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tico moonライブノォト(奈良*くるみの木)

2018年10月は、

仕事にしろプライベートにしろ、
がんじがらめになっていて、まったく心の余裕がありませんでした。

いま思えば、リトルの声をまったく聞いていなかった。
無視していたときのことです。

これまでの経験から、
まずまずイエローカード手前で、これ以上おくのは直感的にやばいと感じ、
自分を違う場所に運んでいくことにしました。


高速バスで徳島まで。

現地で友人二人と会うことになっています。

バスを待つあいだ、高速道路を行き交うトラックや車の騒音に、
音に異常に敏感なわたしはつらくて、
あわててイヤホンをつけ、バスがくるのを必死で耐えて待ったのでした。

バスに乗り、
ほっと一息ついて上を見上げたら、
大きな窓ガラスが額縁のようになって、
十月の美しいすっきりとした青空が広がっていました。

はっとするほど美しく、
目を見開いて青い空をずっと眺めていると、
鎖につながれ、がんじがらめになっていた身体に気づけました。

気づけたとたん、
ぱらぱらと、その鎖は少しずつはずれていき、
心に少しずつ隙間が生まれていって、
もう既に開放がはじまったのをよく覚えています。

そのとき流していた音楽は 「tico moon」。

ハープとギターの癒しの音色を聴くと、あのときの青空と一緒に、
余裕を取りもどせた瞬間を思い出します。

そのとき聴いていたアルバムです。2005年くるみの木でのライブアルバム
(画像、大きくてすみません)

2023年、7月、
新しいアルバム「透明なぬくもり」をリリースされ、
11月18日の土曜日、なんとくるみの木でライブです。

これは行かねばと、
予約スタートした瞬間からすぐにコンタクト。



ライブ開始が18時半。
その日はあわてず、奈良で宿泊つもりでいました。

そして翌日は奈良をゆっくり散策、、、でしたが、
淡路で軽く事故(車のドア、ガコンとな)して、
弁償に数万円かかる身としては、ホテルステイの贅沢は諦めました。

過酷ですが、自分、日帰りがんば!
と、エール。


11月18日は全国的に極寒だったかと思います。
関西もびっくりするくらい寒くて、
さらに強風で、真冬並みの寒さでした。

わたしの予定では、
17時半、くるみの木到着。

18時の開場まで雑貨のショップでお買い物、の予定でしたが、
(ライブはCAFEで開催)なんとCLOSE!
あたりまえか!

くるみの木は、東京にさえカフェや雑貨店が少なった1980年代、奈良のはずれに生まれました。大好きなお店ですが、超がつく人気店です
最寄り駅は、近鉄「新大宮」です
ticomoon(feat.中川理沙さん)リハーサル中のようです
買い物、、、できんかった、、、入れてくれ、、、寒い、、、

極寒の中、
街をさまよい、
コンビニでカイロを買い、開場を待ちました。

18時。

あたたかい場所で、いい感じの席で、
あとはライブを楽しむだけなのに、、、

わたしの頭はなんと、帰りの電車の時間ばかり気にしはじめたのです。

だいたいライブは2時間かぁ、
しっかりライブ終わりまでこの場所にいて、15分駅まで歩いて、
乗れる電車がこれか、
おお、まじか、家に着くの12時前かぁ、

ああ、せめてこれに乗りたい、20時38分発のやつ、これがいい。
とすると、

20時15分


に、この場所を出なければ、ならない。


ちょうどアンコールの途中かしら?

そんなうるさいおしゃべりが心の片隅に巣くいながら、ライブがはじまったのでした。

ハープをチューニング中の吉野友加さん。かわいいのです、女神様みたい。独特の空気感
くるみの木のCAFEブースの棚

新しいアルバムの音楽も、
ハープの音色も、
ギターの音色も、
ゲストの中川理沙さんの歌声も、

ほのぼのしたギターの影山さんのトークも、

最高に素敵だったのですが、
やはり帰りの時刻のそわそわに巣くわれたわたしの頭は、
100%楽しめていません。


しかし、ふと、
我に返る。


いや、
やべ!
きっとリトル怒ってるわ


そう気づいたのは、なんとライブ終了30分前🤣

わたしは、遅ればせながら、覚悟を決めました。

「ごめんよ、せっかくの楽しいライブ、心から楽しめてなかったな。もう覚悟決めたからね。途中退席なんて、失礼なこと絶対しない。ちゃんと最後までいる。家に着くのがびっくりするくらい遅くなっても、最後までいるね」

そうリトルと約束をしました。

それからは、集中して、ライブが楽しめました。

この曲は新しい楽曲ではないですが、
とても好きなのでよろしければ

ラストの曲、
トーク、
アンコール、

すべてが終わったのがなんと、

20時15分

ぴったりでした。

リトルよ!電車間に合うやないかい!

一人内側で興奮して、
舞台からはけた影山さん、吉野さん、中川さんにご挨拶して、
くるみの木をあとにすることができたのでした。

20時16分。

走らなくていいものを、なぜかつい走ってしまい、
8分、極寒のホームで無駄に電車を待ってしまったがっかりなわたしです。

中川理沙さんが歌う「雨休み」もよろしければ。
ドローイングも素敵。


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