見出し画像

(3年目の記録)2023.9月

アブラムシ再来

9月初旬、毎日シカの被害に怯えながら畑に向かい、遠目で見るシシトウ達の様子に安堵し作業に取り掛かっていた。
のも束の間、畑に到着し作業に取り掛かろうと至近距離で気付く。
アブラムシの存在に。
9月に入り数日後の事。奴らが姿を消し、1ヶ月も経過せずしてご帰還。
ガッカリだった。

でも、再来は仕方のない事でもあったと理解している。
原因の1つとして、不在になってからの予防の為の薬剤散布をしていない。
そしてもう1つの原因、肥料過多。
だと、推測。
台風及びシカ食害により、さぞシシトウ苗もお疲れだろうと思い通常より気持ち、自分的にはほんの少し程度、追肥量を増やしたのだ。
きっと、これが主な原因だろうと今思う。

よく考えてみれば、人間だって疲れている時はゆっくりしたいもの。
水分補給はしたとしても、まずは横になり疲れた身体(苗)を休めたいはず。
それなのに「食えや、食えや」と言わんばかりに、休もうとしている人(シシトウ)に食事(肥料)をあげても、食べきれないだろうし逆に身体(苗)を壊すかもしれない。
きっと、そんな事をしたのだ。

食事(肥料)をあげるにしても、固形ではなく水分(液肥)として補充してあげれば良かったのかもしれない。そうすれば、負担なく吸収できたかもしれない。
本当、全然状態を知れていないし理解出来ていない。いや、分かろうとしていないのかもしれない。
先月の”質疑応答2”でも言われていたのに…「根が弱っているかもしれない」と。「水分が不足しているのかもしれない」と。
8月末にも降雨はあったが、雨が上がった後の暑さや蒸し感は年々増加している。そこを全く考慮出来ていなかった。

大反省だ。
薬剤に頼りたくないのであれば、作物の状態をじっくりよく観察し、何が必要なのか?いつ必要なのか?どこに必要なのか?理解しなければいけない。
その逆もまた然り。
不要なモノ、取り除くべき時、除く箇所、、、把握不足の理解不足。
いつも結果を見て、その後に気付くパターン。そして、反省大会。

少しでも、次に生かさねば。
そして、理解を深めねば。
そこから、自分を成長させねば。 never give up!諦めんぞ!
(急に英語!?)

Never give up.(決して諦めるな):全般的なアドバイス
→ どんな状況でも諦めてはいけないという意味。その人の全ての行動について「諦めてはいけない」と伝えること。
Don’t give up.(諦めちゃダメだ):特定の状況に対するアドバイス
→ その人が今現在取り組んでいる特定の事柄について「諦めてはいけない」と伝えること。

と、AIが説明しております

とまあ、格好よく反省はしたものの、その後の対応はいつもの如く後手後手。
頑なに薬剤散布を拒み、害虫の発生している葉や枝を除去していくという、何とも地道で結果の伴わない作業を繰り返した。

今度は、病気

そうこうしているうちに、どうやら1苗不穏な苗を発見。
毎年発生している「青枯れ病」の様だ。いつもなら数日様子を見て観察し、いよいよヤバくなったら撤去するという対応をしていた。
が、今回は違った。
悩む事なく、即撤去!

毎年お目に掛っているので、苗の萎れ具合は間違いなく水分・肥料不足のそれとは違う、異常な状態なのはすぐに分かった。
例え「青枯れ病」ではなくとも、何らかの病気なのは明らかだと感じた。
そもそもスタートから状態が良くなかった苗であり、その後の寒暖差や台風等の悪天候による成長不順、それに加えての虫被害。
経過観察した所で、どうせ自分の事だ。絶対に薬剤散布での防除という対策はしないだろう。

そして、他の苗も同様、そもそもが成長も良くなければ、昨年と比べて元気もあまり良くない。迷っていては、すぐに病気も蔓延してしまうだろう。
くよくよする暇も気もなく、速攻撤去作業に取り掛かった。

それから数日後、数苗の葉に異変が見られた。黄化と斑点だ。
アブラムシによるウイルス等の媒介か?それともその他、土や切り口からの侵入か?
何にせよ、9月の中旬でこの状態。例年よりも1ヶ月は早いペースで苗が弱っている。ただ、実なりや実の状態は然程悪くない。
ここは、慌てず要観察といこう。

出荷再開

虫や病気等に悩みながらも、9月中旬にはJAへの出荷を再開。
約20日振りの出荷だ。はっきり言って、量はまだ少ない。
そして、苗の状態も良いとは言えない。もしかしたら、今月中に終了…なんて事も無きにしも非ず…

とか思いながらも、日々出来る範囲で出来る作業をした。
ただ、他の生産者の方達も今年(2023)は苦労していた様子。
自分同様に、定植後の生育が悪かったり台風で影響が出たり。シカ食害に関しては、自分だけかな?
地区によっては、害獣被害に遭わない様全体的に柵を張り巡らせ対策をしている所もある。
羨ましいと思うが、そういう地域は自家消費で栽培をしているよりも、生産者として栽培されている方が多いからだと聞いた。

天候にしても、害獣害虫にしても、病気にしても、そして自身の体調にしても、何一つとして毎年毎回同じではないという事。
慣れているから大丈夫とか、毎年の事だから問題ないとかではない。
難しいし奥が深いんだけども、それでも続けたい野菜作り。

疲労や苦労よりも、喜びや楽しみ・見て食して与えられる生きる力が多い。
良い意味で、病みつきかもしれない。
今思う「もっと早く、体力の有り余っている時に知り合いたかった」と。

毎年恒例!?

9月下旬に入り、またやっちまった。
寝坊で、出荷時間に5分遅刻 ) )))
家を出る前に「ギリ間に合わん!」と思い、遅れる事を伝えるべく担当や集荷場へ連絡したが出ず。とりあえず、急いで出発!
いつもなら9時には集荷車が来て、早ければ荷積みを終えている頃だが…どうやらセーフ!!
他の生産者の箱もまだ置かれたままだった。

他の作業で忙しいのかな?忘れてるわけではないよね?
とか思いながら、とにかく間に合った事に安堵。
またしばらく”寝坊”の恐怖と戦う事になった。

病気再び!?

9月下旬に入り、1度液肥を施した。
9月中旬後半から雨天が続き、水分は問題ないと判断。実色が少し薄かったので液肥として、葉に直接散布。
数日して収量も増えだした頃、再び不穏な苗を1つ発見。
前回発見し、即撤去した苗の隣だった。「青枯れ病かな…」と今回は判断に少々迷ったが、要観察する事はせず、その日のうちに撤去。

虫害病害に悩まされた2023年
症状も例年より酷い、シカ食害が可愛く思える

それから、数日置きに怪しい苗を撤去していった。昨年(2022)までであれば、怪しいと思う位では即撤去はせず、要観察としていた苗たち。
今回悩む事なく次々に圃場から取り除いた理由は、1つ。
何度も記した様に、スタート時から状態のあまり良くなかった苗。それに加え、その後の度重なる被害で更に疲弊した苗たち。

水分や肥料は施したものの、状態の悪い苗に幾ら元気になってもらおうとしても限界がある。そして、しんどいだろう。そう考えた。
だからと言って早々に撤去するのは可哀想な気もしたが、そもそも全体的に状態の良くない苗たちなので、病気苗を残せば残す程、蔓延時期が早まってしまうかもしれない。そう、判断した結果だった。

最終的に、9月中に撤去した苗は全部で7本。
今までで、1番多いし時期的にも早かった。その分収量は減るが、仕方ないと思ったし、これでいいとも思った。

葉の様子も例年とは違い、細く色が薄い(特にこの苗たち)

他作業

9月末に、残った苗に追肥。
前回の液肥は葉に散布で即効性を求め、今回は粒状でゆるりと効果を求めるために施した。10月いっぱいもてばいいとの思い。
これまでなら10月でもまだまだ出荷に問題ない時期だけど、今回はどうやらそうもいかんらしい。そう、覚悟を決めた。

そして、後はこの時期恒例の草刈り。
毎度毎度こまめに対応しているわけではないが、出来る時に出来る範囲で作業。もう暑過ぎて、しんど過ぎて、なかなか追い付けないし追い付く気もない草刈り。
メインの作業でもないし、草生えてても最悪野菜は育つからね。
そう言い聞かせ、草刈りをしない理由をつけ、無理をしない。

これ、夏場の鉄則!
後、体調あんまり芳しくない時も、絶対外出て作業しない!
もう今の夏場は、無理しても良い事何にもない。そう、自分に言い聞かせてる。

さてはて、シシトウ苗達。
いつまで頑張れるか?
そして、自分自身も。

やっとこ10月へ。

この記事が参加している募集

夏の思い出

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?