there's no place to go but up.わたしの備忘録~『ジョー・ブラックをよろしく』で学んだ英会話フレーズたち㉖

会社の合併話のことでビルとドリューが言い争いをしたあと、クインスがやってくる。
この場面でのクインスの言葉の中にいくつか面白い表現があった。

“ I know where you're coming from, あなたのお気持ちはわかります”
“where someone is coming from”は dictionary.cambridge.org によると
 ”the feelings someone has that cause that person to have a particular opinion”

そして “I am with you 101 percent. 自分は101%味方です” と続ける。
100%ではなく101%だから“絶対的に”と強調したかったのだろうか。

“ if mergers are in the wind,” “in the wind” とは “(それがいつかはわからないが)起ころうとして” という意味。 “in the wind” には他にも面白い使い方があった。
be spitting in the wind [話] むだな努力をしている.
be whistling in the wind (約束・要求・声明などが)実現不可能である, 夢のような話である.
風の中で唾を吐いても口笛を吹いても無駄だということ?

“I want to come and talk to you about them next week 合併話については自分にも考えがある、来週にでもその話を…” というクインスに “Next week?” というビル。
自分の命はもう少ない。“It's up to Joe ジョー次第だ” と言うビル。
戸惑ったクインスは
“I can tell, you know, you got something in the fire.”
“I can tell わかりますよ”
I can tell は目で見たり雰囲気で感じ取って状況を理解するというニュアンスを含む表現。
you got something in the fire は “何かやりかけのことがあるんですよね” という意味?
irons in the fireは 「手掛けている仕事」。この表現は鍛冶屋で炉に多くの鉄の棒を入れる様子からきたという説と、洗濯屋で火にかけたアイロンがたくさんある様子からきたという説があるそうだ。

そしてクインスはビルとジョーのところから去り、ドリューに近づきこう言う。
“when you're down, there's no place to go but up. 落ちるところまで落ちたらあとは上がるだけだ” 
クインスは慰めたつもりかもしれないがドリューにとっては慰めにはならない言葉…

今回は “up” という言葉が目についた。
there's no place to go but up.
*nowhere to go but upは英英辞典によると things can only get betterとある。
up to.. ~次第
up my sleeve ひそかに用意している
laugh up one's sleeve だと、「陰でひそかに笑う」という意味だそうだ。

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