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2023年12月29日 [Yes! オピニオン] 大谷翔平・山本由伸 LAドジャース入団記者会見は、同時通訳を使うべきだった

今月、相次いで、大谷翔平選手と山本由伸選手が米MLBのLAドジャースへの入団が決定し、球団本拠地のドジャー・スタジアムで、それぞれ記者会見が行われました。どちらも超大型契約での入団のため、記者会見場には、多くの記者が詰めかけました。また、これらの会見は、全米・全世界に生中継されました。日本人プロ野球選手が野球の本場アメリカで大きな評価と期待を受け、ビックニュースになったのは、日本人として大変喜ばしいことです。

さて、会見でちょっと気になったこと、また、今後同様の記者会見を海外で行う場合の提案があります。それは、同時通訳の導入です。
日本時間12月28日に行われた、山本選手の入団会見で、山本選手は冒頭の挨拶一部を除き、ほとんどを日本語で対応。会見中は、アメリカ人の通訳が山本選手の日本語を英語に、また、記者からの質問を、日本語に通訳するという形で進行されました。
出典
https://www.youtube.com/watch?v=6Mdu3uVHClw

山本選手の冒頭の挨拶は一方通行ですから、あまりもどかしさは感じません。問題は、双方向の質疑応答です。動画の7分00秒過ぎをご注目ください。記者との質疑応答が始まります。1. 記者質問(英語)→2.通訳(日本語で山本選手に伝える)→3. 山本選手回答(日本語)→4. 通訳(英語で記者に回答)。その後、このプロセスで質疑応答が続きました。会見現場にいた記者や全米の視聴者は、ほぼ日本語を理解できません。少なくとも、質疑応答時間の半分は、日本語が話される時間。英語圏の人々にとって、日本語の時間は、不快に近い、無駄な時間と感じたことでしょう。大谷選手の会見も同様でした。
同時通訳を使えば、記者の質問が瞬時にに選手に伝わり、選手の回答も瞬時に記者や視聴者に伝わります。国連や国際会議でよく見られる光景ですね。
大谷選手、山本選手は日本の大きな誇り、世界のスーパースターです。今後のMLBでの活躍を楽しみにしています。
[まとめ・提言]
1. 英語が母国語でない日本人選手が、英語で会見を完璧対応することは絶対に無理。危険
2. 全米・世界中に配信される会見では、誤解を防ぐために選手は、日本語を使うべき
3. 一方、会見に出席する記者や世界中の視聴者は、ほぼ日本語が理解できない。日本語の会話時間は彼らにとって、ブラックボックス状態であり、苦痛な時間でしかない
4. 会見時間の有効利用のため、また、英語を話す人々が快適に会見に参加・視聴できるよう、会見には同時通訳を導入すべき。同時通訳の負担軽減のため、日→英(日本人通訳)、英→日(英語を母国語とする通訳)の2名の同時通訳を採用しても良いかも
5. 世界に発信する会見では同時通訳が必須。同時通訳とは、一旦聞き終えてから通訳を開始する一般通訳ではなく、聞きながら同時に通訳できる人です

#海外記者会見 #同時通訳 #大谷翔平 #山本由伸


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