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2023年如月 part1 春の準備


2月1日(水)

昨日、冷凍庫で見つけたバジルペースト。夏の終わりに作って、半分冷凍していたのだった。どうも青いものが食べたかったので、リングイネでジェノベーゼにする。自分で作るバジルペーストのいいところは、にんにくなし、塩も少なめ、ナッツも自分に合うもので作れるところ。たっぷり使って青い香りを楽しむ。

おやつにリンゴのパイを焼く。パイ生地は友人のお菓子屋さんから譲ってもらったもの。シナモンのほかに、クローブとカルダモンもきっちり入れるのが好み。リンゴのまんなかにクリームチーズをポンと焼いて入れたらなかなかだった。

アニー・エルノーの本を朝から読んでいる。冷たくもなく、近すぎず、ほどよい視点が心地いい。



2月2日(木)

午前中、呼吸DOJO。今年のスケジュールを組んでいる時、これまでよりクラス日数が増えるけど大丈夫かな、と心配だった。が、今のところ、もっとあってもよかったかも、という感じ。余白があるのは、私にとって大事なので、つまり、ちょうどよかった、ってことだ。



2月3日(金)

美容院へ。これまで行っていたところではなく、新しいところ。すっきりした。しばらくはここに通おう。美容師さんはよく「いい感じの癖毛です」と言ってくれるが、なんというか、ストレートヘアの機能性への憧れはある。雨でも帽子をかぶっても、自然乾燥でもドライヤーを使っても、かなり伸ばしっぱなしでも大丈夫、というようなところ。

ついでに下着屋さんへ。ふと、ここ1年くらい、自分をいたわってなかったなと気づく。思えば下着屋さんにすら半年も行っていなかった。猫と心地よく暮らす環境作りに専念していたので仕方がないといえばない。でも、生きる最低限のところだった。自分本体をケアする楽しみを忘れていた。わお!


2月4日(土)

最近東京で飲食をして思うこと。なんというか、安くて美味しいお店、1000円台でああ美味しかった、お店の人もすごくよかった、みたいなお店はもう消滅しているのか。ごく少数になってしまったのか。そして人も、botみたいな店員さん(相手を見ていない)か、ちゃんと人(体温のある人間として相手を見ている)を見て話す人か、そういうところも格差社会…。

昨日髪を切って、下着も買い、年末から年明け、これまでの停滞期を抜けたような感じがした。すっきりしたし、空気感が変わった感じ。などと思っていたら、今日が立春だったと気づく。


2月5日(日)

朝方、朔が吐いた。寝ぼけ眼でそれの片付けをしたときにクローゼットのドアがきちんと閉まっていなかったらしい。気づいたらカシミアのニットを弦が食べていた…。うう。幸いなのは、裾のところだけなところ。インして着れば着られる。でも、そう、これ、実は色がしっくりこなくもなっていた…。そういうのがやはり狙われる…。

今日は深夜、見たいバレーボールの試合がある。イタリアのリーグの試合。起きていられるか。がんばろう。

夜、黒にんじんをオーブンで焼いたのを。ものすごく美味しくてびっくりした。どこの農家さんから買ったものだったか…。また食べたい。

25時。起きていられた。これから試合を見る。楽しみ。


2月6日(月)

昨日の夜、なんとなく明日は朝、おかゆかも、と思って準備をしておいた。で、やはりおかゆで当たりたった。黒米と焦がし玄米のおかゆ。おかゆ、冬の朝にいいかも。1時間くらい加熱するし、その間に部屋もあたたまる。

お味噌汁の準備をしていたら朔が吐いた。食べたあとの吐き戻しはめずらしくないけど、餌の前に飲んだ水もたくさん出た。そして何度か吐いた後も、ぼんやり座っている。晄が心配そうに近寄るのはいつものこと、でも、望も弦も見に行っている。よく見たら、口から涎が垂れたまま呆然としている。ええ~。さっきまで普通にしていたのに、なんで。とるものとりあえず、病院へ。

病院に行く道中、結構元気に抗議している。病院に行く必要はなかったか? とも思ったけど、先月は呼吸がおかしくなったし、申し訳ないけど病院へ。先生はちゃんと目の前の猫を見てくれる人なので信頼している。で、この間の呼吸困難も、今回のも、逆流性食道炎みたいなものでは、と。触診して、このくらいなら最近出た餌でどうにかできそう、とのことでそれで様子を見ることに。ほっ。

気になっていたニット類にブラシをかけたり毛玉をとったり。そしてFuck yes以外の服や下着をグッバイコーナーへ移動。クローゼットの空気がかなりすっきりした。


2月7日(火)

今日もおかゆ気分で玄米粥。玄米粥にはオリーブオイル

注文してあったパンツが届いた。今まで部屋着にしていたデニムパンツがもうちょっとちがう、という感じだったので。弦が布やニット(しかもいい素材のもの)を食べるので、気にはなっていたけど手を出していなかったシルク起毛のもの。ほわっとしてすごく気持ちがいいし暖かい。色もすごく好み。うっかりして食べられないように気をつけよう。これは、すごく好きそうな素材感…。

弦にはシルクやカシミアやオーガニックコットンのものや、あまりにも食べられまくった。最初の数年はめげずに、今度こそは気をつける! と思って気持ちのいい素材のものを選んでいたけど、次第に食べられてもショックがあまりないもの、ボトムスは狙われないデニムにしていた。特に部屋着は登場回数が多くて油断しがちだから。でも最近は、それはちょっと違うな、というか、それではあまりに自分がかわいそうではないか?となってきた。

どうなってもいいものを着るのではなく、食べられたらすごくショックを受けるくらい気に入ったものを身につけていたい。


2月8日(水)

今日もおかゆ。切り干し大根と卵、胡麻油で中華っぽく。生の大根より切り干し大根が美味しくなってきた。春が近い。

3か月に一度の歯医者さんへ。ここのいいところは、椅子が気持ちいいところ。2席で静かだし、予約制で待ち時間もない。でも、ちょっと他に行ってみてもいいかも、と向かう道すがら思った。衛生士さんたちは丁寧だし、不満もないけど。治療、となったときに、いまいちしっくりこない。

お昼は久しぶりのイタリアンへ。ちゃんと美味しくて、お店の方も血が通っている好きなお店。

男性4人のグループがいる。全員おそらくリタイア後、ふつうのどこにでもいるおじさん、といった風情。そんな4人がワインを飲みながら食事をしているってなかなかいいな。声が大きいので会話がまる聞こえ。全員70歳くらい、と。三島由紀夫と川端康成についてや、村上春樹がノーベル賞を取れないって言われてるけど、むしろなんで取れると思うのかわからない、などと話していて、会話に混ざりたくなった。この街は男性の文化度が高いと感じることが多い。今までがザ・サーフタウンだったから余計か。


2月9日(木)

今日も朝はお粥。朝食は身体的にはいらないけど、趣味で食べたかったからお粥はそのへんの折り合いがついている、気がする。お昼はちゃんと食べて、夜はお粥をさらっと。運動をしない日はこのくらいがちょうどいい。

友人が描いた絵のポストーカード、10年くらい前にもらったもの。なんだか気に入っていて、でも、なぜかそのまま画鋲で壁に貼っていたもの。を、額装。なんで今まで額装しなかったのかな。すごくいい。寝室に飾る。


2月10日(金)

朝から雨。雪になるのか? 呼吸DOJOの日。対人関係、の前に自分との関係、ということでそのあたりを。自分をちゃんと見る練習。今日はたまたま鏡のある会場だったので、全身をちゃんと見てもらいう。なかなかよかったみたい。自分がここにいること、ここにいていいこと。それを理解するのではなく、実感するのはすごく大事だと思う。

雪は降らなかった。

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