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【ジャズ】Mark Guiliana

先日ブルーノート東京で開催されたドラマーMark Guilianaのライヴレポートをします。

概要

2/1wed〜2/3friの三日間、南青山にあるブルーノート東京で開催されたMark Guilianaのライヴ。

メンバーは下記のカルテット編成でした。

Mark Guiliana(ds)
マーク・ジュリアナ(ドラムス)
Jason Rigby(T.sax)
ジェイソン・リグビー(テナーサックス)
Chris Morrissey(b)
クリス・モリッシー(ベース)
Paul Cornish(p)
ポール・コーニッシュ(ピアノ)

サックスのジェイソンとベースのクリスは、最新作'the sound of listening'に参加しています。

コンテンポラリー・ジャズというジャンルでは括ることのできない様々な素材が含有されているこのアルバム。
マークの代名詞であるビートミュージックは鳴りを潜め、全体的にアコースティックな仕上がりとなっています。

中でも私のお気に入りは、4曲目の'our essential nature'。
よくもまあ、これほど複雑な曲を作曲できるなあと感心しきりです。
7拍子という変則的なビートですが、メロディーは耳に残りやすく、今風に言うと「エモい(もはや死語か?)」です。

全体的に漂うUKロックのような抒情的かつ内省的な雰囲気は、マークの新たな幕が開いたことを知らせてくれます。

ライヴ

まず、ピアニストやドラマーがいるバンドのライヴで重要なのは、座席位置。

私は趣味でドラムを嗜んでいるため、やはりマークのドラムをくまなく観たい!というわけで、下記のサイドエリアRを予約。

出典:ブルーノート東京ホームページ

サイド〇〇と記載されている座席は追加料金なしで鑑賞できるため、私はいつもサイドエリアを予約します。

さらに、出演するバンドの映像をYouTube等でチェックして、ドラマーがどちらに陣取るか把握しておきます。

今回、マークのドラムセットは上手(舞台右)側に配置されるだろうと予想し、サイドエリアRを予約しました。

会場に着くと、案の定、マークのドラムセットが上手側から中央に向くように組み立てられていたので、しめしめと思いました。

こういったジャズバンドでは、ピアノが下手側で、ドラムが上手側に振り分けられることが多いのではないかと考えます。
ピアノの指まで見たい方は、やや左側の席を予約されるといいかもしれません。
もちろん、お金に余裕のある方は中央のアリーナシートで優雅に食事をしながら、耳を傾けるのが良いでしょう。
音のバランスがより配慮されたものとなっているはずです。

演奏

マークの真骨頂は、ドラムンベース(ドラムマシンインスパイア系の人力ビート)なのですが、上記でご説明した通り、アルバム自体がアコースティック色の強いもののため、ビートミュージックは封印といった印象を受けました。

代わりに、青い炎のように寒色でも熱く込み上げてくるメロディ、展開に心を打たれました。

一言で言うと、「エモい!」(やはり死語?)

ドラマーがリーダーの場合、ドラムソロも多くなりがちですが、記憶している限り、正式なドラムソロは一回だったかと思います。
曲や構成を大切にしていることが伺えます。

時折、各メンバーの長いソロも交えており、リーダーとしての自覚、コンサート全体を俯瞰して捉える姿勢に好感を持ちました。

余談

MCは途中で一度だけ挟まれました。
もちろん英語ですが、ほとんど理解できました。
私は英語の勉強をしていませんが、海外のジャズミュージシャンの動画やSNSを漁っている成果がここで結実したか、と嬉しくなりました。
(マークが日本人に配慮してゆっくり話してくれていたのかも)

お忙しい中、最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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#jazz #ジャズ

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