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コントラクトブリッジはどこの国のゲーム? 〜遊ばれている地域について

カードゲーム愛好家の間で「トランプゲームの王様」と呼ばれることもあるコントラクトブリッジ。ゲームの趣味がない方でも、海外の小説や映画などで「ブリッジ」という名前やゲームのシーンを見聞きしたことがある人もいるかもしれません。
ですが、コントラクトブリッジが誕生した国や地域をご存知の方は、日本では多くないと思いますので、こちらの記事で簡単にご紹介したいと思います。

ルールが作られたのはアメリカ

コントラクトブリッジは16~19世紀のヨーロッパやアメリカで人気だった「ホイスト」というトリックテイキングゲームをルーツに持ち、1925年にアメリカでルールが作られたカードゲームです。
(※ホイストの歴史と、ホイストからコントラクトブリッジが誕生するまでの歴史は過去に記事を書いたことがありますので、詳しくはそちらをご覧ください。↓)

ホイストで遊んでいた人たちがこぞってコントラクトブリッジをするようになり、20世紀には欧米圏を中心に大流行しました。その人気はポーカー、ジン・ラミーと並んで「世界三大カードゲーム」の一つと言われるほどでした。
(※「世界三大カードゲーム」の話については、以下の記事で紹介している『トランプのたのしみ』という書籍を参照しています。↓)


競技人口が多いのは欧米圏の国々

今では世界各地で遊ばれていますが、特にブリッジが盛んなのはアメリカです。今でも12万人ものプレイヤーが競技連盟に登録しています。

次に競技人口が多いのが6万4千人を超えるオランダ、5万6千人のフランス。それ以外にヨーロッパで競技人口が多いのはドイツ、スウェーデン、イングランド、デンマーク、イタリアと続きます。

やはり、ホイストの時代からブリッジになるまでカードゲーム文化があった欧米圏では、今でもそれが続いていると言えそうです。

アジア・太平洋エリアでは、中国、オーストラリア、ニュージーランドにプレイヤーが多い他、日本は6570人の登録があります。
一方で、中東や南米諸国の登録プレイヤーは多くないようです。

ブリッジの競技人口のデータは、「世界ブリッジ連盟」のウェブサイトにて公開されていますので、気になる方はご参照ください。↓

また、20世紀のブリッジの人気ぶりや、ブリッジの競技連盟が設立された経緯などについて、以下の記事でまとめているので、あわせてご覧ください。↓

欧米圏の小説や映画などで「ブリッジ」が出てくることがあるのは、こうした背景があるから、ということがお分かりいただけたでしょうか。もし、ブリッジが盛んに遊ばれている地域の方のお知り合いがいましたら、一緒にブリッジをして親睦を深めていただければと思いますーではー。

サポートはコントラクトブリッジに関する記事執筆のための調査費用、コーヒー代として活用させていただきますー。