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Breathing art.はどんな場所だったのか? 火事に寄せて⑥

愛と調和をベースにしたコミュニティー作り。

そのために、地球環境に優しい素材で、なるべく環境負荷の少ない形を模索して改装してきたBreathing art.五泉のおうちとスタジオ。そしてオーガニック&フェアトレードの雑貨屋さん。

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なくなってしまったからこそ、どんな場所だったか知ってもらういい機会なのかもしれないなと思っています。この動画も作っておいてよかったなぁ。

まだ完成していないときの動画ですが、大体のことは見てもらえると思います。あのお家が私たちに教えてくれたこと、私たちがあのお家を通して表現してきたこと、伝わるといいな。

あのお家を通して、地球に優しい暮らし方を考えるきっかけになったり、暮らしや「家」に対して疑問を持つきっかけになったら本当に嬉しいです。

私たちがどんな状況でも安心して優しい気持ちで暮らせているのは、みんなにとっての安心で優しいものを選択して、いつもそれらのエネルギーと共にあったからだと思います。そんな風に自分の一部だと認識できる家を作っていきたいし、私がその一部だとはっきりクリアに認識していけるコミュニティーを作っていきたいなーと思います。

ここでBreathing art.のストーリーを一つ。

実は作ってきたおうちを失うのはこれが初めてではなく、ここに越してくる五年前にも東区で作ったカフェとスタジオを一度失っています。それは火災ではなく、人間関係や個人的な感情からで、私たちは全てを受け入れて諦めるしかないという状況でした。正直、その時は本当に辛くて、どうやって生活をして行ったらいいのか、全く知り合いもいない新しい土地に移動して、身寄りもなくて、本当に心細くて毎日泣いていて、2年間くらいは引きずって軽い鬱状態が続いていました。お金もないし、知り合いもいないし、仕事もないし、何にもない私たちだったけれど、結局、一度「何かを作った経験」が私たちの中には残っていて、気持ちを奮い立たせて行動することで、ほとんど無一文のところからお家とスタジオとショップとゲストルームを作るということを成し遂げられたのです。「お金を稼いでは作る」という方式を繰り返していたから五年かかったけど。

その経験があるから、失ってもまた再建できるし、力と知恵がついてる分、必ずもっと良いものが作れるという確信があります。そして今回、とっても心強いのは仲間がいること。私たちのビジョンに共感して応援したいって言ってくれる仲間がいること。だってこのお家だって今まで二人きりでコツコツ作ってきたのに。私たちのことを心底理解して応援して、全てを失っても尚、信頼して、支えてくれようと直接的にいろんなサポートをしてくれる人がこんなにいること。

五年前の切なさとか、不安とか、絶望に比べたらどれだけ希望に満ち溢れているか!!なんだかわりと波乱万丈な人生を送っている私たちの中では、今回は本当に希望に溢れている出来事なのです。もちろん、瓦礫撤去とか片付けの作業のことを思うと気が重いけれど、幸い、やるよーって言ってくれている人がいるだけで励まされる。

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新しいビジョンのスケッチも始めていています。文字通り絵に描いている。本当に不思議なことだけれど、形がなくなったことで、かえって本当にやりたかったことがやっとできる。ということをずっと話しています。きっと誰しもそうなんだと思う。手放したほうがいいと思っているけれど手放しきれないことを人はそれぞれに持っていて、強制的に手放させられた時に初めて、まっさらに本当にやりたいことややるべきことを思い描けることがあるのだと。

このお話もまたゆっくりと書いていけたらいいなと思います。

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