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(野菜の栽培記録)2023年〜ナス編〜

ナス

1年振りの栽培、茄子こと別名なすび。
2022年は、栽培したくても栽培箇所がなく断念。昨年2023年は辛うじて場所を確保できたので、栽培開始。
5月中旬に苗を1つ購入し、畑へ定植。

コンパニオンプランツのネギと一緒に定植

以前ニンニクを栽培していた跡地。
奥のスイカ同様、マルチを剥がし畝全体を耕し土作りをするという方法は取らず、必要分のみマルチを剥がし、軽くスコップで耕した程度の土作り。
スイカは苦土石灰のみ使用したが、ナスは肥料食いという事もあり元肥を追加。

今年はシシトウ同様の長い支柱を使用するのではなく、アーチ型の支柱を使用し栽培をしてみる事にした。要は、高く栽培するのではなく少し横広く栽培する感じ。

6月下旬〜7月下旬の様子。

定植後1ヶ月は成長が遅い様に感じられたが、それから更に1ヶ月後の7月下旬には背丈も葉の数も増え、大きく成長を始めた。
ただ、それと同時に害虫被害も増。葉は虫喰いだらけで、被害は実にも及んだ。
2023年はナス以外にも、他の作物でも害虫被害が多かった。

7月下旬〜、ほぼ害虫駆除作業がナス栽培での主な作業となった。
主な害虫は、毎度お馴染みテントウムシダマシ と カメムシ。今年は初めてナス栽培でカメムシの幼虫を見た。白くて小さな塊があるかと思ったら、カメムシの幼虫だらけ!

2つの意味で、ゾッとした。数の多さと今後の被害に。
成虫は見付けたら即捕殺していたが、幼虫は小さくて難しい。最初は難儀したが、慣れてくると案外容易に駆除できる様になった。軽く枝なり葉なりをはたき、下へ落として駆除。もっと慣れてくるとなるべく散乱しないよう、下へ取り除いた葉などを添えて落とし、葉ごと丸めて駆除。

こんな駆除方法に慣れたくも時間を掛けたくもないが、たったの1苗だしなるべく薬は使用したくなかったので、出来る範囲で手動駆除をしていった。
シシトウに広がらなかったのが、唯一の救いだった。

そして、8月。
他の野菜でもご紹介した、やってきました「シカ被害」

少々見づらいかもしれないが、被害に遭う前と後。
そして、更に被害に遭いまっさら状態へ。全葉完食。さぞ美味かったんでしょう。
虫も食べてくれたんでしょうから、有難いこととしましょう。
畑内の作物がほぼ被害に遭ったので、ナスも当然の結果だったのです。

真夏の猛暑・酷暑が続く中、気分も気持ちも大方すぐに切り替える事ができた。
こう思う事にした。

「シカが更新剪定してくれたんだな、この時期は休めって」

<更新剪定とは>
 作業:通常の剪定とは違い、ガッツリと大幅に大胆に剪定をする
    実つきの悪い枝や病害虫被害に遭っている枝の剪定
 理由:実つきを良くするため、衰えた枝を回復させるため
    この時期は、高温・乾燥で株が疲れやすく害虫も発生しやすい
    消費エネルギーを抑え株を休ませ、秋茄子の準備時期とする
 時期:7月下旬〜8月中
 注意:ガッツリ剪定するので復活までに約1ヶ月必要

 ※ 「切り戻し」ともいう

そして、9月〜10月。

見事に復活。

「更新剪定」大成功!!

あんなに害虫被害に遭い虫喰い穴だらけだった葉も、こんなに大きく綺麗な状態に復活。
「更新剪定」の凄さと素晴らしさを実感。

復活までの経緯
8月下旬:小葉が成長傾向
9月上旬:葉は増えるも、蕾はまだ見られず
9月中旬:全葉復活!花もちらほら
9月下旬:実が成る、液肥
10月初旬:完全復活をするも、新たな敵出現!

※ イモムシ画像添付 ※

・・・・・・

自分自身、画像を見るのも嫌です。
この後の駆除も一苦労、、、逃して他の作物に被害が出ても困るので、どうしても駆除が必要です。思い出しただけでも身震いします。
本当にイモムシにはすまん事をしたが、許してくれとは言わんが、すまん。
その為にも、この画像を残しておく。きちんと向き合い、今後も栽培を続けるために。

それから、、、

その後のメンテナンスと肥料・水不足が否めず、沢山実は着けてくれたものの少々太さが足りず。長茄子ではあるが、長いだけでナス特有のプリプリ感はゼロ。

何とも貧弱なヒョロ長ナス

二股は肥料過多とも聞くが、うちの場合はどうだろう?
肥料が足りている様には感じないのだが、、、他の要因で二股になる事もあるのか調べてみると、、、
肥料過多の他に、水分不足・温度の低下(栽培温度の低さ)が原因としてあげられていた。なるほど、どちらも当てはまる要因だ。

更にその後、11月。

まだ実は成っていたが肥料を与えても太ろうとしないので、下旬に入り栽培終了とした。
しかし、よくここまでもってくれた。本当に植物って“すごい“の一言。
一旦は苗を撤去せず、バジルの様に越冬させてみようかとも思った。実なりは衰えていたが、根元付近はしっかり元気を感じられたので残そうかと考えたのだ。
ただ、残すにしても場所があまり良くなかった。なので、結局撤去。

掘り返してみると、片側のみ長く伸びた根。左の短い根は、畝が終了しているので土がないため伸びなかった、伸ばさなかったのだろう。対して右の長い根は、畝が続いていたので土もあり根をぐんぐんと伸ばしていったのだろう。左の分も。
こうして観察するのも面白い。
と同時に、根の勢いの強さに掘り起こした事を申し訳ないとも思った。

そして、2023年のナス栽培は終了した。

反省点など

害虫被害について、思ったこと。
7月下旬のこの時は何故こんなにも被害に遭うのか分からなかったが、今こうやって栽培を振り返り他の野菜との関連やこれまでの流れを確認し、思った。

「まだまだ土作りができていない」

にも関わらず、色々調べていて知った見た栽培方法を試す。例えば、不耕起栽培だとか今回の様な跡地を利用しマルチを剥がさずして定植する方法など。
この様な方法は、前提があったのだ。

「土作りができている、良い土である」という、前提だ。

それを理解していなかった。土がまだ完成されていない、もしくは前作で病気等が発生した跡地を利用し同様な栽培をしても、同じ様に元気で害虫被害もない良い作物が育つわけがなかったのだ。
何でも見知った事を鵜呑みにし、自分の圃場環境や状態を考慮しもせずに実行し失敗する。反省をしても原因追及をしないから、上手くいかない。
上手くいかない事を自分のせいではなく見知った元のせいだと考え、また違う方法を探すだけ。その繰り返し。

これだと、何度挑戦してもたまたま上手く行くことはあっても、確信も確実性もなく自身の成長もない。
運任せの栽培をしている自分に、ようやく気付く。

といっても、作物を栽培することの半分以上は天候に大いに左右される。どんなに工夫し栽培をしても「絶対」ということはない。
いつも通りで上手くいく年もあれば、上手くいかない年もあり。
そして、天候に左右される様に病害虫にも左右される。
決まりがある様で、ないとも言える。当たり前がある様で、そうでもない。

何とも説明しにくいが、野菜作りは簡単な様で難しい、けど楽しい。
といった感じ。

今年も懲りずに、野菜作りと投稿をしていこうと思います。
どちらも“良いもの“が出来上がります様に。

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