1492年ースペイン史上最も重要な年ー

今日はスペインの祝日”Día de la Fiesta Nacional de España" 固く言い換えればスペイン国家的祝日で、要はナショナルデー。

私はスペイン在住の先生から直接オンラインで授業を受けているのですが、今日10月12日はスペインの祝日だと教えてくれました。
スペイン人の先生曰く「今日はレコンキスタが完了した日」だそうですが、後から調べてみると「探検家コロンブスがアメリカ大陸に到達したことを祝う日」だそう。ただ、どちらも1492年の出来事なので、スペイン人の感覚では同じ扱いなのかもしれません。

スペインでは空軍の曲芸飛行や、軍隊のパレード、国王や王族の演説などがあり、盛大に祝うそうです。

少しだけ歴史の話をすれば、スペイン史において1492年はとても大切な年。
カスティーリャ王国（今のトレドやマドリードを中心に治めていた）とアラゴン連合王国（アラゴンやカタルーニャを治めた）が連合しスペイン王国となり、グラナダのナスル朝（イスラーム最後の王朝）を滅ぼした年。いわゆるレコンキスタの完了。これは1月2日。ここからスペインという国の歴史が近世へと本格的に入っていきます。
そして同じくこの年の10月12日、イタリア出身の探検家コロンブスがアメリカ大陸を発見し、そこからスペインは広大な植民地を手に入れ、その後の大帝国の黄金時代へと繋がっていく布石となる年でもあります。

けれど今のスペイン人にとっては、休みの日に友達と楽しくパーティできることが一番大事みたいです。

細かいことは気にしないあたり、少しスペイン人らしいなとほっこりする日でもありました。

※見出しの画像はセビリア大聖堂内、コロンブスの墓
2023年5月の旅行の際に撮影。