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誰がわたしの心の傷に寄り添うのか…。vol.3

・モラハラ男の言い分

一か月も前に(正確には5週間前に)、我が夫は既婚者である元同僚と会っていたところを、その夫(モラハラ男らしい)に目撃されていたわけだが、そのモラハラ男に会って謝罪をするわけでもなく、どうやってこの5週間という月日を過ごしていたのか…。全く謎である。早く謝罪に行け。
そんなわけでモラハラ男は怒り狂っており、
示談金は一千万だ!
謝罪がないとは、なんと非常識な!
そもそもおのれの妻(=わたし)は、この悪事の全貌を知っておるのか!
といったことを主に主張していると。なので、夫婦でやってくればその事実確認が出来るので、二人ではせ参じろ!というような話であった。
理解しかねる。

まず、謝罪へ行くためのアポを入れるために電話をすると夫が言う。
まだアポ取ってなかったんかーい。
そういうなんやかんやを、もうわたしは聞きたくないわけで、向こうでやってくださいと、もはや突き放していた。
この時、次女はもう朝食を食べ終え、買い物へ出かけたので、我が家はわたしと夫の二人きりになっていた。

電話をすると言っても、当のお相手=元同僚女は、モラハラ男に携帯電話を取り上げられているので、連絡を入れるにもいったんモラハラ男がそれを受けることになっていたと今は推測できる。
わたしが話に加わりたくないと言っているのにも関わらず、夫はその電話をオンフックにしてきた。あちらの話してくることをわたしと共有できるようにしているのである。
その電話から聞こえてきたのは、モラハラ男の怒号ときどき元同僚女のささやき声であった。
先ほども挙げた「謝罪がないとは常識がないんかーっ!!」に始まり、
「誠意を見せろや!誠意をっっっ!!」と怒鳴り散らしていた。
そして一番ややこしく、わたしにとって非常に迷惑だったのが、
「そっちの奥さんと(電話を)かわれ!!!」ということだった。
ほんと迷惑以外の何物でもない。

わたしは電話をする前から、その会話ややりとりに参加するつもりがなく、もしするとしても第三者(弁護士等)に間に入ってもらうと、自分の意志を夫には伝えていた。とにかく声を荒げて怒り狂っているモラハラ男とは普通の会話ができる状態とは到底思えなかった。
「誠意じゃ!誠意!」と連発する相手に、夫も
「誠意というのは、それぞれの価値観があって図れるものではないから、こちらとしては第三者と相談して対応させて頂きたい」と何度も伝えていた。が、激昂している相手には冷静な言葉がより火に油を注ぐようで、
「自分で考えることも出来んのかぁ!!!」
「誠意といったら、一千万じゃ!一千万円!!!」とさらに興奮していた。

ここでわたしが、ムカついていたのが、途中途中で聞こえてくる合いの手?
元同僚女のささやき声だった。
「…きこえてますか?いつもこの調子なんですよ(小声)」
「…どうしたらいいですかね?(小声)」
知るかぁ!おまえ(=元同僚女)がどうにかしろっ!
この調子でモラハラ男のことを夫に相談してたんかいな。
この時の状況としては、モラハラ男とは少し離れたところでその女は、取り上げられている携帯電話をもってこちらとやりとりをしているようだった。

さらにモラハラ男は、わたしが電話に出ないのなら、わたしの携帯電話の番号を教えろと言い出していた。恐ろしい。わたしは何の用事もないんだよ。
手がつけられない。
朝から頭痛がしていたわたしは、その辺に置いてあった冷えピタをおでこに貼って、この一部始終を聴いていた。いや、聴かされていた。

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