2024年問題への提案

2024年問題を考える時、「運賃交渉の原価計算」に行きつくと思うんですね。
そこで、一つの提案として挙げてみたいのが

「1㎥あたりをいくらにするか」がひとつの基準ていうのもいいかと思います。

私は職歴のなかに海上貨物の保税倉庫の会社に勤務していた事があります。
保税倉庫では輸出入どちらにおいても倉庫に搬入されてから搬出されるまでの間「保管料」という料金がかかります。

この保管料の計算において荷物の大きさの基準が「1㎥単位」になります。
運送業界で分かりやすく説明すると、この「1㎥」とは

「1:1サイズパレットに1mの高さ」を)1m3(通称1エム3)※決してバカにしてる訳じゃなく復習と考えていただけると助かります。

これは
JPRの「赤パレ」一枚に高さ1mに段ボールを積んだ体積になります。

ひと昔前では「一才(いっさい)」当たりいくらというロジスティックス用語がありましたが、1才≒0.0278m³になります。
ただこの一才と言う単位を知ってるのはもうソコソコ高齢の方が肌感覚で解っている感じの単位なので、
私個人的には「1m3」あたりいくらという単位がよいのではないかと思います。

この場合問題点としてでてくるのは、すべての荷物が段ボールではなく、形は様々です。
その場合は何m3で収まるか?という決め方が適切ではないかと思います。

要は「1:1パレあたりいくらか?」を適正運賃の基準値として、
新たな適正運賃が示されるのが良い解決策なのではないか?と思うのです。

この場合のメリットとして、手荷役のバラ積みの際のバラ積みバラ卸しの上乗せ運賃も1m3あたりいくら、と取り決めがし易いメリットにもなりますし、実運送の会社からドライバーに手当をつける時も計算がし易くなるメリットもあります。

デメリットはもちろん運賃upも割高になり易くなり、荷主さんが受け入れてくれるかどうか?という問題点と
同じ1m3でも重量の違いによりどう運賃を割り増しするかの基準もつくらなければならなくなり、
適正運賃が現在より、より詳細にわたり細かく決め直す必要があるところでしょうか。


いずれにせよ一つの案としては考慮に入れても良いのではないでしょうか。



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