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オタク、個人上映施設って欲しくない?

オタクの皆さん、アマプラとかネトフリの動画をプライベートで上映できるちっちゃめの映画館欲しくないですか?

新旧作品を好きなタイミングで、少額料金の個人上映。友人らだけで激烈応援上映を行ってもよし、コンサート映像で家虎を叫んでもよし、友人への布教に使ってもよしです。

きっかけ

僕の大学で「経済地理」という面白い講義がありまして、自分のこだわりから製品やサービスのコンセプトデザインを考えちゃおう!という演習を考えたのがきっかけでした。

理論的には、あるビジネスの現状を俯瞰して、自分のこだわりから背景にある提供価値を見つめ直し、それら全ての価値を提供できる新サービスを発案しようということです。

当然、僕はアニメと出会う場というビジネスをそのフィールドとして選択したわけですが、果たしてこれがどういう評価を得られるのかさっぱり見当も付きません。戦々恐々です。

そもそも広告収入を原資とする無料放送が主たる提供方法なので、一般の消費財やサービス産業と同列に語ってもいいのかわかりませんし、何ならアニメだけに限らず音楽や映画等の全てのコンテンツ産業で共通するビジネスフィールドのような気もします。

一気に提供したい価値たち

僕が考えた「アニメに出会う場所」に求める価値は

①有料でも構わない多種多様な作品へのアクセシビリティ(アマプラとか)
②セレンディピティ(想像し得ない発見)の有無(書店や街角の広告接触)
③試聴体験の他者との共有(友人からのおすすめ、聖地巡礼)

でした。コイツらを一気に提供できる施設とは??というので発想したのが

ファンによる個人上映空間

です。

実際カラオケで、レンタルや購入したBDをみんなで見たりしてますし、シアタールームが共同空間に設置されているマンションがあったりと、みんなで好きな作品を大画面&良音響で自由に騒いだりしながら見たいという需要はあるのではないでしょうか。

提供方法

実際は難しいと思いますが、既存のシステムのいいとこ取りをすれば効率的に提供できると思います。

新旧無限の作品にアクセス出来るようにするためには、アマプラ(Amazon Prime Video)やネトフリ(Netflix)、dアニメストア等のコンテンツプラットフォームに作品の権利関係の一切を取り仕切ってもらうのが簡単そうです。その権利を利用して配給するのはDAMやJOYSOUNDのようなカラオケ配信システムが適切かと思われます。

個人上映はこれまで営利非営利を問わず、権利上シビアな問題でした。昔、小学校の夏祭りで映画のDVDを勝手に上映したことが問題になっていたような気がします。こうした無秩序な利用を防ぐには空間的に限定するのが適切かと思われます。

つまり、カラオケシステムの端末とカラオケシステムが有する音響設備のロジスティクスが提供されるところだけで利用できるようにすればよいのです。既存のカラオケボックスには特に簡単に配信できるでしょう。

カラオケボックス以外でも小規模な上映施設や少なくとも防音設備を有しているライブハウスなど、空いている時間にそうした空間を利用して、個人上映が行える世の中になると面白そうです。

終わりに

近年の屋外上映会の盛り上がりもあり、権利関係をクリアした上で、こうした映像コンテンツの新しい楽しみ方ができれば面白いのではないでしょうか。コンテンツはまず知ってもらって見てもらわなければ、内容が伝わることはないため、販促活動が初期観客動員を生み、内容に応じて継続観客動員が得られます。まずは知ってもらう場のひとつとして、個人上映会は有効な一手になるのではないでしょうか。

イマドキ珍しい自給自足の大学生に、あなたのお恵みを。