない。」

と言っているし、

” 私がどんな子でも産むと言ったんだから "

と家族の前で弱音を吐く事は
できないと思っていたので

看護師さんや臨床心理士さん、
病院スタッフの方の存在は
有り難かった。



看護師さんに話した後、
先生が来て、
機械の画面を指差しながら

「今すごく状態は良いんですよ!」

と話してくれたけれど
変わらず、
ボロボロ泣いている私を見て、
何を言ったらいいか分からない
といった感じで
その場を去っていった。



それでも次の日には
娘が頑張っているのに
母親の私がこんなんではダメだ!
と気持ちを切り替えて
また泣くのをやめた。



今まで
「乗り越えられない壁はない」
そんな本ばかり読んできた。


今がその時だ!
と自分を鼓舞する。



娘もその気持ちに応えるかのように
順調な日が多かった。



18トリソミーは大きくなりにくいと
言われているのに
体重も少しずつ、少しずつ
増えていった。


先生にも

「呼吸が楽になってきて
体重も徐々に増えてきてます。
すごい事ですよ!」

と言われた。



それでも、
ずっと順調だった訳ではなく、

「昨夜、6回ほど無呼吸になった。」

「顔に1分位、けいれんのような症状があった。」

など色々あり、
毎日気が気ではない。



考えたくはないけれど
覚悟は持っておこうと思っていた。



覚悟を持っていなければ
もしもの時、
立っていられなくなる
と思った。



覚悟を持ちながら
奇跡を信じた。



そして娘は
生存率50%と言われた
一カ月を超えた。



この子は生きられるんじゃないだろうか・・・。

生きられる10%に
入るんじゃないだろうか・・・。

そんな希望を持った。

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