突然ですが歌詞っていいですよね
音楽に乗せれる文字数っていう制限の中で練り上げられた歌詞は和歌とか俳句みたいなエモさがあると思いませんか？
で、そんなエモさと失恋ソングのエモさが掛け合わされたら最高なんですよ。

というわけで今回は失恋ソングの話です。
私の失恋オススメ歌詞は有名どころだとボカロ曲の『初めての恋が終わる時」より「街はイルミネーション魔法をかけたみたい裸の街路樹キラキラ」です。「裸の街路樹キラキラ」なのでクリスマスでもなんでもない街の、涙でぐしゃぐしゃボヤボヤした視界をイルミネーションって呼称してるのいいですよね。
あと岸田教団のボーカルichigoさんが作詞した歌詞だいたい好き。ichigo作詞作曲ばっかりのサークル『ジャッジメント』には今も昔もお世話になりっぱなしです。

で、お仕事中にお世話になってる農家さんと歌の話になったんですよ。
カラオケ行くの？　どんな歌歌うの？　俺は演歌ばっかりだよ、そこの神社の祭りでカラオケ大会出たんだよ。河辺さんはどんなの歌うのって
で、歌詞が地獄みたいにえぐい失恋ソング大好きですって答えたわけですよ。そんな悲しい歌なにがいいんだって聞かれて、正直よく分からなかったんですよね。
とりあえず自分よりひでー歌詞に感情移入すると相対的に自分が救われるって答えましたけど、たぶんリストカットに近いものなんじゃないかなって今は思います。
あと失恋っていう分かりやすい全人類の共感できる辛い感情をどう描くかっていうコンテストを楽しんでるのもあるなぁって。

で、どんな歌詞好きなんだって聞かれて、ジャブ程度に答えたのが
「『水無月』って曲のサビの終わりが『ちぎれるように泣く　水無月』なんですよ」
「ほーん、泣いてんのけ。それがどんなふうにいいんだ？」
「神様が出張でいなくなる月って神無月じゃないですか、だから涙を流し切るまで泣きまくるのは水無月なんですよ。エモくないですか」
でした。ちなみにこの水無月って曲のいちばん熱いところは「覚えたての二足歩行であと何歩踏み出せたら君の遠くに行けるだろう」っていう「ヨロヨロボロボロの這うような遅さの二足歩行でも頑張って君のいない未来に踏み出したいけど無理だろうなぁ君への後悔を忘れられずにずっと縛られるんだろうなぁ」っていう諦めまくった歌詞です。

で、それじゃピンとこないって言われたので別の歌詞を出したんですよ。岸田教団のcolorfulって歌のサビラストの「ぼくのいない所で幸せにならないで」っていうシンプル高火力な歌詞も好きだけど「くちびるからこぼれる名前を呼びたくて」って歌詞が最高ですって言ったんですよ。

で、なんで遊戯王始めなきゃよかったかって言うと、この歌詞の解説した時に自然とコンマイ語で語ってしまって爽やかなメロディなのに歌詞は未練ばっかりっていう最高の歌からチーズ牛丼の香りがしてきたからです。

さて、この「くちびるからこぼれる名前を呼びたくて」の私の解釈はどんな感じだったでしょう？　答え合わせはリプか有料記事で。正解リプが飛んで来たらファボつけて消してってやって本人にだけ正解通知します。
答え合わせはこちら

https://twitter.com/Cabernet_kawabe/status/1513858508424318980