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結果を出すセラピストの共通点とは?その①知識編

先日、名古屋の南区にある弊社施設(まちづくりデイサービスみなりは)にて、無料セミナーを開催しました。


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テーマ「3年後活躍するセラピストになるために」

ありがたいことに満員御礼となり、若手だけでなく、こまつのお世話になっている会社の代表や役員、病院のリハ科のボスなどもご参加いただきました。

はじめはみんな静かでしたが、後半にはお互いに思いや悩みをぶちまけておりました。


3年後活躍するために、


・何を学んだら良いのか?
・どんなことをしたら良いのか?

なんてことを一緒に考えてもらいました。


今回は、そのセミナーの中で、



セラピスト力を上げるには?



について触れたので、この部分を書いていきます。


結果を出すための「セラピスト力」


PT・OT・STといったセラピストに求められる力とは何でしょうか?


セラピストに必要な力を大雑把に3つに分けてみると、このようになります。


知識・技術、そして人間性です。

この3つの要素を兼ね備えることが大切だと考えます。


まずは1個ずつ説明していきますね。


その①  知識

知識、必要ないわけありませんね。

人の身体に触れたり、生活動作を考えていく上では、解剖学・運動学・生理学の知識は必要ですよね。

また人の知覚や運動制御、運動学習のことを知るには、脳科学の知識が必要です。

疾患を持った人に関わるには、脳卒中や整形・呼吸器・心疾患の知識も必要。

人の心を考えるには、哲学や心理学も大切です。

筋肉をつけ、身体を動かすためのベースとしては栄養学だって必要。


知識があることで、患者さんや利用者さんに関わる上で、様々な視点から相手の状況・状態を幅広く、深く捉えることができるようになります。


知識があることでのメリット


知識があることでのメリットを簡単に書くと、

①患者さんの病態・状況を幅広く・詳細に評価ができる
②リスク管理ができる
③知識ベース(言語での説明)の教育ができる


ことが挙げられます。


じゃあ、たくさん本や論文を読んで
知識を増やせば良いんだ!!


となりがちですが、これって本当に良いことでしょうか?

「知識を増やす」というのは学びの結果が分かりやすいですよね。


学校のテストでも、覚えているか、問題を解けるか?が点数になります。


知っていることが増える、周囲の人が知らないことを自分が知っているというのはモチベーションも上がりますよね。


でもここで、一旦立ち止まって振り返ってみましょう。

知識を増やしていることは「誰かの」役に立っていますか?


あなたの増やしたその知識は、



誰かの役に立っていますか?



患者・利用者さんのリハビリテーションに関わる私たちにとって、知識や技術を学ぶ目的は、

患者・利用者さんが、(私たちが関わることで)より良い生活を送るための選択肢が増える、その人らしく生きるためのサポートすること」と言えます。


ただ歩く・動くことを繰り返すのがリハビリではありません。


知識を増やすことが誰かの役に立っているか?


知識が増えること=患者さんの役に立つ


とは限りません。

マニアックな知識は、深すぎるとリハビリ場面においては実用的でなくなってしまうことがあります。


勉強に熱心なあなた、

あなたの知識は誰かの役に立っているでしょうか?


ただの持ち腐れにはなっていないでしょうか?


若いセラピストさんであれば、臨床場面で悩む時にはまず文献や教科書などで基本的な知識を振り返ったり、新たな知識を得ることは大切です。


加えて、自分の今ある知識で、患者さんのぶつかっている問題の抽出のために、頭をフル回転させながら仮説を立てていくトレーニングも必要です。


知識はパズルや積み木・ブロックの1ピースです。



臨床場面では、患者さんの状態や状況に応じて、適切なピースを繋ぎ合わせていくことが大切になります。

知識を増やすことはピースを増やすことといえます。
繋ぎ合わせるピースがなければ、何もできません。


でもバラバラのピースだけが増えると…どうなるでしょうか?


20ピースのパズルができないのに、1000ピースのパズルを作る状態になります。

途方に暮れるやつです。

使えないピース(知識)ばかりになってしまうこともあります。


だから、「知識を増やすこと」と同時に、



知識を必要に応じて引き出せること


知識を組み合わせること



ができることが大切になります。


患者さんの状況やニードに応じて、必要なピースを選択・活用できる力が大切。


若いセラピストさんも、知識を増やすことと同時に、
今ある知識を組み合わせることで、
患者・利用者さんの役に立つアイデアを生み出すこともできるはずです。


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