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宇宙杯 審査員賞【おとや賞】

はじめましての方も、ご存知の方もお越し下さりありがとうございます。おとやと申します。

この度、審査員として賞をお届けさせて頂きますっ!どうぞ、よろしくお願い致します(緊張気味)
はじめに少しだけ自己紹介。
興味のない方は読み飛ばして発表へGoして下さい🍀✨↓

普段、勝手に名付けた「インク画」というものを制作して記事にしております。インクと水による反応を写真に撮った作品です。抽象表現となるため、好き、興味なしがかなり分かれる表現かとは思いますが、どうぞお付き合いいただければ幸いです。

みんなの俳句大会では白杯より参加。
勝手に私設賞を立ち上げ「おとや賞」としてインク画を作成し送りつけさせて頂きました。
次の沙々杯ではまさかのキービジュアル担当に任命させて頂きました。ここでも勝手に「おとや賞」を立ち上げ。

そしてこの度、おこがましくも、みんなの俳句大会 宇宙杯にて審査員として皆様の句を選句させて頂きました。俳句についてはど素人です。そんな私がいいのだろうか???と思いつつも、みんなの俳句大会は、みんなが楽しむ場。素人が選ぶから初心者でも楽しめるかもしれないと、務めさせて頂きました。
今回も、せめて出来る事として、俳句の選出に当たり各句の感想と、副賞としてインク画を添えさせていただきます。
・・・今回は公式だっっっ!

おとや賞発表&副賞授与

それでは早速、発表です!
順位は1位から順に6句お送りします。
どぞ!!!


【おとや賞1位】
ぱんだごろごろ様

見上ぐれば雲のあわひに天照大御神

おとや賞1位として選ばせて頂きました。
日々、様々な出来事が起こる中で天照大御神が何もせずともただただ見守ってくださっているような安心感。自分の意識的にでも、ふと、でも「見上ぐれば」気づくことができる事。快晴のようなスッキリした気持ちでなかったとしても、どんな状況でも「雲のあわいに」見守るものがあること。その心持ちに惹かれました。日々意識していらっしゃるからこその視点だと思います。
インク画で表す際、こんなにも天照大御神がドドンと来るとは思っておりませんでした。あわひはどこへ・・・💦けれどもこんなにも天照大御神様っぽいものはないだろうと、こちらの画像を選びました。きっと、いつでもドドンと圧倒的な存在感で照らしてくれているのかなと思います。


【おとや賞2位】
あぷりこっと様

空つぽの我を満たせよ春の雨

春は、厳しく寒い時期が終わり、芽吹いて行く時。なのに、どうしてか不安定な怪しさが見えてくる季節だと思います。硬くなっているところから、急な変化に心や体の準備ができていないからなのでしょうか。寂しさや自信の無さ、虚無感を抱えながら、それでも春の持つあたたかさを求めて、「春の雨」で満たそうとする心に惹かれました。
インク画は、その空っぽだと思う気持ちと、春らしいピンクとが雨の様に満たされるように。そして、その満たす雨がきっと暖かすぎては受け入れる自分に値しない心持ちになりそうで、心に寄り添った冷たさも含まれればなとこのような感じになりました。水が満たされた後は、春の温かさでゆっくり温めて、誰もが自信を持てますように。


【おとや賞3位】
てまり様

乾田の喉を潤す春の水

日本に住むからこその空気感、季節感を感じました。
冬を越し、乾いた田を一気に潤す春の水。春の水はやがてたくさんの緑を育む。それらを毎年毎年繰り返しては、その度に大地も、関わる人々も歓喜するのだろうと。
同時に、「喉を」と表現することで自然だけでは無く、人にも当てはまるのだと感じました。
そんな勢いと、感情を感じ選句させて頂きました。
インク画は、大地の乾いた感じを出せるのか、潤う水が出せるのかと思いながらでしたが、気付けば水を青ではなく緑で表現しており、水の先には繁る緑があるのだと自分で納得しておりました。


【おとや賞4位】
ひとわけいぶき様

線香の煙いつしか龍雲に

線香の煙のたゆたいの中に、線香を上げた人の想いが込められているのだと思います。線香の煙は、常に上へ上へと立ち昇る。その様は龍のようで、この句を通じ「そういうものなのだろうな」と嬉しく納得した気持ちになりまして選句させて頂きました。
「いつしか」が、自分の預かり知らぬところで実現している感じがしたのも素敵でした。「いつしか」でよいのだと思います。だからこその願い。
お届けしたひとわけいぶきさんはご自身で表現される方ですのでドキドキですが、ご本人から感じる力強さと明るさがオレンジで現れてくれた気が勝手にしております。


【おとや賞5位】
大橋ちよ様

独り寝の枕に落ちる朧月

静かな空間の中で一人ぼーっとする無の中を、うっすら明かり差す朧月。その情景がスッと浮かんできました。
あぷりこっと様でも書きましたが、春にはどこか落ち着かない感じを感じる季節。そのどこか物悲しさと同時に感じる、孤独であることの安心感を句から感じ、惹かれました。
インク画では、その空間がどう出てくるのか。そして朧月が表現できるのかのチャレンジでしたが、朧月に出会う事を求めて制作し、出てきてくれたかと思います。どこか異空間のようで、けれども暗闇の中で自分の目の前のみピントのハッキリした影が見えるような、そんなイメージになっていればと思います。


【おとや賞6位】
しち様

たんぽぽの絨毯跳んで帰るみち

ここまで春は怪しさと言っておりましたが、やはり明るく活き活きとして柔らかなのが春!句を拝見して一気に軽やかになり選句させて頂きました。
「たんぽぽの絨毯を跳んで」というところから、躍動感を持って表現できていればなぁと思います。きっと、スキップしながら前を向いて進んでいるのでしょう。ウキウキが心地よかったです。
たんぽぽの明るい黄色と、濃い緑。春の日が伸びた夕方の帰り道。軽やかに跳んで景色が流れる。ニコニコしてきます。
しちさんもイラストを描かれるお方。既に表現されていたのにも関わらず失礼いたします💦


以上、おとや賞(公式)でした🏆✨✨✨


………実は、公式おとや賞はここまでなのですが、選句させて頂いた句があと6句ありまして。
やはり、勝手にプラス6人句お届けさせて頂きますっ。

やっぱり勝手に【おとや賞順位なし(投稿順)】


丸武群様

この心愛され嫌われ春の夢

切に迫るものがありました。
他人に期待し、期待する事で受ける喜びと苦しさ。それら全てが夢のようなあやふやなもの。「この心」が入る事で、人を通じて自分が自分をそう見ているような。
そんな不安定さと愛を表現したく、作成いたしました。
「心」は器の様で、敢えての輪郭を入れてのトリミングです。外と中との境界線を持ち、全ては自分の内の中。そんなイメージでした。
全ては私が捉えた勝手な想像です。失礼無ければいいのですが…💦


たまごまる様

死に場所はそこでええんか石鹸玉

本来軽やかで楽しい石鹸玉。のはずが、「パチンっ」と絶対に弾けると知っているそれに「死に場所」「そこでええんか」との真逆の言葉をぶつけているところに、覚悟を感じ、惹かれました。
ただただ生きるな。偶然生まれて、その場の環境で流されて、耐久性や衝撃や状況によって簡単に「死」が訪れるのがそのものの運命であろうと、そこに確実に存在しているのだろ?と、突きつけて言われているようです。
たまごまるさんは、前回の沙々杯でも選出させて頂いておりました。この度も句を選んでからたまごまるさんだと知り、驚きましたが今回もまたお届けです🤭


KOMA様

地の果てに宇宙はあるか蟻に聞く

ミクロとマクロ感の融合に感銘しました。自分の方が大きく、見渡す可能性があるというのに、足元にいる思考の疎通できない蟻に壮大な存在を尋ねる。むしろ、自分よりも把握しているのだと本気で思えてきます。
インク画は、そのミクロとマクロの感じを同時にあらわせていれれば嬉しく思いますがどうでしょうか。宇宙と、蟻から見た石やアスファルトの感じのイメージです。
ミクロは最大のマクロだと、とても感じるのです。


若林明良様

地球行き隕石砕く佐保姫や

宇宙杯での宇宙の句は様々ありましたが、佐保姫の季語をこの様に見たところに興味を惹かれました。地球の中で、何も知らず暮らしている我々の預かり知らぬところで、見守る佐保姫が危機を護ってくれているかも知れない。多くの不安のある世の中で、護られている事を実感するのは難しいのかも知れないですが、誰も皆、確実に護られていると思うのです。
インク画は、その見えず、知らずの感じと宇宙感、ブロックしている感じと衝撃が表現できていればと思います。・・・いかがでしょうか。


うみのちえ様

春天へ一段飛ばしコンバース

軽やか!春の句として、気持ちよく選句させて頂きました。春の空へ、勢いの良い「一段飛ばし」で上へと駆け上がっていく「コンバース」。「一段飛ばし」からも「コンバース」からも、きっと若い子なのだろうと推察され、その力強さも春を感じます。青春っ。
インク画は、そんな若さや強さ、きっと不安や暗いものなどその勢いで振り落としていくのだろうと、作成してから画像を見て気づきました。
とにかく先を見て、突き進む。勇気のもらえる一句でした。


寝癖様

「もういいよ」 原因探す かくれんぼ

「もういいよ」かくれんぼのフレーズを、ケンカの際に拗ねた時に出てくる言葉と重ねている事にとてもおもしろみを感じました。
かくれんぼは、見つけなければ終わらないのですよね。隠れている方は最終的には見つけてもらいたい。鬼は見つけなければならないのです。
「もういいよ」の中に、許可と、放っておいてくれの拒否が同居してるのがたまらなく表現として素敵でした。
気持ちはいつも一つの理由しか見ないけれど、本当は両極の気持ちを合わせもっているのだと思います。そんなアンバランスさを表現したく、また拗ねて隠れている感を気泡に託してみました。



以上、私の独断と偏見による想いと表現を添えてお届けいたしました🕊✨
ありがとうございました!

まとめ

一句の中から見えてくるものは、句を作られた方、受け取った方それぞれだと思います。少ない言葉の中から無限大に汲み取れるその面白さを、素人目ですがとても楽しませて頂きました。貴重な経験をありがとうございます。
きっと、全く違う解釈や表現のものもあったかと思いますが、私の目線での受け取り方はコレでしたを伝えさせていただきました。温かい心で受け取っていただければ幸いです。


画像ダウンロードについて

受賞された皆様、もしよろしければどうぞご自分の画像からそのままダウンロード頂き、ご自由にお使いください。(受賞者以外の方のダウンロードはご遠慮下さい)ダウンロード頂いた画像は、金銭の絡まない事でしたらご自由にお使いいただいて構いません。
受賞者の皆様が少しでも気に入っていただければ良いのですが・・・。
(もし、失礼などありましたら遠慮なくお伝え下さいっ!)

皆様の記事

この度おとや賞をお届けした受賞者の皆様の記事はこちらです。
ぜひ、改めて訪れて見てください!素晴らしい句をありがとうございました!

ここには入らずも惹かれた句はとてもたくさんありましたっ。お伝えしきれず…の想いです。
きっと、皆さんの中でもそれぞれ心に響いた句があるかと思います。この大会は私設賞どんどん推奨ですので、皆さまの気持ちを伝え合う場が広がればいいなと片隅で思っております☺️✨


宇宙杯に関わった皆々様に感謝を!!!!!!
ありがとうございました!!!!!!!
長くてスミマセンでした!!

その他の審査員による選句記事


ご案内

ここまでご覧頂きありがとうございました!お疲れ様でした!
もしも、前回のおとや賞が気になった方はこちらです。
よろしければどうぞ🤭


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