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【Midjourney】AIが描いたイラストで『ボイスコミック』をつくってみた

ぶれるめんの新企画!!
〈midjourney〉を使ってボイスコミックを作ろう!

メンバーの作品に、AIが描いたイラストを使ってボイスコミック化。
そんな試みです。

ということで今回はその一作目。
「無限ピーマン」

使われているイラストは30枚ほどですが、実際に作ったのはなんと500枚くらい……

まずは完成動画と、元になったシナリオをぜひご覧ください!

完成版


無限ピーマン


王女は目を覚ました
最初に、青臭さが鼻を突いた
周囲は碧一色の世界
これはいったい!?

「王子は?私の王子はどこ?」

私はいつから眠っていたの
愛する王子と幸せな生活を送っていたはず
王女は必死に記憶を呼び戻す

平和で小さな国に生まれた王女
何不自由なく大切に育てられ
一人の王子と出会った
太陽のように輝く笑顔と魔法の言葉に魅了され
王女は恋に落ちた

これまで王女のわがままを
すべて許してきた父や母だが、
王子との結婚だけは許さなかった

こんなに美しく聡明な王子のどこが気に要らないのか
王女には理解できなかった

だが、彼は本当の王子ではなかったのだ
王子になりたかったただの庶民の男

しかし、そんなこと王女にはどうでもよかった
ただ、彼の側にいたかった

王子の笑顔と魔法の言葉、
それさえあれば王女は幸せだった

王女はその王子と共に生きることを決め
家族や周囲の反対を押し切り、王子と結婚

家を捨て、国を捨て、見知らぬ街へやってきた

誰にも邪魔されない世界で、
二人で幸せになろう
そう誓って

だが一つ誤算だったのは、
王子の母がついてきたことだった

「母を一人にしてはおけない。
いいだろ、母も一緒に」

そういう彼の願いを受け入れるしかなかった
彼をがっかりさせたくなかったから

王女が望んだ二人だけの幸せな生活、
そんなものはどこにもなかった

カップ一つ買うにも、義母が口を出した
そして、夫となった王子は、それに一切逆らわない
お金も生活も、すべて義母に支配された

一緒にいられるなら、どんな仕事だって構わない
そう言っていた王子は、仕事を探そうともしなかった

父が内緒で持たせてくれたお金も底をついた
父や母が言った通りだった

この男には最初から真実の欠片もなかったのだ

輝く笑顔は艶で塗り固めた仮面
剥がせば、中は空洞

自分の選択が間違っていたことに気付いた王女は
王子ですらない男との決別を決めた

国に帰ろう、優しい家族の待つ家に帰ろう

だが、事は簡単ではなかった
王女のお腹の中には
空っぽで中味のない男の子が宿っていた

夫と義母はたいそう喜んだ

この子がいれば王の怒りも止み、
後継ぎとして迎えられるに違いないと

そうか、最初からこれが目的だったのか

最悪だ!

こんな血を遺してはいけない
二人の思い通りにはさせない

王女はお腹の子と共に、命を絶つことを決めた
悪夢の一切を終わらせるため

そして、王女は永遠の眠りについた


あれからどれくらいの時が経ったのか

王女は目を覚ました

異様な臭いと色の渦に包まれた世界
ここはいったい!?

お腹の子は? 王女は自分のお腹に触れた

・・・良かった、いない

すべて夢だったんだ

この不気味な部屋を抜け出せば
温かい家族が迎えてくれるに違いない

王女が体を起こそうとしたその時、
ドアが開き、何者かが近づいてきた

「おはよう、僕のビューティムーン
ほら、ママがお目覚めだ」

悪臭が鼻を衝く

あいつと、その腕に抱かれた小さな・・・


悪夢は終わっていなかった
無限に続くピーマンとの長い戦いの始まりだった



使われなかったイラスト集

ここからは、諸々の都合で使用されなかったイラストを公開していきます。
ほんとたくさん作ったんだよ――


まずは王子の見た目問題。

少し幼すぎた
生田斗真っぽいな
赤毛もいいですね
ヒゲ生えてなかったらイメージ近かった
ゴージャス!
これFF13のスノウさんじゃ……

もうね、大変でした。王子
王子だけで50枚くらいあるんですよ。

皆さんは、どの王子が好みですか?


続いて王宮の内部

イメージよりも近代的でした
床の青がカッコイイ!
これは滅びてますね
色使いとタッチが素敵
陽の光が美しい
緻密

今回の作品は差し色として青を選んでるので、青系統のイラストが多いです。


「謁見」王と王妃

このイラスト好き
王と王妃の顔を公開

登場シーンが少なかったね。

最後に王女の没イラストを

溢れるゲームオブスローンズ感
溢れるディ〇ニー感
溢れるディ〇ニー感Ⅱ
こいつぁ黒いぜ
王女というより女騎士

毎回同じ顔のイラストを作るのはどうしても難しいとはいえ
あまりかけ離れた顔は除外されてしまいます。


これでもごくごく一部ですが、
使われずにフォルダの奥底にしまい込まれていくイラストたちに感謝を。

次回もお楽しみに。



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